監督人事
Jリーグ2部(J2)に降格する東京Vは22日、クラブOBで元日本代表MFのラモス瑠偉氏(48)が来季新監督に就任すると発表した。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20051222-00000038-kyodo_sp-spo.html
ネタかと思ってたら本当に決まった模様。やはり親会社・日テレの意向が強く反映されたのかな。
新人監督に一年でのJ1昇格を任せるのなら、監督の経験不足を補うには副官の人選が鍵になると思う。ここにまでメディア効果を考えた人選はまずいと思う。石崎さんは放出しちゃったし、代わりのフィジコの目処は立っているのかな。
ラモスはメディア露出を考えればこれ以上ない人材だと思う。クラブ経営にとってはそれも重要な要素の一つなのは確か。選手への求心力も高いはず。新人監督ラモスの成長次第ですかね。
予想通りの殺人スケジュール。例年のACLの日程とJ2のクラブ数増加を考えれば事前に予想はついたと思うが、この超過密日程を自ら望むフロントはよほどの自信があるのかな。主力選手残留と、大量補強の目星をつけているとか。
これを新人監督率いるヴェルディはどう乗り切るつもりなんだろう。選手層は特別厚いチームでないから、やり繰りするのはかなり困難が伴なうと思うが。この日程を知りながらACLとJ2の平行を臨んだフロントは、Jリーグにベストメンバー規定があることを把握しているのかな。
次の試合における先発メンバー11人は、当該試合直前のリーグ戦5試合
(以下「直前5試合」という)の内、1試合以上先発メンバーとして出場した選手
(以下「直前5試合先発選手」という)を6人以上含まなければならない。
(1)リーグ戦(J1、J2)
(2)リーグカップ戦
<中略>
■ペナルティ
(1)リーグ戦で違反した場合は、1試合につき、勝点3をそのチームのリーグ戦累積勝点から引く。
(2)リーグカップ戦で違反した場合は、次年度のリーグカップ戦出場権を剥奪し、Jリーグ
がリーグカップ戦で得た収益の配分は行わない。
ACLには規定は適用されないといっても、リーグ戦で手を抜く事は許されないわけです。5年前にアビスパがナビスコカップであからさまに若手中心で望み、監督が会見でそれが意図的だったと認め、空気を読めない川淵チェアマンが憤慨したことがあったっけ。いい加減この前時代的な規定は撤廃すべきと思う*1。
ちなみにJトップクラスの選手層を誇るジュビロとマリノスでも、ACLとリーグを並行する耐え切れませんでした。平行でこなしている最中も勿論きついんだけど、それが終わった後にくるリバウンドが脅威。根性とか戦術とかを超越した次元ですから。J2は長いよ。
J1残留争いの因縁がJ2に飛び火した。来季からJ2降格の柏は21日、東京Vコーチの石崎信弘氏(47)の監督就任を発表した。同じくJ2降格の東京Vはラモス瑠偉新監督(48)=柏コーチ=の就任が決定的で、来季は残留争いを演じた2チームのコーチ同士が、立場を入れ替えてJ1昇格を争うことになる。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20051222-00000021-spnavi_ot-spo.html
そんなヴェルディのコーチだった石崎氏は、同じJ2で昇格を争う柏の監督に転身。「高い位置でボールが取れる攻撃的なチームにしたい」というコメントからも分かるよう、やはり目指すは得意のプレッシングサッカーなんでしょう。清水とヴェルディでの副官や代行監督ではイマイチだったとはいえ、オフシーズンからチームを任せればまた一味違うと思う。
川崎時代の教え子である茂原がレンタル先の広島から柏に復帰するなど、ある程度の下地は整えてられそう。主力の残留次第とはいえ、柏はJ2では図抜けた戦力を誇る。監督の志向するサッカーとチームが巧く噛み合えばおもしろそう。J2経験が豊富なのも心強い。