下書き
生年別選抜シリーズ。改訂版。
- 88年生まれ
マタ カペル
バネガ アンデルソン
マルセロ サンタクローチェ リチャーズ カネジャ
パトリシオ
セルヒオ・アグエロ(アトレチコ)、アンデルソン(ポルト)ジェームズ・ボーギャン(エバートン)、ケルロン(クルゼイロ)、アルベルト・ベラ
ヌリ・サヒン(ドルトムント)、アイルランド(シティ)、リー・カッターモール(ミドラスブラ)、イスマエル・アイサティ(PSV)ディエゴ・カペル(セビージャ)デ・グズマン(フェイエノールト)、モンティエル(ウディネーゼ)
ブスケツ、ハビ・マルティネス、マイケルジョンソン
ミカ・リチャーズ(シティ)
- 88年度
山崎亮平、エクスデロ、伊藤翔、斉藤陽介、平繁龍一、長沢駿、星原健太
乾貴士、遠藤康、新川織部、佐藤謙介、遊佐克美、米倉恒貴
大島嵩弘、園田清次、薗田淳、佐野克彦
- 87年度
- 87年生まれ世界選抜
オビ・ミケル セスク・ファブレガス
ヴァンデン・ボーア マルティン・カセレス
ヨハン・ジュルー ジェラール・ピケ
ゴンサロ・イグアイン、ジュゼッペ・ロッシ、マウロ・サラテ、ルイス・スアレス、ジェレミー・メネズ、ベン・アルファ、マヌチャリャン、アルトゥーロ・ルポリ、ジョー
マレク・ハムシク、マルアン・フェイラニ、アルダ・トゥラン、ビクトル・オビンナ、ヴァシリキ・ディアビ、アンドレ・クルスカ、トム・ハドルストーン、デニス・アオゴ、デ・グズマン、マテュイディ、
- 86年度
前田俊介、都倉賢、渡辺千真
狩野健太、赤星貴文、高萩洋次郎、桑田慎一朗、藤本康太、高柳一誠
岩下敬輔、森下俊、藤井大輔、森脇良太
佐藤昭大
- 86年生まれ世界選抜
アグボンラホール バベル
シルバ グルキュフ
ガゴ ラウル・ガルシア
エヌゾグビア S・ラモス
ペペ ガライ
アキンフェエフ
ボジノフ、フォンランテン、ヴォルパート、クインシー、ルーク・ムーア、ファルカオ
ナニ、グアルダード、ミルナー、、ザンブレッラ、モウチーニョ、マグギーディ、ジェームス・モリソン、アフェライ、M・フェルナンデス、キャバイエ、エムビア、ヴェローゾ、フラード
コルルカ、サパタ、コンパニ、F・アイフィル、モッタ、スペクター、エマヌエルソン
ロリス、ノイアー、ウスタリ
- 85年度
平山相太、三木良太、渡辺千真、横山拓也、田中佑昌、萬代宏樹、河原和寿、苔口卓也
増田誓志、船谷圭祐、高橋義希、関口訓充、寺田紳一、中山博貴、渡邊圭二、兵藤慎剛、上里一将、鈴木智樹、武井択也、菊地光将
蒲田次郎、河本裕之、吉弘充志、丹羽竜平、柳楽智和、中村北斗
- 85年生まれ世界選抜
M・ゴメス ルーニー
S・カルー C・ロナウド
シッソコ モドリッチ
クリシー ラフィーニャ
センデロス アルビオル
アトラー
ラベッシ、ポドルスキ、コリンズ・ジョン、ジョレンテ、デ・メロ、ジグリオッティ、ソルダード、バレット、パク・チュヨン、ラファエル・ソビス、ゴミス
ジエゴ、モントリーヴォ、ベーラミ、ヘスス・ナバス、ルートリッジ、バルネッタ、ガビラン、ファンフラン、マドゥロ、ヤング、バレンシア、ブラシュチコフスキ、フェルンナンジーニョ、イウシーニョ、デッラレッド、エルナネス、ホセ・ソサ、バレーロ、ラサナ・ディアラ、ノチェリーノ
ロランド、アントン・ファーディナント、アモレビエタ、カーティス・デイビス、フラール、ルーカス・シンキービッツ、カニーニ、コーダ、マルセル・ヤンゼン、タイウォ、ガリード、オットル、サパテール、アレクシス・ルガ
マンダンダ、オチョア、クルチ、カーソン、デビッド・マーシャル
- 84年度
石原直樹、巻佑樹、田中俊也、阿部祐大朗
成岡翔、山瀬幸宏、大谷秀和、酒本憲幸、渡辺大剛、安藤淳
筑城和人、廣井友信、阪田章裕、千葉貴仁、菅井直樹、菊地直哉
- 84年生まれ世界選抜
キエッリーニ グレン・ジョンソン
G・ロドリゲス メルテザッカー
カメニ
