組み合わせ決定

グループA
ドイツ   コスタリカ   ポーランド  エクアドル

やはり開催国ドイツは「大人の事情」で1位突破しやすいグループ。北中米3位のコスタリカ。欧州出場国では最弱のポーランド、高地のアドバンテージを活かして本大会出場を決めたエクアドル。いかに斜陽を迎えているとはいえ、1位突破は開催国ドイツでしょうな。

グループB
イングランド  パラグアイ  スウェーデン  トリニダード・トバゴ

ここはかなりの激戦区。強力な陣容を擁した優勝候補イングランドズラタンラーションの強力2トップを擁し、固い守備からの速攻が完成されているスウェーデン。そして南米予選3位の堅守パラグアイ。堅守速攻のチームが揃った固いグループ。
やはり1位突破はイングランドが有力。2位をパラグアイスウェーデンが争う格好か。初出場のトリニダート・トバコは勝ち点1が目標でしょう。バーレーンと互角では台風の目にもなりようがない。
グループを勝ち抜けばトーナメント初戦の相手はA組。2位突破だと開催国ドイツ、1位突破すれば一転して楽な相手になるため、1位突破を目指す必要がある。

グループC
アルゼンチン  コートジボアール  オランダ   セルビア・モンテネグロ

オランダが引かれた瞬間に会場がざわめき出した*1。そして最後に巨乳美人がプラーヴィを引いた瞬間に確定した、まさに「死のグループ」と呼ぶに相応しい今大会の最激戦区。
説明不要の優勝候補アルゼンチン。ポット2最強と目されていたオランダ。ドログバやトゥレといったビッグクラブの主力を擁し、カメルーンを蹴落とし出場を決めアフリカ出場国最強と目されているコートジボアール。そして堅守を軸にスペインと同居する組で1位突破を決めたポット4最強のプラーヴィ。アルゼンチンは前回大会に続きまたしても運がなかった。
順当にいけばアルゼンチンとオランダが勝ち進む。だが前回大会同様何が起こるか分からない。アルゼンチンはリケルメ依存症の課題を抱え、オランダはスタムの引退以後CBが育っていない。コートジボアールの身体能力とポテンシャル、プラーヴィの堅守は番狂わせを起こす可能性を十分秘めている。両大国は2勝で最後の直接対決を迎えたいところ。最注目のグループでしょう。
そして死のグループは消耗度が激しく、トーナメントを最後まで勝ち進むのはかなり困難。優勝を目指すアルゼンチンとオランダには茨の道が待っている。

グループD
メキシコ  アンゴラ   ポルトガル   イラン

ポット1では一枚格の劣るメキシコは組み分けに恵まれた。厄介なのは欧州選手権準優勝のポルトガルだけ。初出場のアンゴラ、アジアレベルのイランは数段落ちる国。メキシコとポルトガルが順当突破するでしょう。
ただしグループを勝ち抜いた後、トーナメント1回戦の相手は死のグループC突破国。初戦から気の抜けない戦いが待っている。

グループE
イタリア   ガーナ  チェコ  アメリ

ここも激戦区。どの国にとっても確実に計算できる国が一つもない粒揃いのグループになった。
やはり1位突破候補筆頭はイタリア。伝統の堅守だけでなく、リッピ就任以降は自発的に攻め勝つサッカーできるようになりつつある。2位突破は欧州選手権ベスト4のチェコが有力か。
ただこの欧州2国にとって、エッシェンムンタリアッピアーと強靭な3センターのガーナのポテンシャル機械のような組織サッカーを見せるアメリカは油断できない相手。グループリーグを苦手とするイタリア、FWの柱コラーの完治が微妙なチェコは、コンディション次第では足下をすくわれかねない。
そしてこのグループを2位で突破すると、トーナメント初戦で優勝候補筆頭のブラジルと当たってしまう。イタリアもチェコも1位突破を目指して戦うはず。最後までスリリングな試合が見れそう。

