下書き


生年別選抜シリーズ。改訂版。

  • 88年生まれ

        アグエロ ベントナー

  マタ               カペル
       バネガ  アンデルソン

マルセロ サンタクローチェ リチャーズ カネジャ
           パトリシオ

セルヒオ・アグエロアトレチコ)、アンデルソンポルト)ジェームズ・ボーギャン(エバートン)、ケルロンクルゼイロ)、アルベルト・ベラ
ヌリ・サヒンドルトムント)、アイルランド(シティ)、リー・カッターモール(ミドラスブラ)、イスマエル・アイサティ(PSVディエゴ・カペル(セビージャ)デ・グズマンフェイエノールト)、モンティエル(ウディネーゼ
ブスケツハビ・マルティネス、マイケルジョンソン
ミカ・リチャーズ(シティ)

  • 88年度

       森本貴幸  

 香川真治  金崎夢生  松浦拓弥
     アーリア 倉田秋
下平匠 吉田麻也吉本一謙 當間健文 

       権田修一

山崎亮平、エクスデロ、伊藤翔斉藤陽介平繁龍一長沢駿星原健太
乾貴士遠藤康、新川織部佐藤謙介、遊佐克美、米倉恒貴 
大島嵩弘、園田清次、薗田淳、佐野克彦

  • 87年度

     森島康仁 ハーフナー
 柏木陽介          藤田征也
     田中亜土夢 山本真希
安田理大 槙野智章 森重真人 内田篤人
      
        秋元陽太

長谷川悠佐々木竜太青木孝太小澤竜己
青山隼横谷繁柳澤隼
福元洋平柳川雅樹堤俊輔太田宏介
林彰洋

  • 87年生まれ世界選抜

       カリム・ベンゼマ リオネル・メッシ

   サミル・ナスリ         アーロン・レノン

       オビ・ミケル セスク・ファブレガス

ヴァンデン・ボーア             マルティン・カセレス
       ヨハン・ジュルー ジェラール・ピケ

         ジョー・ハート

ゴンサロ・イグアインジュゼッペ・ロッシマウロ・サラテルイス・スアレスジェレミー・メネズベン・アルファ、マヌチャリャン、アルトゥーロ・ルポリ、ジョー
マレク・ハムシク、マルアン・フェイラニアルダ・トゥラン、ビクトル・オビンナ、ヴァシリキ・ディアビアンドレ・クルスカ、トム・ハドルストーンデニス・アオゴデ・グズマンマテュイディ

セルヒオ・ロメロ、スティーブン・テイラー

  • 86年度

    岡崎慎司 興梠慎三
家長昭博         梅崎司
    本田圭佑 枝村匠馬
上田康太 青山直晃 細貝萌 長友佑都
      西川周作

前田俊介都倉賢渡辺千真
狩野健太赤星貴文高萩洋次郎桑田慎一朗藤本康太高柳一誠
岩下敬輔森下俊藤井大輔森脇良太
佐藤昭大

  • 86年生まれ世界選抜

      アグボンラホール バベル
    シルバ         グルキュフ
       ガゴ  ラウル・ガルシア
エヌゾグビア            S・ラモス
        ペペ  ガライ 
        アキンフェエフ

ボジノフフォンランテン、ヴォルパート、クインシー、ルーク・ムーア、ファルカオ
ナニ、グアルダードミルナー、、ザンブレッラ、モウチーニョ、マグギーディ、ジェームス・モリソン、アフェライ、M・フェルナンデス、キャバイエ、エムビア、ヴェローゾ、フラード
コルルカ、サパタ、コンパニ、F・アイフィル、モッタ、スペクター、エマヌエルソン
ロリス、ノイアー、ウスタリ

  • 85年度

    豊田陽平 カレン
梶山陽平  谷口博之  水野晃樹
    本田拓也 青山敏弘
 小林祐三 増嶋竜也 水本裕貴 
       松井謙哉

平山相太三木良太渡辺千真横山拓也田中佑昌萬代宏樹河原和寿苔口卓也
増田誓志船谷圭祐高橋義希関口訓充寺田紳一中山博貴渡邊圭二兵藤慎剛上里一将鈴木智樹武井択也菊地光将
蒲田次郎、河本裕之吉弘充志丹羽竜平柳楽智和中村北斗

