石川vs岡見、ヤノタク復活

ミドル級ではGRABAKAの石川英司和術慧舟會岡見勇信が激突。国内総合シングル戦で無敗の岡見に石川が初の土をつけるか。ともに桜井隆太を破った実力者同士の1戦としても興味深い。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/wrestling/20040830-00000002-spnavi-spo.html

凄い好カード。この階級、日本人トップの初対決。未来のPRIDE武士道メインななるかもしれないですよ。武士道GP決勝級ともいえる。どちらのパウンドが上回るのか。実に興味深い。

オリンピックサッカー

日本以外で印象に残ったことを振り返る。

  • アルゼンチンが金メダル

至極順当な結果に。このチームのの素晴らしさは今まで散々書いてきたから省略。決勝は少し不満が残った。結果が求められた試合での完封勝利は素晴らしいんだけど、フル代表に相当するこのチームにとって1得点は物足りない。リードしたなりの試合をやっただけで、追いつかれても問題なく勝ち越したと思うけど、フル代表レベルではそうは行かない。圧倒して決めきれずに勝ちを逃してきたから。そういう意味では追加点が欲しかった所。相手は退場者も出ていたんだから。たとえばパラグアイフル代表だったらどうなったか分からない。これまでもここは課題ですな。

このパラグアイ五輪代表は、良くも悪くも五輪レベルの範疇を出ないチームという印象。相手の隙を逃さない勝負強さは流石だった。有望な人材もいたんで、フル代表と合流すればおもしろいチームが出来上がりそう。守りに関する集中力は世界トップだと思うし。南米予選でブラジル、アルゼンチンを苦しめて、ドイツ大会に乗り込んでくるでしょうな。

  • 銅メダルのイタリア

かなり悲観的な内容だったんじゃないでしょうか。ピルロジラルディーノ頼みの攻撃。相変わらずのカテナチオ。それは予想の範疇だったけど、1トップ下にピルロ起用とは。それだったらOAがピルロの必要はなかった。例えばモルフェオの方が良い仕事をしたでしょう。
個で圧倒できる格下相手には通じても、このままでは上は望めない。A代表に昇格できそうのはジラルディーノデ・ロッシ、後は代表で層の薄いSB位か。96年U-21欧州選手権のメンバーが凄まじいからまだ大丈夫だろうけど、2006年以降は厳しくなりそう。でもこの国は突然才能を開花する人が多いんで、そこまで悲観する必要なはないかも。ジラルディーノだって1年前はそれほどでもなかったしね。2年前くらいに1番の有望株だったブリーギはメンバー落選。わかんないもんだ。
そしてU-21欧州選手権でイタリアのどのMFより輝いていた秘密兵器が控えている。EURO2004でのスイスフル代表入りを、イタリア代表を目指すために断った彼が、セリエAの舞台で台頭してくればおもしろそう。期待したいです。別にアズーリファンじゃないけどね。

アゴポスティガといった主力の直前離脱が響いたとはいえ、グループリーグ敗退は不甲斐無かった。選手のポテンシャルはかなりのものだったと思うんだけど、退場者を早い時間帯で2試合も出したらそりゃ勝てませんよ。とはいえ個人のタレントという意味では明るい未来が待っている。フル代表はFWが弱点なので、H・アルメイダ、マククラ、ポスティガの中で誰が飛び出すかでしょうな。怪我しなきゃEUROでマククラがおもしろかったと思う。
肝心のC・ロナウドはイマイチだった。相変わらずコネすぎ。勝つことより自分の技を披露するのが目的かの様に振舞ったイラク戦は酷かった。彼をEUROでうまく使っていたフェリペやフル代表の面々は偉大だなと。そんなことを思いました。