FW
アデバヨール、ロビーニョ、イビセビッチ、マルティンス、ゲレーロ、シナマ=ポンゴーユ、ヴァグネル・ラブ、ファルファン、ニウマール、マキシ・ロペス、パッツィーニ、ダレン・ベント、パッラディーノ、キースリンク、エディ・ジョンソン、
MF
ベントリー、アドリアーノ、カソルラ、シュバイン・シュタイガー、カルロス・アルベルト、ダウニング、オボド、ムンタリ、マヴバ、フラミニ、メグニ、クラニツァール、レオ=コカー、フレッチャー、アクイラーニ、ロジーナ、デ・ヨング、インレル、
DF
シュクルテル、アッガー、リッジウェル、ダニエル・アッゲル、フェリペ、ベルトッド、リヒトシュタイナー、ホイト、ローゼナイアー、レイトン・ベインズ、アドリアーノ・コレイラ、ハットン、カドレツ
GK
バンダノビッチ、レンジング、モジャ
83年度
FW 新居辰基、宇野沢祐次、林祐征、矢島卓郎、茂木弘人
MF 内田智也、金澤慎、馬場憂太、純マーカス、高橋大輔
DF 角田誠、近藤直也、柴小屋雄一、柳沢将之、石ミツ洋祐
GK
83年生まれベスト11
デ・ロッシ トゥレ・ヤヤ
ラーム ダニエル・アルベス
ドーソン ヘイティンガベナーリオ
FW:ザキ、フレッジ、アシュトン、カベナギ、ハンケ、ダゴベルト、シチェフ、パンデフ、ヴチニッチ、C・コール、N・ヴァルデス、リサンドロ・ロペス、エドゥアルド、カルドーソ、ボグレブニャク、クアリアレッラ
MF:クアレスマ、ジルコフ、グティエレス、ペペ、レジェス、ジェナス、グセフ、マンニーニ、イバンシュイッツ、ホフス、ウーゴ・ヴィアナ、オリヴェラ、ボナンニ、ガビ、トゥララン、ホフス、ダニー、ドナデル、オニール、サナ、マクン、メイレレス、ヴゴイェビッチ、フェリペ・メロ
DF:ムリージョ、ダベンポート、ペペ、ハント、ディアムテーヌ、ボーヴォ、ゼ・カストロ、サーニャ、ネルソン、マテュー、シュルツ、スティーブン・ケリー、ヴァン・ダンメ、パンダー、シュルツ、フォルツエブエ、ヴァルガス、アルベロア、クレール
GK:プロト、アリアルディ、ワルケ、ビュテール
82年度
松橋章太、坂田大輔、杉本恵太、西野泰正、黒津勝、佐野裕哉、田代有三、田原豊、鴨川奨
佐々木勇人、栗澤僚一、濱田武、中後雅喜、米田兼一郎
前田和哉、江添建次郎、村松潤、小林亮、井川祐輔
82年生まれベスト11
カカー
アルテタ エッシェン
ツェフ
FW:デフォー、カッサーノ、クラニー、ヤクブ、トゥンジャイ、ドノバン、ポルティージョ、パラシオ、ボリエッロ
MF:リエラ、ウェンデウ、ピーナール、エムバミ、H・アルティントップ、ヒツルスペルガー、プラシル、ノーラン、シェルストレーム、スルナ、モッタ、レデスマ、ブリーギ、エグレン、ダゴスティーノ
DF:コロッチーニ、F・ナバーロ、ゲルリッツ、アトゥバ、ヒンケル、マッジョ、アニュコフ、イラオラ、フェルナンド・ナバーロ
GK:レイナ、アレックス、クレイグ・ゴードン、ステケレンブルグ、V・バルデス、アメリア、ブラッドリー・ジョーンズ
- 81年度
81年生まれベスト11
J・コール A・フレブ
FW:ベルバトフ、パブリチェンコ、アフォンソ・アルベス、、ペトリッチ、デニス、アルシャービン、バロシュ、サビオラ、ロサレス、シセ、ディウフ、ビジャ、フォーセル、フィゲロア
MF:ルイス・ガルシア、カデル・ケイタ、ペデルセン、SWP、ビセンテ、ダレッサンドロ、ホアキン、マキシ・ロドリゲス、L・ゴンサレス、パク・チソン、バプティスタ、チアゴ、キャリック、マアマドゥ・ディアラ、バリー、アルー・ディアラ・フェルナンド、パロンボ、エラーノ
DF:ガンベリーニ、ブルーノ・アウベス、ルイゾン、ブルディッソ、パブロ・イバニュス、ブラールズ、バルザーリ、ボネーラ、ジヴェ、デル・オルノ、セイタリディス、A・ロペス、メンディ、マクスウェル、ウォーノック、ドッセーナ
GK:デミレル、イクサション、ゴメス、カークランド、カバジェロ
