アルゼンチンvsオーストラリア

オーストラリアが大健闘。
アルゼンチンは下に書いたような感じで組織的に攻め、ルーチョ→ロサレス→ダレッサンドロと鮮やかなパスワークから先制点。ダレサンドロの左足アウトのダイレクトシュートはファインゴール。その後も攻勢。
一方のオーストラリアも、アルゼンチンの速いチェックの中でも良くパスを繋いで、素早くアルゼンチンゴール前に進入。3バックのサイドのスペースをうまく突く*1
そこでビエルサはウイングのデルガドに代えてCBのブルディッソ投入。エインセコロッチーニはSBの4バックへ修正。オーストラリアはサイドの攻撃を塞がれてしまい、思うように攻撃が出来ない。
しかし4バックにした途端にアルゼンチンも攻撃がうまくいかなくなる。サイドで数的優位が作れず、ポゼッションは保って攻勢に出れない。
これはSBの人選に問題があったと思う。コパの4バックはソリンとサネッティの攻撃的SBの上がりでチャンスを作っていたけど、エインセコロッチーニは攻撃がそこまで得意ではない。それでもクラブでSBをやっていたエインセは対応していたけど、コロッチーニは攻撃参加が中々できず(守備では貢献)。
アルゼンチンらしくない展開が続く。アルゼンチンがイマイチなのもあるけど、オーストラリアはかなり強い*2。時折アルゼンチンのような素晴らしいパスワークまでも発動。ルクスのスーパーセーブがなかったら勝負の行方は分からなかった。
それでもリードを守りきって1-0でアルゼンチン勝利。1位で決勝トーナメント進出。集中力の欠如なのか、ロスタイムにまたも危ないシーンがあったのは課題。この内容だと優勝は絶対とは言い切れない。
サビオラは控え。今日は先発のテベスが不調で(少しコネすぎ)、後半に1トップで出番が来るも、先発奪取するほどのインパクトは残せず。“らしい”ドリブル突破が一回と、セットプレーから惜しいシュートを放ったくらいか。今後も前途は多難そうです。

この試合で目立った選手は決勝点を上げたダレサンドロ。得意の足裏ドリブルがキレキレ。足裏でボールを細かく何回も高速で動かしている内に、いつのまにか相手の重心の逆を取っている。相手DFは1対1ではどうしようもなかった(2対1でも交わされていた)。
運動量も豊富で色々な場面に顔を出すし、スピードとテクニックを兼ね備えた彼はかなり脅威。味方がボールを持った時にも動き出しが速いし、積極的チェイスで守備にも貢献していた。今日はただのボールマジシャンで終わらなかった(悪い時は捏ねるだけ)。パス精度がイマイチだったのが課題か。

*1:アルゼンチンは1ボランチと攻撃的布陣だからカバーも難しい

*2:グループリーグ前戦の内容も良かったし、日本にも親善試合で完勝