  • 85年生まれ世界選抜

      M・ゴメス ルーニー
 S・カルー          C・ロナウド
      シッソコ モドリッチ
クリシー           ラフィーニャ
     センデロス  アルビオル
         アトラー

ラベッシポドルスキ、コリンズ・ジョン、ジョレンテ、デ・メロ、ジグリオッティ、ソルダード、バレット、パク・チュヨン、ラファエル・ソビス、ゴミス

ジエゴモントリーヴォベーラミヘスス・ナバス、ルートリッジ、バルネッタ、ガビラン、ファンフランマドゥロ、ヤング、バレンシアブラシュチコフスキ、フェルンナンジーニョ、イウシーニョ、デッラレッド、エルナネス、ホセ・ソサ、バレーロ、ラサナ・ディアラ、ノチェリーノ

ロランド、アントン・ファーディナント、アモレビエタ、カーティス・デイビスフラール、ルーカス・シンキービッツ、カニーニ、コーダ、マルセル・ヤンゼン、タイウォ、ガリード、オットル、サパテール、アレクシス・ルガ
マンダンダ、オチョア、クルチ、カーソン、デビッド・マーシャル

  • 84年度

      原一樹 矢野貴章

 小川佳純          谷澤達也
      工藤浩平 杉山浩太

小宮山尊信 大井健太郎 青木良太 村上佑介

         菅野孝憲

石原直樹巻佑樹田中俊也阿部祐大朗
成岡翔山瀬幸宏大谷秀和酒本憲幸渡辺大剛、安藤淳
筑城和人廣井友信阪田章裕千葉貴仁菅井直樹菊地直哉

  • 84年生まれ世界選抜

      テベス    トーレス


 ロッベン           イニエスタ


    マスチェラーノ  スナイデル


キエッリーニ            グレン・ジョンソン
     G・ロドリゲス メルテザッカー


          カメニ

FW 
アデバヨールロビーニョ、イビセビッチ、マルティンスゲレーロ、シナマ=ポンゴーユ、ヴァグネル・ラブ、ファルファンニウマールマキシ・ロペスパッツィーニダレン・ベント、パッラディーノ、キースリンクエディ・ジョンソン
MF 
ベントリー、アドリアーノカソルラ、シュバイン・シュタイガー、カルロス・アルベルト、ダウニング、オボド、ムンタリ、マヴバ、フラミニ、メグニ、クラニツァール、レオ=コカー、フレッチャー、アクイラーニ、ロジーナ、デ・ヨング、インレル、
DF 
シュクルテル、アッガー、リッジウェル、ダニエル・アッゲル、フェリペ、ベルトッド、リヒトシュタイナー、ホイト、ローゼナイアー、レイトン・ベインズアドリアーノ・コレイラ、ハットン、カドレツ
GK 
バンダノビッチ、レンジング、モジャ

83年度

        赤嶺真吾

  山岸智  藤本淳吾  太田吉彰

     山口慶  長谷部誠

鈴木規郎          徳永悠平
     栗原勇蔵 永田充 
        榎本哲也

FW 新居辰基宇野沢祐次林祐征矢島卓郎茂木弘人
MF 内田智也金澤慎馬場憂太、純マーカス、高橋大輔
DF 角田誠近藤直也柴小屋雄一柳沢将之、石ミツ洋祐
GK 

83年生まれベスト11

          フンテラール


 ファン・ペルシ ファンデルファールト リベリー


       デ・ロッシ トゥレ・ヤヤ
ラーム               ダニエル・アルベス
       ドーソン  ヘイティンガ

           ベナーリオ

FW:ザキ、フレッジ、アシュトン、カベナギ、ハンケ、ダゴベルト、シチェフパンデフヴチニッチ、C・コール、N・ヴァルデス、リサンドロ・ロペスエドゥアルド、カルドーソ、ボグレブニャク、クアリアレッラ