- 80年度日本選抜
84年組み同様、オリンピック世代の最年少世代。そのため若年層から目立っていた選手というのは少ない。
80年生まれ世界選抜
シャビ ジェラード
カンビアッソ
A・コール ミゲル
テリー キブ
フレイ
この世代の豊富なCHを活かすためと、ロナウジーニョとシャビがいるのでバルサ型の4-3-3。このチームの肝は堅固なCBと、攻守に強力な3センター。上記以外にも。CBにはキング、スキラッチ、ミリートと豊作、MFにもロシツキー、エムレと天才肌を擁する。逆に他の世代と比べて傑出したストライカーが存在しない点は少々物足りない。
FW:アマウリ、グイサ、ハリステアス、チェバントン、クラスニッチ、リカルド・オリベイラ、ルイス・ファビアーノ
MF:マルダ、タッディ、ダイスラー、マルブランク、ペドレッティ、ロシツキー、アランゴ、ケイタ、ベナユン、ポウルセン、ゾゴラ、パーカー、アスンソン
DF:デミチェリス、ヨボ、ウッドゲイト、ルガノ、G・ミリート、キング、スキラッチ、メッツェルダー、マタイセン、ヤン・クロンカンプ、ブリッジ、グリゲラ、リーセ、シシーニョ
GK:ボルツ、ペリッツォーリ、グリーン
この年齢にもなると、流石に11人に残った選手は完成度が高い。
この世代を代表する選手は文句なしにロナウジーニョ。若くからブラジル代表に呼ばれ、その期待以上のクラッキへと成長を遂げた。期待されたシドニー五輪では不完全燃焼、パリSG移籍後も監督との確執もあって伸び悩んでいたが、見事2002WCで大ブレイク。その後の活躍はご存知の通り。
同じく2002WCでブレイクしたロビー・キーンは完全に伸び悩み。所属するトッテナムでは年下のデフォーに押され気味。彼に限らず、スピードで勝負するアタッカーというのは波が激しい人種である。そして一度落ち込むと復活も容易ではない。スピードだけでなく得点感覚や精神性にも定評がある選手なので、ぜひ再ブレイクを期待したい。と以前書いたら復調してきた。
期待に反比例して伸び悩んだ選手の代表格はダイスラー。彼の場合、期待が大きすぎてそのプレッシャーに潰されてしまった。そして怪我と病気の不運。ドイツ代表では唯一無二の魅力を誇る天才アタッカーは、開花を迎える前にサッカー界から引退。
若手時代には、この年代ナンバー1CBの評価を得ていたメッツェルダーも怪我で伸び悩み。2002WCでの活躍は目覚しかったものだが。ユース時代に「アッズリーニのフィーゴ」と期待されていたマルキオンニも頭打ち、になりかけたが最近になってまた伸びてきた。華麗さとは程遠い泥臭さを武器として。
79年度A
79年度B
結城耕造、
79年生まれベスト11
ムトゥ アイマール シモン
J・セザール
FWはなぜかスピードに優れたセカンド・トップが多いこの年代。優秀な大型CFというと、カリューくらいしか思い浮かばない。またMFには優秀なレジスタが多く、逆に守備的なアンカーは不作。アイマールを最も輝かすトップ下に、そして優秀なサイドアタッカーを生かすため4-2-3-1を採用した。チームとしての強さという点で他の世代選抜と比べると一段落ちる。
他の青年別代表より強力な面子になってもおかしくない年齢層だが、79年組みにはそこまでの印象を受けない。選手の消耗が激しく、怪我や肉体的な衰えに苦しむ選手が多く、淘汰されていった選手達が少なくないという事だろうか。サッカー界そのものが若手スターを欲して若年化されている事が伺える。
FW:ディエゴ・ミリート、フォルラン、ヤクインタ、フライ、オリッチ、ニアング、スアゾ、カリュー、ニハト、オーウェン、ケジュマン、ミッコリ、べラミー、ヴェルパコフスキス、シモン、リュインドゥラ、ゴブ
MF:ケーヒル、ダフ、ゴブ、ファン・デル・メイデ、M・ペトロフ、フライアー、ジェステ、エルンスト、S・ペトロフ、ダビド・ピサロ、小野伸二、レナト、エドゥ、ルクサン、シンプリシオ