U21欧州選手権では凄い好チームだったのに、フルメンバーが揃わず、ろくな準備期間もないままに無残な結果に。あのパスワークがまた観たい。

大方の予想を覆したベスト4進出。どっかの監督は協会から十分なサポートが得られなかったのが残念とか言ってるけど、このチームを見た後でも同じ事が言えるんでしょうか。

アルゼンチンの今後

これでビエルサ続投が決まったのは喜ばしい。あのビエルサ批判はなんだったんだろう。
テベスがダントツで得点王という事で、テベスの大会という呼び方もあるんじゃないですかね。テベスは衝撃的な世界デビューで一躍有名に。オリンピックが初見で魅了された人も多そう。でもまだまだ好調時には戻ってないと思う。03シーズン南米最優秀選手に輝いた時のテベスのキレは半端じゃなかった。それ以降は長らく不調が続いていたんだけど、このアテネでようやく復調してきた感じ。それでも以前のように相手をブッチぎる様なキレはアテネでも感じられなかった。足裏フェイントを使うまでもなく、身体の強靭さとスピードを生かしたドリブルで相手をぶち抜いていましたから。南米の激しすぎる削りにも負けずに、あの小さな身体でボールをがっちりキープするのも凄かった。これから復調していくにつれて、もっと凄い選手に成長していくでしょう。
これでアルゼンチンの1トップ論争も収束していくのかな。01ワールドユースで得点王に輝く大活躍をして、2年後のアテネ五輪も彼の大会になるだろうと言われていたサビオラ。まさか年下のテベスに追いやられて控えで大会終了するとは。当初は『サビオラベンチ』に批判が多かったけど、テベスの活躍がそれを黙らした格好。でもサビオラもこのままじゃ終わらないでしょう。監督がビエルサである限り純粋なFWの枠は一つ。2人の争いはこれからも続いていくんじゃないでしょうか。そしてACミラン所属のクレスポもいる。他にもアテネ世代にフィゲロアカベナギマキシ・ロペス。D・ミリートもいるのか。物凄い争いだ。
この完成されたチームに、欧州組みが戻ってくるとどうなるんだろう。よく言われるのが『テベスサビオラクレスポらによる3(2)トップ』、『アイマール、ダレサンドロ、ヴェロンらを含んだ黄金の中盤』の待望論。でもビエルサのシステムが機能しているんだから無理。変に2トップにしたりして機能しなかったのはこれまでの試合で証明済み。でも観たいと望む人が多いんだよなあ。日本人は『黄金の中盤』好きだからかな。ビエルササッカーの肝であるサイドアタッカーを放棄して、トリプル司令塔なんて機能しないと思うんだけど。コパの4バックシステムならダレッサンドロアイマールは共存可能だけど、そうなるとルイス・ゴンサレスが構想外。贅沢な話です。
とりあえずヴェロンの必要性は薄いかな。司令塔に置いたらチームの連動性が悪くなりそう。フリーランニングも足りないし、ショートパスとポジションチェンジで細かく崩していくサッカーには似合わない。かといってボランチだと守備力が低下してしまう。マスチェラーノカバーリングマンマークが素晴らしく、中盤の底できっちりボールをキープして繋ぐことも出来る。ビエルサ得意のシステム変更による右SB起用にも柔軟に対応していた。一発で局面打開できるロングパスやプレスキックは捨てがたいけど、代表派遣を渋るインテル所属というハンディもあるから、これから代表では厳しいですな。

アクーニャ、アル・アインへレンタル

デポルティーボのMFトロ・アクーニャが今年12月までUAEのアル・アインにレンタルされることが決まった。
http://sports.livedoor.com/marca/spain/detail?id=242788

貴重なバックアップであるアクーニャもデポルから離脱。この選手はデポルにしては高額な移籍金で獲ったんだけど、いまいち期待はずれに終わってしまった。デポルにしては珍しい補強失敗例。
ルーベン、モモ、ハイメのアルバセテへのレンタル移籍、ナイベトはスパーズ、ジャウマ様もどっかにいっちゃった。本当に大丈夫かよ。これじゃタイトルどころかCL出場権獲得も危ういぞ。これだけ放出するんだから、サプライズがあると信じたい。でも移籍市場締め切りまであと僅か。どうなることやら。
とりあえずデポルの未来であるルベンとモモには頑張って欲しい。アルバセテの試合も観たいなあ。