MF:クアレスマジルコフグティエレス、ペペ、レジェスジェナス、グセフ、マンニーニ、イバンシュイッツ、ホフス、ウーゴ・ヴィアナ、オリヴェラ、ボナンニ、ガビ、トゥララン、ホフス、ダニー、ドナデル、オニール、サナ、マクン、メイレレス、ヴゴイェビッチ、フェリペ・メロ

DF:ムリージョ、ダベンポート、ペペ、ハント、ディアムテーヌ、ボーヴォ、ゼ・カストロサーニャ、ネルソン、マテュー、シュルツ、スティーブン・ケリー、ヴァン・ダンメ、パンダー、シュルツ、フォルツエブエ、ヴァルガス、アルベロア、クレール

GK:プロト、アリアルディ、ワルケ、ビュテール

82年度


     大久保嘉人  田中達也


          小林大悟

兵働昭弘              田中隼磨

      青木剛  今野泰幸


   上本大海  中澤聡太  深谷友基


          川島永嗣

松橋章太坂田大輔杉本恵太西野泰正黒津勝佐野裕哉田代有三田原豊鴨川奨
佐々木勇人栗澤僚一濱田武中後雅喜米田兼一郎
前田和哉江添建次郎村松潤小林亮井川祐輔

82年生まれベスト11

     ジラルディーノ    アドリアーノ

            カカー


     アルテタ         エッシェン

           ロルフェス

パスクアル                  ボジングワ
        メクセス   レスコット

            ツェフ

FW:デフォー、カッサーノクラニー、ヤクブ、トゥンジャイ、ドノバン、ポルティージョ、パラシオ、ボリエッロ
MF:リエラ、ウェンデウ、ピーナール、エムバミ、H・アルティントップヒツルスペルガープラシル、ノーラン、シェルストレーム、スルナ、モッタ、レデスマ、ブリーギ、エグレン、ダゴスティー
DF:コロッチーニ、F・ナバーロ、ゲルリッツ、アトゥバ、ヒンケルマッジョ、アニュコフ、イラオラ、フェルナンド・ナバーロ
GK:レイナ、アレックス、クレイグ・ゴードンステケレンブルグ、V・バルデスアメリア、ブラッドリー・ジョーンズ

  • 81年度


     佐藤寿人   前田遼一 

         山瀬功治

松井大輔               駒野友一

     鈴木啓太   阿部勇樹


   茂庭照幸  闘莉王  岩政大樹

         黒河貴矢

      高松大樹  野沢拓也

         森崎浩司

相馬崇人               石川直宏

     森崎和幸   佐藤勇人


   那須大亮 羽田憲司 北本久仁衛

         黒河貴矢

平本一樹飯尾一慶中山悟志有光亮太
大橋正博太田圭輔熊林親吾茂原岳人松下裕樹根本裕一
根本裕一戸川健太

81年生まれベスト11

       エトー    ズラタン


 J・コール                A・フレブ

     シャビ・アロンソ ハーグリーブス

エブラ             マイコン
       ヴィディッチ コロ・トゥレ


         カシージャス

FW:ベルバトフ、パブリチェンコ、アフォンソ・アルベス、、ペトリッチ、デニス、アルシャービン、バロシュサビオラ、ロサレス、シセ、ディウフ、ビジャ、フォーセル、フィゲロア
MF:ルイス・ガルシアカデル・ケイタペデルセン、SWP、ビセンテダレッサンドロホアキンマキシ・ロドリゲス、L・ゴンサレスパク・チソン、バプティスタ、チアゴキャリック、マアマドゥ・ディアラ、バリー、アルー・ディアラ・フェルナンド、パロンボエラーノ
DF:ガンベリーニブルーノ・アウベスルイゾンブルディッソ、パブロ・イバニュス、ブラールズバルザーリ、ボネーラ、ジヴェ、デル・オルノセイタリディス、A・ロペス、メンディ、マクスウェル、ウォーノックドッセーナ
GK:デミレル、イクサション、ゴメス、カークランド、カバジェロ