DF:ファン、ダン、ブームソン、マルチェナ、イグナシェビッチ、ファン、ネスマチュニー、パスカル・シンボンダ、F・アウレリオ、P・フェレイラ
GK:ドニ、ペレティコサ、ヒルデブラント、アランスビア、ロビンソン、ランドロー、レベイレール
この世代を代表する選手というと、やはりオーウェンとアイマールか。どちらも若くして強豪国のフル代表の中心選手となった逸材であり、特に18歳で鮮烈なWCデビューを果たし、イングランドのエースへと昇り詰めたオーウェンはまさしくワンダーボーイ。
ただ二人とも当初の「世界最高峰の選手として00年代を支えるであろう」といった期待値に比べると伸び悩んだ印象を受けてしまう。オーウェンもアイマールも代表での絶対的地位は築けなかったし、近年はクラブレベルでの活躍もイマイチ。両者とも怪我が多いのがネック。キャリア的に丁度壁にぶつかっているうちに、日の出の勢いで台頭してきた若手に追い越されてしまった。勿論、凡百の選手に比べると十分凄いわけだが。
若くして活躍し期待され、一旦は伸び悩み、そして再度ブレイクした稀有な選手も存在する。その代表例はピルロ。詳しくはキーワードを参照。こういう道をたどった選手は極僅かで、天才タイプのテクニシャンが一度伸び悩むと復活は困難。そのままトップレベルからは淘汰されていくケースが多数。そういう背景もあるだけに、その復活劇は非常に鮮やかだった。個人的にも大好きな選手の一人である。
同じく若くして期待され、伸び悩んだが、見事にカムバックを果たした復活したのがアネルカ。アーセナル時代の評価はそれは凄まじいもので、フランス代表エース候補としてもアンリ以上の期待があったが、周りの喧騒に自分を見失い、周りの反対を押し切ってのレアル・マドリー移籍した後にキャリアは下降線。だがプレミア復帰後に徐々に輝きを取り戻し、チェルシーでゴールを量産するにまで至った。選手のキャリアは読めないものだ。
この世代はピルロやピサロと、非常に優れた司令塔が多くが存在するが、日本にも小野伸二という逸材がいた。キック精度・ボールスキルでいえば他の名選手に全くひけをとらなかったが、ほかの欠点があまりにも大きすぎ、怪我による離脱もあって世界の一線からは遠ざかってしまった。
78
森田浩史、山崎光太郎
大野敏隆、中谷勇介、坂本紘司、滝澤邦彦、西谷正也、氏家英行
曽田雄志、岡山一成、三木隆司
榎本達也、櫛野亮
78年生まれ選抜
ドログバ クローゼ
78年組みには飛び抜けて強力なサイドアタッカーが存在しなしないが、傑出したトップ下とCHを擁する。この年齢になってくると、円熟の域に達した選手が多い。非常にバランスが良いチームで、チームとしての強さは生年別選抜トップクラスか。CBの当たり年でもある。
FW:ベンジャニ、グジョンセン、ミスタ、C・ピサロ、サハ、へスキー、ビーティー、ルケ、キューウェル
MF:ルイス・ガルシア、バストゥルク、中村俊輔、エドゥー、ロンメダール、ロテン、B・ディオプ、アリ・カリミ
DF:サムエル、ルッシオ、アンドラーデ、キャラガー、ボウマ、ゼビナ、カラーゼ、ウィファルシ、メイラ、エインセ、デーデー
GK:ルパテッリ、ロボント
なんといっても守備陣の充実が他の世代選抜を圧倒している。ファーディナントとカルバーリョのCBは鉄壁に近く、控えにもサムエル、ルッシオ、アンドラーデ、キャラガーらが控えており、層の薄い右SBにプジョルを回す余裕すらある。そして最後尾にはブッフォンが君臨。
充実の守備陣を除外すると、この世代を代表する選手はランパードか。世界最高峰のCHの一人に間違いはない。まだ“ジュニア”の冠がついていたウェストハム時代から好評価を得ていたが、ここまでのレベルの選手になると予想していた人は少ないはず。非常に万能な能力を有しているため、フットボール界の経年変化によって伸び悩むような事もなくトップランナーとして君臨し続けている。
