オリンピックサッカー

日本以外で印象に残ったことを振り返る。

  • アルゼンチンが金メダル

至極順当な結果に。このチームのの素晴らしさは今まで散々書いてきたから省略。決勝は少し不満が残った。結果が求められた試合での完封勝利は素晴らしいんだけど、フル代表に相当するこのチームにとって1得点は物足りない。リードしたなりの試合をやっただけで、追いつかれても問題なく勝ち越したと思うけど、フル代表レベルではそうは行かない。圧倒して決めきれずに勝ちを逃してきたから。そういう意味では追加点が欲しかった所。相手は退場者も出ていたんだから。たとえばパラグアイフル代表だったらどうなったか分からない。これまでもここは課題ですな。

このパラグアイ五輪代表は、良くも悪くも五輪レベルの範疇を出ないチームという印象。相手の隙を逃さない勝負強さは流石だった。有望な人材もいたんで、フル代表と合流すればおもしろいチームが出来上がりそう。守りに関する集中力は世界トップだと思うし。南米予選でブラジル、アルゼンチンを苦しめて、ドイツ大会に乗り込んでくるでしょうな。

  • 銅メダルのイタリア

かなり悲観的な内容だったんじゃないでしょうか。ピルロジラルディーノ頼みの攻撃。相変わらずのカテナチオ。それは予想の範疇だったけど、1トップ下にピルロ起用とは。それだったらOAがピルロの必要はなかった。例えばモルフェオの方が良い仕事をしたでしょう。
個で圧倒できる格下相手には通じても、このままでは上は望めない。A代表に昇格できそうのはジラルディーノデ・ロッシ、後は代表で層の薄いSB位か。96年U-21欧州選手権のメンバーが凄まじいからまだ大丈夫だろうけど、2006年以降は厳しくなりそう。でもこの国は突然才能を開花する人が多いんで、そこまで悲観する必要なはないかも。ジラルディーノだって1年前はそれほどでもなかったしね。2年前くらいに1番の有望株だったブリーギはメンバー落選。わかんないもんだ。
そしてU-21欧州選手権でイタリアのどのMFより輝いていた秘密兵器が控えている。EURO2004でのスイスフル代表入りを、イタリア代表を目指すために断った彼が、セリエAの舞台で台頭してくればおもしろそう。期待したいです。別にアズーリファンじゃないけどね。

アゴポスティガといった主力の直前離脱が響いたとはいえ、グループリーグ敗退は不甲斐無かった。選手のポテンシャルはかなりのものだったと思うんだけど、退場者を早い時間帯で2試合も出したらそりゃ勝てませんよ。とはいえ個人のタレントという意味では明るい未来が待っている。フル代表はFWが弱点なので、H・アルメイダ、マククラ、ポスティガの中で誰が飛び出すかでしょうな。怪我しなきゃEUROでマククラがおもしろかったと思う。
肝心のC・ロナウドはイマイチだった。相変わらずコネすぎ。勝つことより自分の技を披露するのが目的かの様に振舞ったイラク戦は酷かった。彼をEUROでうまく使っていたフェリペやフル代表の面々は偉大だなと。そんなことを思いました。

U21欧州選手権では凄い好チームだったのに、フルメンバーが揃わず、ろくな準備期間もないままに無残な結果に。あのパスワークがまた観たい。

大方の予想を覆したベスト4進出。どっかの監督は協会から十分なサポートが得られなかったのが残念とか言ってるけど、このチームを見た後でも同じ事が言えるんでしょうか。