  • 80年度日本選抜

84年組み同様、オリンピック世代の最年少世代。そのため若年層から目立っていた選手というのは少ない。

          巻誠一郎
      玉田圭司   大黒将志


 二川孝広             西紀寛

      下村東美   中村憲剛


   金古聖司  千代反田充  高木和道

          藤ヶ谷陽介

我那覇和樹深井正樹阿部吉朗林丈統
古橋達弥星大輔市川大祐
西部洋平

80年生まれ世界選抜

          ロビー・キーン

  ロナウジーニョ        マンシーニ


      シャビ      ジェラード

          カンビアッソ
 A・コール               ミゲル
         テリー  キブ


            フレイ

この世代の豊富なCHを活かすためと、ロナウジーニョとシャビがいるのでバルサ型の4-3-3。このチームの肝は堅固なCBと、攻守に強力な3センター。上記以外にも。CBにはキング、スキラッチミリートと豊作、MFにもロシツキーエムレと天才肌を擁する。逆に他の世代と比べて傑出したストライカーが存在しない点は少々物足りない。

FW:アマウリ、グイサ、ハリステアスチェバントンクラスニッチリカルド・オリベイラルイス・ファビアーノ
MF:マルダ、タッディ、ダイスラーマルブランク、ペドレッティ、ロシツキーアランゴ、ケイタ、ベナユンポウルセン、ゾゴラ、パーカー、アスンソン
DF:デミチェリス、ヨボ、ウッドゲイト、ルガノ、G・ミリート、キング、スキラッチメッツェルダーマタイセンヤン・クロンカンプ、ブリッジ、グリゲラ、リーセ、シシーニョ
GK:ボルツ、ペリッツォーリ、グリーン

この年齢にもなると、流石に11人に残った選手は完成度が高い。
この世代を代表する選手は文句なしにロナウジーニョ。若くからブラジル代表に呼ばれ、その期待以上のクラッキへと成長を遂げた。期待されたシドニー五輪では不完全燃焼、パリSG移籍後も監督との確執もあって伸び悩んでいたが、見事2002WCで大ブレイク。その後の活躍はご存知の通り。
同じく2002WCでブレイクしたロビー・キーンは完全に伸び悩み。所属するトッテナムでは年下のデフォーに押され気味。彼に限らず、スピードで勝負するアタッカーというのは波が激しい人種である。そして一度落ち込むと復活も容易ではない。スピードだけでなく得点感覚や精神性にも定評がある選手なので、ぜひ再ブレイクを期待したい。と以前書いたら復調してきた。
期待に反比例して伸び悩んだ選手の代表格はダイスラー。彼の場合、期待が大きすぎてそのプレッシャーに潰されてしまった。そして怪我と病気の不運。ドイツ代表では唯一無二の魅力を誇る天才アタッカーは、開花を迎える前にサッカー界から引退。
若手時代には、この年代ナンバー1CBの評価を得ていたメッツェルダーも怪我で伸び悩み。2002WCでの活躍は目覚しかったものだが。ユース時代に「アッズリーニのフィーゴ」と期待されていたマルキオンニも頭打ち、になりかけたが最近になってまた伸びてきた。華麗さとは程遠い泥臭さを武器として。

79年度A


       高原直泰  本山雅志


         小笠原満男

    小野伸二       遠藤保仁

          稲本潤一   

 新井場徹              加地亮
       中田浩二  坪井慶介   

           曽ヶ端準

79年度B

      播戸竜二   大島秀夫

          羽生直剛

村井慎二                平川忠亮

       河村崇大  酒井友之


   手島和希  堀之内聖  増川隆洋

           南雄太

結城耕造

79年生まれベスト11

          アネルカ


 ムトゥ     アイマール      シモン  

  
      ティモシュク  ピルロ

アビダル               ブラウン
        マルケス   ペレア


          J・セザール

FWはなぜかスピードに優れたセカンド・トップが多いこの年代。優秀な大型CFというと、カリューくらいしか思い浮かばない。またMFには優秀なレジスタが多く、逆に守備的なアンカーは不作。アイマールを最も輝かすトップ下に、そして優秀なサイドアタッカーを生かすため4-2-3-1を採用した。チームとしての強さという点で他の世代選抜と比べると一段落ちる。
他の青年別代表より強力な面子になってもおかしくない年齢層だが、79年組みにはそこまでの印象を受けない。選手の消耗が激しく、怪我や肉体的な衰えに苦しむ選手が多く、淘汰されていった選手達が少なくないという事だろうか。サッカー界そのものが若手スターを欲して若年化されている事が伺える。