トップ下にはリケルメ。若くして名門ボカの司令塔を務め、トヨタカップを始めとする数々のタイトル奪取に大貢献。アルゼンチン代表の次期司令塔として期待されるも、欧州進出となったバルサ移籍後に伸び悩む。よりによって監督がファンハールだったのが運のつき。しかしビジャ・レアルに安住の地を見つけたのか見事復活。波が激しいのは相変わらずだが、今シーズンのプレーはまさに神懸かっていた。テクニック面ではロナウジーニョにも全く引けを取らない。彼はランパードとは違い、システムや戦術によって大きく出来が左右されるため、時代によって評価を大きく上げ下げしてきた。輝くには監督を選ぶタイプ。母国アルゼンチンのボカに安住の地を見つけたのだろうか。
この世代のトップランナー達は徐々に伸びていったという印象があって、絶大な期待値を裏切った早熟の天才タイプというのは他の世代に比べてあまり目立たない。若くしてして期待されていたリオやブッフォンも順調に成長した。ドログバのような晩成型も複数存在。プジョルも出始めはホント下手で気持ちだけのDFだったが、今やバルサの顔にまで成長。
その中で伸び悩んだ選手を挙げるとするとキューウェルか。プレミア屈指の左ウインガーとして活躍していたが、度重なる怪我でパフォーマンスは急降下。鳴り物入りで加入したリバプールでも怪我のため全くの期待外れ。同時期にヤング・リーズ黄金時代を支えた同年代のリオとは対照的になってしまった。彼に限らずスピード型ドリブラーという人種は、パフォーマンスが身体能力やコンディションに大きく左右される。頼みのドリブル突破も、研究させると手詰まりになるため、体に切れのある若い時期が全盛期であることが多い。一度落ち込むと、タイプ的に完全復活は容易ではない。
77年度
- 77年生まれ世界選抜
アンリ ルカ・トニラウール
ペッロタ デコ
アルベルダ
FW:トレゼゲ、カヌーテ、ロッキ、リジエソン、ノンダ、マッカーシー、タムード、ディ・ナターレ
MF:アレックス、リュンベリ、グロンキア、エチェベリア、デニウソン、カラグニス、ザネッティ、ファン・ボメル
DF:クリス、ディスタン、メルべリ、サニョル、トラベルシ、ハート、サリハミジッチ、パリージ、イ・ヨンピョ、グロッソ、ベイ
GK:デ・サンクティス、レオ・フランコ、エンケ
77年組みというと、二十歳前後で迎えた1998年のフランスWCで、期待の若手としてブレイクした選手が多くいる世代。とはいえWC不出場で、その後にブレイクした選手も多い。強力な攻撃陣、バランスの優れた中盤、充実したSBに比べ、どうもCBとGKの層が薄いこの77年組み。チームとしての強さにはあまり期待できない。
この世代の中心的存在は若干17歳でレアル・マドリーでデビューしたラウール・ゴンザレス。デビュー当初は左MFとして使われていたが、FWとして使われるようになりゴールゲッターとしての才能が開花。その後も順調に成長を続け、レアル・マドリーの象徴的存在とまでなった。浮き沈みの激しいビッグクラブのアタッカーで、CL歴代得点トップ得点は脅威的な記録。近年はチームの低迷と供に輝きも色褪せているが、まだまだ老け込むような年ではない。
アンリもこの世代を代表する選手。ユース年代は快速ウインガーであり、ストライカーとしての評価はそれほどでもなかった。セリエAの水に馴染めなかったユーベ時代は失望に終わり、失意の中でアーセナル移籍。ベンゲルとの出会いが彼を一流のストライカーに変貌させた。その後の活躍はご存知の通り。点取り屋の範疇には収まらない万能FW。エースとして臨むCLやWCなどの大舞台で真の強豪相手にチームを勝利に導くことが残された課題。
期待以上に急激に伸びてきた選手といえばデコ。ユース年代では全くの無名。渡欧後もポルトガルリーグ在籍というマイナー性もあって、知る人ぞ知る存在にすぎなかった。その知名度はポルトの欧州制覇とともに全世界区へ。CL優勝、EURO準優勝にも中心選手として大活躍。移籍したバルセロナでも攻守の中心としてチームのリーガとCL制覇に貢献。いまや世界最高峰の万能MF。数年前にここまでの選手になると予想していた人は皆無でしょう。
