巷に楽観論が溢れていたけど、試合内容、チーム力を考えると妥当な結果に終わった。得点はキーパーチャージ見逃しゴールのみ。崩されて3失点。ポゼッションもシュート数も選手全員が初出場の国に圧倒された。
悪い流れを変えようともしない消極的なジーコ、そして謎の小野投入。自ら流れを引き寄せようとする積極的なヒディンク選手交代策、そしてDFに変えたFW2人で2得点する神采配とは対照的だった。
試合を見ればオージーの主武器と予想できた楔のパス、サイドアタック、かなり自由にやられてしまった。中田は試合後「プランはなかった」と言ってたけど、チームとして戦術的な対策立てたのかな。相手は確実に日本の弱点を突き、キーマンの中田と俊輔をマンマーク気味で消しに掛かってきた。果たしてジーコは監督は責務を全うしたのだろうか。ジーコ支持者達は何を思う。
崖っぷちのクロアチア戦。とにかく、自由の名のもとプレーだけでなくチーム作りまで任された選手達には頑張って欲しい。ブラジル戦消化試合は勘弁。

予想されていた結果とはいえ実際に惨敗するとへこむわ。今日は試合見ないで寝よう。と思ってたけど、寝れなくて見ちゃったよ、チェコvsアメリカ。

ロシツキーのスーパーミドルに少し救われた。2度目のポスト直撃も凄かったし、カウンターから追加点、攻撃だけでなく守備にも大貢献。凄いわ。
チェコのピークは過ぎた」なんて評価してた奴は出て来い。俺です、どうもすみません。2年前のEURO同様素晴らしいチームだ。トライアングルの作り方、飛び出しやフォローのタイミング、組織的なプレス。やはり1度築き上げた組織力は中々崩れないね。でも最前線のポスト役として機能していた大黒柱のコラーがまた怪我してヤバイ。あの痛がり方は重そうだ。
アメリカも組織的な好チームで、面白い試合になっている。前の試合とはレベルも質も段違い。個人頼みでない連動性がある。このE組や死のC組に比べれば、オーストラリアも大して強くないでしょう。やっぱサッカーはおもろいね。
これだけ個人技のあるチームが組織的にも優れたサッカーやってるのに、何で個に劣る日本が選手任せのサッカーを志向してるのかね。チェコはここのレベル高いけど、ブラジルを目指していたら絶対ここまで強くない。

下は試合中のリアルタイム更新でまとまってません。消すかもしれないし、追記してまとめるかもしれない。

オーストラリア:
(スタメン)シュウォーザー;ニール、C・ムーア、チッパーフィールド、クリーナ、ウィルクシャー、エマートン、グレッラ、ブレッシャーノ、キューウェル、ヴィドゥカ

日本:
(スタメン)川口能活坪井慶介宮本恒靖中澤佑二駒野友一三都主アレサンドロ福西崇史中田英寿中村俊輔柳沢敦高原直泰

  • 試合開始

やはりヒディングは策士だねえ。メンバー表を見たら強化マッチでやっていた4-2-3-1用の人選なのに、実際は2バックだったり3バックだったり。本職サイドのキューウェルがトップ下、本来ボランチの選手がサイドにいる。これは状況に応じて試合中に人選配置やシステムを変えてくるでしょうね。ジーコは対応できるんだろうか?
内容は押されすぎ。ラインが低くてプレスを掛けられないし、押上げがないからこぼれ球も拾えない。相手の攻撃の出発点であるヴィドゥカへの楔を、あまりに簡単に入れられすぎ。弱点のサイドのスペースも簡単に突かれ、クロスを放り込まれ続けられる。選手達の話合い以外の対策はして来たんだろうか。

サントスのポジショニングがおかしい。何で持ち場の左サイド空けて中で歩いてんの。ボール獲られても攻守の切り替え遅すぎだし。突破はするけど、パスやシュートに繋げるわけでもなく、実行力が低すぎる、

