チェルシー優勝

2位との直接対決の3-0と文句なしの優勝でしょう。モウリーニョは最近2トップを試していて、その機能性はイマイチだったけれど、流石にこの大勝負ではサイドにウインガーを置いた4-3-3。マンUもCL敗退後にチームを持ち直してプレミアで好調を維持していたけど、本気のチェルシー相手ではやはり差があった。


現段階で2位と勝ち点差12。やはりシーズン通しての強さは圧倒的。

チェルシーは序盤の独走から、CLでのバルサ戦辺りから一時調子を落としていたけど、10人で0-1から4-1まで逆転という劇的勝利で持ち直した4月始めのウェストハム戦で完全復活を印象付けた。マンUの驚異的な追い上げはあったけど、選手もこの一戦で逃げ切れるだろうとの確信を持てたでしょう。

MVPはテリーですかね。ランパードは今年になってから少し調子を落としたし、前半戦の個人的MVPのジョー・コールも後半戦は出たり出なかったり。やはりテリーのシーズン通しての継続した活躍は目立った。

守備は鉄壁だから、来シーズンの課題としては主体的な攻撃パターンの増加ですかね。プレミアでは現状でも優勝候補筆頭だろうけど、一発勝負のCLは一筋縄には行かない。守備の強い強豪クラブが引いた時でも、主体的に崩せるカウンター以外での得点パターン。プレミア中位・下位チーム相手ならポゼッションから崩せる事は証明済みだけど、CLのバルサ戦では攻めあぐねたし、カップ戦ではリバプールにも不覚をとっている。バラック獲得が濃厚だけど、単純な補強だけでなく、モウリーニョが如何にチームとしての攻め手を増やしてくるか。この点に注目したい。


チェルシーが強いのは良いとして、プレミア一強体制はつまらないので、ぜひ他のクラブにも頑張って欲しい。特にマンUリバプールアーセナルの3クラブ。この3クラブが不甲斐無いとプレミアは面白くなくなる。マンUは中盤の構成力不足、リバプールは得点力不足、アーセナルは選手層と安定感の問題は改善して、新シーズンに臨んで欲しい。