FW:ディエゴ・ミリートフォルランヤクインタ、フライ、オリッチ、ニアング、スアゾ、カリュー、ニハトオーウェン、ケジュマン、ミッコリ、べラミー、ヴェルパコフスキス、シモン、リュインドゥラ、ゴブ
MF:ケーヒル、ダフ、ゴブ、ファン・デル・メイデ、M・ペトロフ、フライアー、ジェステ、エルンスト、S・ペトロフダビド・ピサロ小野伸二レナトエドゥ、ルクサン、シンプリシオ
DF:ファン、ダン、ブームソンマルチェナイグナシェビッチ、ファン、ネスマチュニー、パスカル・シンボンダ、F・アウレリオ、P・フェレイラ
GK:ドニ、ペレティコサ、ヒルデブラント、アランスビア、ロビンソン、ランドロー、レベイレール

この世代を代表する選手というと、やはりオーウェンアイマールか。どちらも若くして強豪国のフル代表の中心選手となった逸材であり、特に18歳で鮮烈なWCデビューを果たし、イングランドのエースへと昇り詰めたオーウェンはまさしくワンダーボーイ

ただ二人とも当初の「世界最高峰の選手として00年代を支えるであろう」といった期待値に比べると伸び悩んだ印象を受けてしまう。オーウェンアイマールも代表での絶対的地位は築けなかったし、近年はクラブレベルでの活躍もイマイチ。両者とも怪我が多いのがネック。キャリア的に丁度壁にぶつかっているうちに、日の出の勢いで台頭してきた若手に追い越されてしまった。勿論、凡百の選手に比べると十分凄いわけだが。

若くして活躍し期待され、一旦は伸び悩み、そして再度ブレイクした稀有な選手も存在する。その代表例はピルロ。詳しくはキーワードを参照。こういう道をたどった選手は極僅かで、天才タイプのテクニシャンが一度伸び悩むと復活は困難。そのままトップレベルからは淘汰されていくケースが多数。そういう背景もあるだけに、その復活劇は非常に鮮やかだった。個人的にも大好きな選手の一人である。

同じく若くして期待され、伸び悩んだが、見事にカムバックを果たした復活したのがアネルカアーセナル時代の評価はそれは凄まじいもので、フランス代表エース候補としてもアンリ以上の期待があったが、周りの喧騒に自分を見失い、周りの反対を押し切ってのレアル・マドリー移籍した後にキャリアは下降線。だがプレミア復帰後に徐々に輝きを取り戻し、チェルシーでゴールを量産するにまで至った。選手のキャリアは読めないものだ。

この世代はピルロピサロと、非常に優れた司令塔が多くが存在するが、日本にも小野伸二という逸材がいた。キック精度・ボールスキルでいえば他の名選手に全くひけをとらなかったが、ほかの欠点があまりにも大きすぎ、怪我による離脱もあって世界の一線からは遠ざかってしまった。


78

     永井雄一郎  北嶋秀朗

         中村俊輔
宮沢正史             中村直志

      倉貫一毅 河合竜二


   山口智   古賀正紘   伊藤宏樹

          都築龍太

森田浩史山崎光太郎
大野敏隆中谷勇介坂本紘司滝澤邦彦西谷正也氏家英行  
曽田雄志岡山一成三木隆司
榎本達也櫛野亮

78年生まれ選抜

        ドログバ   クローゼ

           リケルメ

     ランパード     スタンコビッチ

          ガットゥーゾ

カプデビラ                    プジョル
      ファーディナンド  カルバーリョ


           ブッフォン

78年組みには飛び抜けて強力なサイドアタッカーが存在しなしないが、傑出したトップ下とCHを擁する。この年齢になってくると、円熟の域に達した選手が多い。非常にバランスが良いチームで、チームとしての強さは生年別選抜トップクラスか。CBの当たり年でもある。