きたー、ラッキーゴール。キーパーチャージ臭いけど、ゴールはゴール。

守備組織の脆さが出ていて、決定機は確実にオーストラリアの方が多い。川口に何度救われた事か。内容的には明らかにオーストラリア。でもスコアは逆。わかんないもんだね。このままいけ。
気になるのはセットプレーで変な小細工しすぎな所。ボールカットされてカウンターされる位なら、ゴールへ向かうシュート性のボールを蹴り込んだ方が良い。先制点や、イングランドの試合のオウンゴールみたいな事はあり得るわけだし。

  • ハーフタイム

NHKの解説者2人。数日前のナビスコの敗者と勝者。一人は解説者に転身したけど。縁起が悪いよ。

坪井の故障は痛いなあ。茂庭はDFの連係大丈夫なんだろうか。
オージー放り込み大作戦にきやがった。これが一番ヤバイ。
川口スーパーセーブ。あのFK止めるのは凄い。今日は当たってる。
何故そこで小野? しかもボランチ起用でバイタルエリアの守備は大丈夫?
直前の親善マッチでアピールしたわけでもないし。中盤にパサーばかり並べて、スペースに飛び出せる柳沢下げて、カウンターの脅威なくしてまで入れる選手なのかな。前が高原だけではボールの受け手が少なすぎる。FW下げるにしても、中途半端に守りに行きすぎ。
守りに行くなら稲本や中田コなど守備のできる選手を入れるべきだし、カウンターで突き放しを狙うならFW入れようよ。10人でFW投入してカウンターの脅威を残してスウェーデン相手に守ったドバコを見習って。

川口に飛び出しミスで失点。でもこれまでのスーパーセーブを考えると責めれない。
あらら逆転。やはりケーヒル怖いね。ケーヒルアロイージと、やはり今シーズンの欧州リーグで結果を残した選手は強い。松井……

  • 終了

監督の采配の差がもろに出た。まずあれだけ流れが悪くて、バテバテで走れない選手がいるのに、選手交代が遅すぎる。そしてあの状況で小野投入は疑問しか残らない。がら空きのバイタルの守備強化が常套策だったのでは? 大黒投入も遅すぎ。やはり勝負所での経験が不足している。ヒディングの積極策は見事だった。DFをFWに代えて、その途中投入した2選手が2ゴールだもんな。

トータルで見たら妥当な結果でしょうね。4年間の強化過程を振り返ると当然の帰結かもしれない。あれだけ押し込まれてシュート打たれればやられるよ。誰が悪いと言うより、チームとして弱いジーコジャパン。選手に特定の戦犯はいない。簡単に楔を入れられてしまう守備組織のなさ。戦前から厳しいと書いてきたけど、ここまで差があるとは思わなかった。川口が神がからなければボロ負けしてたよ。初出場国相手に。

これでトーナメント進出は崖っぷち。このチームがブラジルから勝ち点取れるのか? チームスタイルにジーコの無策っぷりだけは伝わった。この合宿期間に監督として何か仕事はしたの? 3トップ対策とか。親善試合でオープンに攻めてきたドイツとは明らかにサッカースタイル違うのに、何で同じような感じで望むのか。まさか選手達の話合いだけでやらせてるわけはないと思うけど。シュート練習以外も力入れてくれ。

ジーコがWCで世界中に驚きを与えると豪語したサッカー、こういうサッカーなのかね。豊富な中盤の人材活かしてポゼションサッカーで攻め勝つんじゃなかったの。このサッカーで世界は見向きもしないだろう。グッドルーザーにすらなれない。

こういうリアクションサッカーやりたいなら他に相応しい人材はいたような。そもそも選手選考からおかしかったし。WCメンバー云々だけではなく、4年間の強化過程の選手選考ね。
これでクロアチア戦は崖っぷち。勝利しかない。選手たちには意地を期待したいですね。自由の名の元、ろくな戦術なしで歩んで来た4年間の集大成はどうなるのか。

就任後ずっと懐疑的な目で見てきて、親善試合に過ぎないドイツ戦で少しでも期待ができると思った自分の目は曇っていたのかな。まだどうなるか分からないけど。