グループF
ブラジル   オーストラリア  クロアチア  日本

日本は優勝候補筆頭のブラジルと同居するも、ポット3で欧州列強を引かない比較的恵まれたグループに入った。ただし、開催国として向かえた日韓大会のような容易に突破できるグループでないことも事実。日本の実力を考えると楽観視は禁物。
やはり1位突破は破壊的な攻撃力を有するブラジルで決まりでしょう。ロナウジーニョ、カカ、ロナウドアドリアーノは反則級。2位突破をクラニツァール親子のクロアチアヒディンク監督率いるオーストラリア、そして日本が争う形。

日本が恵まれたのは、最終戦でブラジルと当たるという対戦順。ここまでに恐らく1位突破を決めているブラジルは、トーナメントを見据えてある程度手を抜いてくるはず。そして最も重要な初戦の相手も、WC経験者不在で強豪とは呼べないオーストラリア。欧州予選1位のクロアチアも8年前のような絶対的な選手はいなく、けして勝利不可能な相手ではない。

現実的に考えて目指すは2位突破。そうなるように勝ち点計算する必要がある。初戦のオーストラリア戦での勝利は必須。ここに勝てないようでは話にならない。この組み合わせだと、グループリーグ突破が最低限のノルマ。美しい敗北なんていらない。

本音を言えば、日本の今後のためにもサッカー大国が本気中の本気で挑んでくる組み分けも見たかった*2。それはトーナメントに期待しましょう。トーナメント初戦で当たるグループG突破国はイタリアかチェコが有力。何とかここまでは進みたい。

ブラジル戦ばかりが取り上げられそうだが、まずは初戦のオストラリア戦が全て。クロアチアとの8年振りの再戦も楽しみ。偶然にも3ヶ国ともカズが移籍した国ですな。
対戦国分析はまた後日。

グループG 
フランス  トーゴ  スイス   韓国

主力の高齢化で斜陽が叫ばれるフランスは組み分けに恵まれた。1位突破はフランスが有力。予選で凌ぎを削り、内容ではフランスを凌駕したスイスが2位突破候補。ただし、このヨーロッパ2国も磐石ではない。
前回大会と違い、開催国八百長紙一重ホームアドバンテージが利用できない韓国にも突破の可能性は十分はある。トーゴは未知数。ただアフリカの身体能力は侮れない。エースのアデバヨール次第か。

グループH
スペイン   チュニジア  ウクライナ   サウジアラビア

大舞台で勝負弱いスペインは組み分けに恵まれた。厄介なのは世界最高峰のストライカーであるシェフチェンコを擁し、堅守速攻が完成されているウクライナだけ。スペインの1位、ウクライナの2位突破が有力。チュニジアとサウジは2位狙い。チュニジアに僅かながら可能性がある。
スペインが1位突破、G組を韓国が2位突破すると、トーナメント初戦で因縁の対決。

決勝トーナメント1回戦
6月24日 (1) A組1位 - B組2位 ミュンヘン
6月24日 (2) C組1位 - D組2位 ライプツィヒ
6月25日 (3) B組1位 - A組2位 シュトゥットガルト
6月25日 (4) D組1位 - C組2位 ニュルンベルク
6月26日 (5) E組1位 - F組2位 カイザースラウテルン
6月26日 (6) G組1位 - H組2位 ケルン
6月27日 (7) F組1位 - E組2位 ドルトムント
6月27日 (8) H組1位 - G組2位 ハノーファー
準々決勝
6月30日 (9) (1)の勝者 - (2)の勝者 ベルリン
6月30日 (10) (5)の勝者 - (6)の勝者 ハンブルク
7月1日 (11) (3)の勝者 - (4)の勝者 ゲルゼンキルヒェン
7月1日 (12) (7)の勝者 - (8)の勝者 フランクフルト
準決勝
7月4日 (9)の勝者 - (10)の勝者 ドルトムント
7月5日 (11)の勝者 - (12)の勝者 ミュンヘン
3位決定戦
7月8日 - シュトゥットガルト
決勝
7月9日 - ベルリン

組み分けも終わった事だし、これからはワールドカップに関連する事を色々と展望していきます。

*1:中山の「アルゼンチンかぁは声でかすぎ(笑)」

*2:コンフェデのブラジルは本気とはいえない。