FW:ベンジャニ、グジョンセン、ミスタ、C・ピサロ、サハ、へスキー、ビーティー、ルケ、キューウェル
MF:ルイス・ガルシア、バストゥルク、中村俊輔エドゥー、ロンメダール、ロテン、B・ディオプ、アリ・カリミ
DF:サムエル、ルッシオ、アンドラーデ、キャラガー、ボウマ、ゼビナ、カラーゼ、ウィファルシ、メイラ、エインセ、デーデー
GK:ルパテッリ、ロボント

なんといっても守備陣の充実が他の世代選抜を圧倒している。ファーディナントとカルバーリョのCBは鉄壁に近く、控えにもサムエル、ルッシオ、アンドラーデ、キャラガーらが控えており、層の薄い右SBにプジョルを回す余裕すらある。そして最後尾にはブッフォンが君臨。

充実の守備陣を除外すると、この世代を代表する選手はランパードか。世界最高峰のCHの一人に間違いはない。まだ“ジュニア”の冠がついていたウェストハム時代から好評価を得ていたが、ここまでのレベルの選手になると予想していた人は少ないはず。非常に万能な能力を有しているため、フットボール界の経年変化によって伸び悩むような事もなくトップランナーとして君臨し続けている。

トップ下にはリケルメ。若くして名門ボカの司令塔を務め、トヨタカップを始めとする数々のタイトル奪取に大貢献。アルゼンチン代表の次期司令塔として期待されるも、欧州進出となったバルサ移籍後に伸び悩む。よりによって監督がファンハールだったのが運のつき。しかしビジャ・レアルに安住の地を見つけたのか見事復活。波が激しいのは相変わらずだが、今シーズンのプレーはまさに神懸かっていた。テクニック面ではロナウジーニョにも全く引けを取らない。彼はランパードとは違い、システムや戦術によって大きく出来が左右されるため、時代によって評価を大きく上げ下げしてきた。輝くには監督を選ぶタイプ。母国アルゼンチンのボカに安住の地を見つけたのだろうか。

この世代のトップランナー達は徐々に伸びていったという印象があって、絶大な期待値を裏切った早熟の天才タイプというのは他の世代に比べてあまり目立たない。若くしてして期待されていたリオやブッフォンも順調に成長した。ドログバのような晩成型も複数存在。プジョルも出始めはホント下手で気持ちだけのDFだったが、今やバルサの顔にまで成長。

その中で伸び悩んだ選手を挙げるとするとキューウェルか。プレミア屈指の左ウインガーとして活躍していたが、度重なる怪我でパフォーマンスは急降下。鳴り物入りで加入したリバプールでも怪我のため全くの期待外れ。同時期にヤング・リーズ黄金時代を支えた同年代のリオとは対照的になってしまった。彼に限らずスピード型ドリブラーという人種は、パフォーマンスが身体能力やコンディションに大きく左右される。頼みのドリブル突破も、研究させると手詰まりになるため、体に切れのある若い時期が全盛期であることが多い。一度落ち込むと、タイプ的に完全復活は容易ではない。

77年度

      柳沢敦   黒部光昭


 三都主              藤本主税


      明神智和   小林慶行


服部公太                坂本将貴
       戸田和幸  中澤佑二


          小針清允

福田健二戸田光洋平瀬智行小島宏美山下芳輝吉原宏太
内田潤鈴木慎吾廣山望海本幸治郎中払大介
羽田敬介

  • 77年生まれ世界選抜


          アンリ    ルカ・トニ

             ラウール
     ペッロタ            デコ
             アルベルダ


ヤンクロフスキ                   ザンブロッタ
          ギャラス  シルベストル


            アッビアーティ

FW:トレゼゲカヌーテ、ロッキ、リジエソン、ノンダ、マッカーシー、タムード、ディ・ナターレ
MF:アレックス、リュンベリ、グロンキア、エチェベリアデニウソンカラグニスザネッティファン・ボメル
DF:クリス、ディスタン、メルべリ、サニョル、トラベルシ、ハート、サリハミジッチ、パリージ、イ・ヨンピョグロッソ、ベイ
GK:デ・サンクティスレオ・フランコ、エンケ