この世代で若くして期待され伸び悩んだ代表的選手といえば、我らが日本代表の中田英寿。セリエA1年目のペルージャ時代に二十歳の若さで二桁ゴールを上げ、ビッグクラブローマに移籍。主にトッティの控えだったが、スクデットの行方を大きく左右したユーベ戦での鮮烈のミドルなど、要所要所でスクデット獲得に貴重な貢献。パルマに30億(!)でトップ下レギュラーとして引き抜かれ、その前途は洋々だと思われたが…。
昨シーズンは降格圏内チームの控え。出ても終始パスミスをまじえた無難なプレー。よく中田を過大評価しすぎと言われるんだけど、全盛期の姿を見ていると期待したくなるというもの。ペルージャ時代に有料放送に加入していた人って少ないからね。
当時の中田は、特徴として挙げられる強靭なフィジカルを活かしたキープ、視野の広さを活かした正確なミドルパス、抜群の判断力と運動量は今以上だった。そして今やめったに見ることはなくなった、カウンター時の前への推進力や、得点への意欲が素晴らしかった。1トップ下も務められ守備も出来る極めて現代的なOMFだったんだが。
当時は今を輝く同年代のデコより評価が高かく、彼くらいの地位を得ていても何ら不思議ではなかった。ペルージャの次にプレミアに移籍してCHとして育てられていたら、今頃どんなプレーヤになったんだろう。
他にも当時過去最高の移籍金で渡欧した孤高の天才ドリブラー・デニウソンや、SHからSBに転向して不動の地位を得たザンブロッタなど、大々的に取り上げたい選手はいるのだが、キリがないのでこの辺で。
76年度
楢恕W正剛
- 76年生まれベスト11
M・セナ
ギブン
充実の76年生まれ選抜。破壊的な攻撃力を秘めたトリデンテ、攻守に磐石の3センター、穴の少ない鉄壁のDF陣。チームとしての強さは世代別代表最強か。
FW:ロナウド、シェフチェンコ、モリエンテス、トリスタン、パンディアーニ、クライファート、カヌー、コラーディ、ディバイオ、フランサ、レコバ、トマソン、ジュリ
MF:デラ・ペーニャ、イバガサ、ガジャルド、ソラーリ、カモラネージ、ヴィエラ、G・シウバ、グラベセン、フリンクス、アスンソン、セルヒオ、ゼンデン、ロカテッリ、エメルソン、リベラーニ
DF:ボルドン、エジミウソン、デラス、クフォー、オッド、フィナン、マヌエル・パブロ
GK:ソーレンセン、リカルド
- 75年生まれベスト11
バラハ ジュニーニョ(リ)
ジオ G・ネビル
エルゲラ バウマン
ヤースケライネン
FW:マカーイ、デルレイ、アンヘル、ビドゥカ、ファウラー
MF:マルセリーニョ、ヴェロン、フィオーレ、ロベール、タッキナルディ、バット、スメルティン
DF:M・サルガド、ロペス・レカルテ、コントラ
GK:ショフコフスキー
74年度
- 74年生まれベスト11
ヌーノ・バレンテ ウーゴ・イバーラ
キャンベル R・コバチ
ブット
FW:プルショ、K・ゴンザレス、オルテガ、サラス、C・ロペス、アモローゾ
MF:オルテガ、オーフェルマルス、サビオ、メンディエタ、セーザル、ダクール、ラメロウ、ヴォルピ
DF:ノボトニー、オーイェル、デ・ラ・クルス、シルビーニョ、オリセー
GK:ローマ、カバジェロ、ウェステルフェルト
- 73年生まれベスト11
ギグス ミクー ピレス
FW:ヤン・コラー、F・インザーギ、アイルトン、コバチェビッチ、T・A・フロー、デルベッキオ、ジャルデウ、パレルモ、オーフェルマウス
MF:シュナイダー、オコチャ、ハマン、ガラセク、ジュニーニョ・パウリスタ、ベルガー、パーラー、レイナ
DF:ヒーピア、パヌッチ、マテラッツィ、ゼマリア、ジュニオール、カンデラ、アランサバル
GK:クディチーニ、デュデク、ルストゥ、マルコス