グループG

とりあえず印象だけ。

フランスvsスイスはドロー。
韓国が勝ったので、ここはけっこう混戦になりそう。韓国は数的優位というのもあったけど、リード後のボール保持とパス回しによる試合の終わらせ方が巧かった。こういうのを日本はやりたかったのでは。トーゴはレッドカードで退場になった挙句、そこで与えたファウルからFKを直接入れられてしまったのが痛すぎる。


フランス相変わらず。ジダンのチーム。そしてジダンを中心とした歯車は未だに微妙なズレがある。ここがアルゼンチンとの違い。ジダン以外も選手個々の能力は凄いのに、なぜかチームとしてチグハグしてしまう。マルダの痔による欠場で代表初スタメンのリベリーも、その悪循環に巻き込まれてしまったのか不発*1。そして決定力不足。大会中にチームとしてまとまってこないと厳しいでしょうね。

スイスはこれでフランスと真剣勝負で3戦連続引き分け。3試合とも決定力さえあれば勝っていてもおかしくない内容。決定力という課題はあるにしろ、組織的な守備力はかなりの物。ボールホルダーへの素早いアプローチ、マークの受け渡し、楔のパスの切り方、チャレンジ&カバーの徹底、中盤での囲い込み、リトリートとプレスの使い分け、プレスとラインコントロールの連動と、守備組織が良く洗練されている。
攻守の切り替え、特にボールを奪われた後の帰陣がもの凄く速い。基本的に引き気味の時間帯が多かったけど、バイタルエリアで網を掛けて守り、個で優るフランスを自由にさせない。終盤は85年生まれのセンデロス、87年生まれのジュルーという若手CBでフランスを無失点に抑えた。未来は明るいですな。

これを見ると、日本の守備組織のなさは改めて深刻だと思ってしまう。個で劣っていてもここまで出来るんだから。いくら国内組みと海外組み混在でまとまった強化期間が取れない*2からといっても、4年間の積み重ねがあれではチームマネジメントを批判されても仕方ない。まあスイスと日本の強化体制は比べられないけど。

*1:まあ今日は個人として調子が悪かった。ボールを運ぶ事は出来ていたし、チャンスにも絡んでいたけど、得意の一対一で完全に抜き去るプレーは少なく、ゴール前でのミスも多かった。スタメンデビュー戦がWCで緊張があったのかな。

*2:2002年の日本とは比べられないにしても、世界的に見れば今でも恵まれている方だと思うけど。