グループリーグ・ベスト11

試合の連続でグループリーグを振り返る間もなかったので、ベスト11だけでも。大会ベスト11はどうしても上位チームが主体になってしますけれど、グループリーグは全チーム3試合と平等に評価できる。それでも敗退チーム*1からは入れづらい。

GK:ブッフォン(イタリア)
DF:カンナバーロ(イタリア)、テリー(イングランド)、マルケス(メキシコ)、ラーム(ドイツ)
MF:カンビアッソ(アルゼンチン)、ピルロ(イタリア)、マキシ・ロドリゲス(アルゼンチン)
FW:クローゼ(ドイツ)、トーレス(スペイン)、ロッベン(オランダ)

基本的に先発メンバーで2試合以上に出た選手。
他にも活躍した選手はいたし、選びなおせば違う人選になると思う。でもまあ切りがないのでこんな感じで。グループリーグ不調だったベスト8のフランス、ブラジルからは0人。大会後ベスト11には何人か入ってくるでしょうな。

  • GK

やはりGKは安定感。そうなるとブッフォンかな。ネドベドの夢を打ち砕くチェコ戦のセーブ連発は憎たらしかった。GKは被シュート数の多い敗退チームに印象強い選手が多いポジションで、チェフ(チェコ)、リカルド(アンゴラ)、川口(日本)らの好セーブも目立った。特にガーナ戦のチェフはやばかったですな。守備だけでなく、ビルドアップでの貢献も含めて、アボンダンシエリ(アルゼンチン)、ファン・デル・サール(オランダ)も良かった。

  • CB

カンナバーロは今大会のDFで対人最強。CBはプジョル(スペイン)、リオ(イングランド)、アジャラ(アルゼンチン)、センデロス(スイス)らも良かったけど、テリーを失点を防ぐゴール前セーブを買って選出。ネスタ(イタリア)は怪我が勿体無い。

  • SB

左SBは文句なしでラーム。迷ったのは右SB。ミゲル(ポルトガル)、S・ラモス(スペイン)らが思い浮かぶけど、傑出した選手は見当たらなかった。なので3バックの右CBを基本ポジションに、流動的な攻撃参加を見せたマルケスをコンバート。

  • DH・CH

まずはイタリアの攻撃をオーガナイズしたピルロ、もう一人はカンビアッソかな。
攻撃的なチームを影で支えるマスケラーノ(アルゼンチン)、ぜ・ロベルト(ブラジル)らの貢献も目立った。ただ11人に選ぶとなるとDHはインパクト面で不利。カンビアッソプラーヴィ戦のグループリーグ・ベストゴールがあったので贔屓。ガットゥーゾは先発出場1試合なので選外。
パワフルなアッピアーエッシェンムンタリ(ガーナ)、テクニカルなシャビ、アロンソ(スペイン)、豊富な運動量とミドルのマニシェポルトガル)、負けて尚強しを印象付けたゾゴラ、ヤヤ(コートジボアール)も印象的。フリングス(ドイツ)も本職外のポジションでよく頑張っていた。本来は世界最高峰CHのジェラード、ランパードイングランド)は不調かな。チームバランスが悪すぎて能力を発揮する土壌にない。マケレレヴィエラ(フランス)のダブルボランチも調子を上げてきた。ジダンを欠いた3戦目の活躍は出色。

  • SH・WG

ロッベンとマキシ。ロッベンの局面打開力の高さは際立っていて、オランダの攻撃は彼に依存するほどだった。ボランチインサイドハーフと幅広いポジションをこなし、守備から決定的仕事までこなしたマキシの存在感は傑出している。
他はフィーゴポルトガル)の匠の技が光っていた。Jコール(イングランド)も良いけど、安定感がなかった。他にはバルネッタ(スイス)、リュンベリスウェーデン)など。

  • OH

トップ下は花形ポジションなんだけど、システムと人選の兼ね合いから、あえてベスト11からは排除した。本来の力からすればもっとやれるだろって選手が多いしね。
あえて挙げるなら、チームの中心として周囲に活かされて決定的な仕事をしているリケルメ(アルゼンチン)、手抜きのカルテット・マヒコの中で唯一頑張ったカカー(ブラジル)。チームは敗退してしまったけれど、ネドベドチェコ)の健闘も印象強い。ロシツキーチェコ)も光ったけど、安定感はなかったね。

  • CF

ドイツの課題だった決定力不足を解消したクローゼは決まり。ゴール以外の仕事でも貢献している。もう一人は迷うけど、ウクライナ戦で素晴らしいフィニッシュを決めたトーレスにしておこう。予選の頃に比べたらかなり頑張った。でももう2点は決められたな。スピードを活かしたシュートまでのアプローチは抜群だから、決定力つけば世界屈指のストライカーになれる。
他にはサビオラ(アルゼンチン)も良い。ゴールやドリブルからのチャンスメイクだけでなく、リケルメサッカーを生かすための献身的な動きが評価できる。同じくクレスポ(アルゼンチン)も。あと、ゴールを決めた選手は全員評価できる。怪我で1試合しか出場していないため選外だけど、コラー(チェコ)の存在感も際立っていた。


      トーレス クローゼ
 ロッベン           マキシ
     ピルロ  カンビアッソ

ラーム
     テリー カンナバーロ マルケス
         ブッフォン

うーん。ベスト11なんてバランスは悪いものだ(笑)。1トップにしてリケルメ入れても良いね。


大会後のベスト11+各賞発表もお楽しみに。

*1:個で見るとコートジボアールチェコが目立った。