イングランド 3 - 0 スイス

イングランドは堅い。2つのラインで構成されるDF組織を堅固。選手が献身的に動いて危険なスペースを埋めるし、DFは高さもあってロングボールをほぼ跳ね返してしまう。フランスでさえ苦しんだこのDF組織を崩すのは並大抵での事ではなさそう。先制されただでさえ苦しいスイスに退場者が出た時点で勝負がついてしまった印象。
ルーニーは2得点でEURO最年少得点記録を樹立。2点目のニアをぶち抜いたシュートには唸らされた。あその場面で躊躇せずにシュートを打つ姿勢は素晴らしい。今大会はオーウェンより輝いている。若さゆえの勢いが裏目に出ているところもあるんだけど、今日はそれがいい方向に結びついた。波に乗ってしまうのかも。我慢して使ってきたエリクソンはようやく報われた。
ベッカムは持ち前のキック精度を生かした展開力が攻撃を円滑にしていた。1点目のオーウェンへのロングパスも見事だったし、3点目を演出したG・ネビルを生かしたシーンも上手かった。独力で突破できないベッカムにとって、後方からのネビルのオーバーラップによるフォローは重要。こういう場面をもっと増やしたいところ。ネビルからジェラードまでの展開は綺麗だった。試合は今までのEUROで一番眠かったです。
これでクロアチアに引き分け以上で予選突破。有利なのは間違いないけど、何が起こるかは分からない。