欧州プレーオフ

スイス、チェコ、スペインの本大会出場が決定。

  • トルコ 4-2 スイス(トータル4-4)

トルコ:
ヴォルカン;アルパイ、ハミト・アルティントップ、トルガ、エムレ・ベロゾグル(82分バシュトゥルク)、エルギュン、セルチュク、セルハト・アクン(70分テュメル)、ネジャティ(81分ファティ・テッケ)、トゥンジャイ、ハカン・シュキル

スイス:
ツーベルビューラー;P・デゲン(46分ベーラミ)、P・ミュラーセンデロス、シュピヒャー、バルネッタ、カバナス、フォーゲル、ヴィッキー、フレイ、ギガックス(31分シュトレラー)

アウェーゴールで上回ったスイスの本大会出場が決定。鬼気迫るイスタンブールの雰囲気、ワールドカップ出場権を賭けた実力伯仲の死闘だった。

試合開始早々、アルパイのハンドでスイスのPK*1。これをフレイが決めてスイスが先制。これでトルコはトータル0-3のビハインド、アウェーゴールの関係上、第1戦0−2で敗れたトルコは最低でも4ゴールが必要という窮地に追い込まれた。
第1戦の内容を鑑みても、これでスイスの本大会出場はほぼ決まりかと思いきや、トゥンジャイの2ゴールで前半を2-1(2ー3)で折り返すと、ネジャティがPKを決めて3-1(3-3)とし、あと1ゴールで逆転という状況まで挽回。
そこから凄まじい緊迫感で試合は進み、83分にカウンターからシュトレ−ラーのゴールでスイスが3−2(3-4)と突き放す。これでいよいよ決まりかと思ったら、試合終了間際にトルコがトゥンジャイハットトリックで4−2(4-4)と追い上げる。あと1点で逆転のトルコは猛攻を見せるも、長めのロスタイムに奇跡は起こらなかった……。

試合終了のホイッスルと同時に、危険を感じて控え室へ駆け込む両チーム。凄まじい雰囲気から一転、シーンと静まり返るスタジアム。スイス代表の選手やサポーターが無事帰国できればいいが。

これだけやれてるトルコが本大会に出場できないとは。同じプレーオフでも、アジアvs北中米カリブ海とは次元が違った。アジア4.5枠、北中米・カリブ海3.5枠の悲劇。日本は恵まれたアジア枠に感謝せねば。

スイスは見事に出場権を実力で勝ち取った。予選でアイルランドを蹴落として、フランスを内容では圧倒し、地獄のイスタンブールを乗り越えた組織サッカーは本物。今日は失点に直結してしまう凡ミスも目立ったけど、あの強烈なアウェーの雰囲気では仕方ないか。ドイツではこんな雰囲気のスタジアムはないだろうし、うまくいけば台風の目になる存在かもしれない。若手の充実は大会屈指。

トルコのアナトリア通信によると、トルコ−スイスの試合後、ロッカールームへの通路で両チームの乱闘が発生した。スイスの控えDFグリヒティングが病院に運ばれ、クーン監督は「選手1人が内臓出血で病院に運ばれた。これ以上のことは分からない」と話した。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/f-sc-tp0-051117-0021.html

やばい。日本が4年後に欧州や南米との大陸間プレーオフを戦う事になったら、果たして勝ち抜ける事が出来るんだろうか。

スロヴァキア:
チョントファルスキー;ドゥリツァ、クラトフヴィル、スクルテル、ザバフニク、グレシュコ(77分M・チェフ)、フリンカ、ホドゥル(46分ホロシュコ)、クライチク、ネメト(83分フォドレク)、ヴィッテク

スペイン:
カシージャスアントニオ・ロペス、パブロ・イバニェス、プジョル、サルガド、シャビ・アロンソルーベン・バラハビセンテ、シャビ(74分セルヒオ・ラモス)、ラウール(65分モリエンテス)、フェルナンド・トーレス(61分ビジャ)

スペインが本大会出場権獲得。第1戦の圧勝が全てでしょう。詳しくは数日前の記事参照。

 

チェコ
P・チェフ;グリゲラヤンクロフスキロゼフナルウイファルシネドヴェドポボルスキー、ポラーク、ロシツキー(68分R・コバチ)、シュミチェル(75分シュタイネル)、バロシュ(90分プラシル

ノルウェー
ミューレ;ハーゲン、ハンゲラント、ホイラント、へスタット、M・G・ペデルセン、リーセ(90分M・ヨーンセン)、ストロムスタット、カリュー、ヘルスタット(58分オースト)、イヴェルセン(46分ソリ)

チェコが本大会出場権獲得。ネドベドは本大会まで代表復帰を延長してくれないかなあ。ここで代表引退してしまうのは格好良いけど勿体無い。

*1:アルパイが戦犯されちゃうのかなあ