77年組みというと、二十歳前後で迎えた1998年のフランスWCで、期待の若手としてブレイクした選手が多くいる世代。とはいえWC不出場で、その後にブレイクした選手も多い。強力な攻撃陣、バランスの優れた中盤、充実したSBに比べ、どうもCBとGKの層が薄いこの77年組み。チームとしての強さにはあまり期待できない。

この世代の中心的存在は若干17歳でレアル・マドリーでデビューしたラウール・ゴンザレス。デビュー当初は左MFとして使われていたが、FWとして使われるようになりゴールゲッターとしての才能が開花。その後も順調に成長を続け、レアル・マドリーの象徴的存在とまでなった。浮き沈みの激しいビッグクラブのアタッカーで、CL歴代得点トップ得点は脅威的な記録。近年はチームの低迷と供に輝きも色褪せているが、まだまだ老け込むような年ではない。

アンリもこの世代を代表する選手。ユース年代は快速ウインガーであり、ストライカーとしての評価はそれほどでもなかった。セリエAの水に馴染めなかったユーベ時代は失望に終わり、失意の中でアーセナル移籍。ベンゲルとの出会いが彼を一流のストライカーに変貌させた。その後の活躍はご存知の通り。点取り屋の範疇には収まらない万能FW。エースとして臨むCLやWCなどの大舞台で真の強豪相手にチームを勝利に導くことが残された課題。

期待以上に急激に伸びてきた選手といえばデコ。ユース年代では全くの無名。渡欧後もポルトガルリーグ在籍というマイナー性もあって、知る人ぞ知る存在にすぎなかった。その知名度ポルトの欧州制覇とともに全世界区へ。CL優勝、EURO準優勝にも中心選手として大活躍。移籍したバルセロナでも攻守の中心としてチームのリーガとCL制覇に貢献。いまや世界最高峰の万能MF。数年前にここまでの選手になると予想していた人は皆無でしょう。

この世代で若くして期待され伸び悩んだ代表的選手といえば、我らが日本代表の中田英寿。セリエA1年目のペルージャ時代に二十歳の若さで二桁ゴールを上げ、ビッグクラブローマに移籍。主にトッティの控えだったが、スクデットの行方を大きく左右したユーベ戦での鮮烈のミドルなど、要所要所でスクデット獲得に貴重な貢献。パルマに30億(!)でトップ下レギュラーとして引き抜かれ、その前途は洋々だと思われたが…。
昨シーズンは降格圏内チームの控え。出ても終始パスミスをまじえた無難なプレー。よく中田を過大評価しすぎと言われるんだけど、全盛期の姿を見ていると期待したくなるというもの。ペルージャ時代に有料放送に加入していた人って少ないからね。
当時の中田は、特徴として挙げられる強靭なフィジカルを活かしたキープ、視野の広さを活かした正確なミドルパス、抜群の判断力と運動量は今以上だった。そして今やめったに見ることはなくなった、カウンター時の前への推進力や、得点への意欲が素晴らしかった。1トップ下も務められ守備も出来る極めて現代的なOMFだったんだが。
当時は今を輝く同年代のデコより評価が高かく、彼くらいの地位を得ていても何ら不思議ではなかった。ペルージャの次にプレミアに移籍してCHとして育てられていたら、今頃どんなプレーヤになったんだろう。

他にも当時過去最高の移籍金で渡欧した孤高の天才ドリブラーデニウソンや、SHからSBに転向して不動の地位を得たザンブロッタなど、大々的に取り上げたい選手はいるのだが、キリがないのでこの辺で。

76年度

      西澤明訓   久保竜彦


          中田英寿
金沢浄                 波戸康広

      福西崇史   松田直樹


    箕輪義信  宮本恒靖  茶野隆行


          楢恕W正剛

鈴木隆行安永聡太郎久保山由清
吉田孝行,財前宣之大木勉佐藤由紀彦、清水頼久
大森征之米山篤志山西尊裕

  • 76年生まれベスト11

    ニステルローイ トッティ

         グティ


    バラック      セードルフ

         M・セナ

ソリン                 ベレッチ
      ネスタ    コルドバ


          ギブン

充実の76年生まれ選抜。破壊的な攻撃力を秘めたトリデンテ、攻守に磐石の3センター、穴の少ない鉄壁のDF陣。チームとしての強さは世代別代表最強か。

FW:ロナウドシェフチェンコモリエンテス、トリスタン、パンディアーニクライファート、カヌー、コラーディ、ディバイオフランサレコバトマソン、ジュリ
MF:デラ・ペーニャ、イバガサ、ガジャルドソラーリカモラネージヴィエラ、G・シウバ、グラベセンフリンクスアスンソン、セルヒオ、ゼンデン、ロカテッリ、エメルソン、リベラーニ
DF:ボルドン、エジミウソン、デラス、クフォー、オッド、フィナン、マヌエル・パブロ
GK:ソーレンセン、リカルド

75年度
       城彰二   桜井直人


           奥大介

 川口信男              山田暢久

       熊谷浩二  遠藤彰弘


    鈴木悟  森岡隆三  田中誠


          川口能活

和多田充寿
広長優志
下田崇

  • 75年生まれベスト11

            クレスポ


  ヨルゲンセン     バレロン      ベッカム


        バラハ   ジュニーニョ(リ)


 ジオ                    G・ネビル
         エルゲラ   バウマン


           ヤースケライネン

FW:マカーイデルレイアンヘルビドゥカ、ファウラー
MF:マルセリーニョ、ヴェロン、フィオーレ、ロベール、タッキナルディ、バット、スメルティン
DF:M・サルガド、ロペス・レカルテ、コントラ
GK:ショフコフスキー

74年度

    松波正信   徳重隆明


        平野孝

三浦淳宏             山田卓也

     浅利悟   伊東輝悦


  土屋征夫  斎藤大輔  鈴木秀人


        松代直樹

渡辺光輝木場昌雄上村健一久藤清一

  • 74年生まれベスト11

       デル・ピエロ   モンテッラ


  ゼ・ロベルト              ヴィルトール


        スコールズ   コスティーニャ


ヌーノ・バレンテ              ウーゴ・イバーラ
         キャンベル  R・コバチ


               ブット

 

FW:プルショ、K・ゴンザレス、オルテガ、サラス、C・ロペス、アモローゾ
MF:オルテガオーフェルマルスサビオメンディエタ、セーザル、ダクール、ラメロウ、ヴォルピ
DF:ノボトニー、オーイェル、デ・ラ・クルス、シルビーニョオリセー
GK:ローマ、カバジェロ、ウェステルフェルト

73年度
     小倉隆史   大柴克友


         岡山哲也

 増田忠俊              森岡茂

      服部年宏  上野良治


   藤山竜仁  斉藤俊秀  中西永輔


          土肥洋一 

望月重良前園真聖路木龍次

  • 73年生まれベスト11

            ヴィエリ


   ギグス       ミクー       ピレス


        ダービッツ   マケレレ


ロベカル                   サネッティ
       カンナバーロ  アジャラ
 

              ジーダ

FW:ヤン・コラー、F・インザーギ、アイルトン、コバチェビッチ、T・A・フロー、デルベッキオ、ジャルデウ、パレルモ、オーフェルマウス
MF:シュナイダー、オコチャ、ハマン、ガラセク、ジュニーニョ・パウリスタ、ベルガー、パーラー、レイナ
DF:ヒーピアパヌッチマテラッツィ、ゼマリア、ジュニオールカンデラ、アランサバル
GK:クディチーニデュデク、ルストゥ、マルコス

72年組
       山田隆裕    岡野雅行

           森島寛晃
   岩本輝雄            柳本啓成

        名波浩   林健太郎

    海本慶治   大岩剛   薩川了洋


           佐藤洋平