クリンスマン

日本戦で暗雲漂ったドイツのB代表です。

  • 候補メンバー

GK:ロスト(シャルケ)、ヴィーゼ(ブレーメン)、ブット(レバークーゼン)、ヴァイデフェラー(ドルトムント)、フィートラー(ヘルタ)

DF:ヴェアンス(ドルトムント)、ファーレンホルスト(ブレーメン)、シンキービッツ(ケルン)、ヴェスターマン(ビーレフェルト)、M・フリートリヒ(マインツ)、オボモイエラ(ブレーメン)、ヒンケル(シュツットガルト)、シュルツ(ブレーメン)、タルナート(ハノーファー)

MF:ショル(バイエルン)、マイアー(フランクフルト)、トロホフスキ(HSV)、フライアー(レバークーゼン)、ティファート(シュツットガルト)、クリンゲ(ドルトムント)、エルンスト(シャルケ)、ハマン(リバプール)、ジョーンズ(フランクフルト)、バウマン(ブレーメン) 、ラメロウ(レバークーゼン)、バーリッチュ(ハノーファー)

FW:クラーニィ(シャルケ)、ブルダリッチ(ハノーファー)、キースリンク(ニュルンベルク)、トゥルク(マインツ)、アウアー(マインツ)

ブンデスリーガでの成績重視。あとは見て気にいった選手。
強豪国に比べると優秀な落選メンバーが少ない。特にFW*1とCBは深刻な人材不足。A代表同様、B代表のチーム力にも期待出来ない。そんな中、世界的人材難のSBだけなぜか逸材が揃っている。GKも人材豊富。MFはそれなり。若手は一時期に比べればかなり台頭してきている。

           クラーニィ
 トロホフスキ    ショル   フライアー
       エルンスト ロルフェス
シュルツ             オヴォモイエラ
      ヴェアンス ファーレン
            ロスト

A代表よりB代表が見劣るのは当然なんだけど、守備陣だけはあまり差がないかもしれない。中盤守備もクラブではインサイドフリングスが1ボランチでアンカーやってるA代表より安定感ありそう。創造性もこっちの方があるね。怪我のダイスラーとバウマンを入れたらけっこう面白そう。

  • 選考

FWは人材不足。他の強豪国の落選メンバーに比べると差は歴然。一人選ぶなら、今シーズンの不調でメンバー落選したけど、これまで代表常連だったクラーニィかな。EURO04前の期待からすると伸び悩んでしまったけど、まだ若いので4年後も狙える。期待されていたアウアー、ラウト、ハンケといった若手FWも伸び悩み。今シーズン先発20試合で10ゴール決めたキースリンク*2が落選FWでは一番好調だった。他に若手ではゴメツ、アンゴラ代表になりかけたラファエルなど。

トップ下はバラックが傑出していて、他に匹敵する人材が見当たらない。所属クラブではレギュラーではないけど、バイエルンでスパーサブとして復活したショルが好み。ドイツ人では貴重な創造性があるし、スーパーサブとしてWCメンバーに入れても良かったと思う。2006年はどうするんだろう。若手ならボルシアのブロイヒとポランスキ、フランクフルトのマイヤー、ラウテルンのハルファーか。強豪国に比べると見劣る。シャルケバウムヨハンとか評判凄いけどブンデスで見た記憶なし*3

SHはそこそこ。左はHSVでラフィの怪我の穴を見事に埋め、今シーズン最も成長した若手ドイツ人と評されたテクニシャンのトロホフスキ*4。右はブンデスでの実績豊富なフライアー*5。怪我がなきゃ文句なしにダイスラーなんだけどね。彼のファンタジーが恋しい。若手ではシュツットガルトのティファート、シャルケボアテングなど。まあ加地さんを削った選手が一番の有望株ですけど。

CMF。ダブルボランチは、守備タイプがバランサーのエルンスト、攻撃タイプが得点力のあるロルフェス*6。アンカーならラメロウ、バウマンといる*7。1ボランチやらせるなら、フリングスの急造アンカーよりは機能しそう。4年後期待の若手はクルシュカ、アオゴなど。ブンデスリーガ内の若手ならヌリ・サヒンが傑出してるけど、トルコに獲られちゃったね。奴はやばいよ。

SB。FP唯一の豊作ポジションは、ブンデス2位ブレーメンの攻撃型両SBを選択。日本戦のコンバートSBよりはこっちの方が上でしょ。このポジションは有望な若手が多い。この2人も若いし、WCメンバー左SBのラームとヤンゼンも若い。他にも左にはヘルタのファティ、シャルケのパンダー、右にはシュツットガルトヒンケル、フラムのフォルツ、バイエルンのオットルとゲルリッツ、ニュンベルクのラインハルト、レバークーゼンカストロといる。北京世代多し。何でSBだけ次々と有望株が台頭してくるんだろう。

CB。A代表がそうなんだから、B代表も当然人材不足。まず経験豊富なヴェアンスは決まりでしょう。もう一人はファーレンフォルストかな*8。苦しい選択。でもノボトニーより動けそう。他に若手ならシンキ−ビッツ、ブルツェンスカ、マティップなど。WCメンバーのメルテザッカーとフートも今はともかく将来有望。皆でかい。

GKは粒揃いですね。レーマン、カーン以後もそれほど困らないでしょう。4年後を見据えると、ヒルデブラント、ヴァイデフェラー、レンジングが争っていくのかな。


若手はそれなりに台頭しているから、後はどのくらい伸びてくるかでしょう。バラックに匹敵する選手がもう2〜3人いないと王者返り咲きは難しい。バラックも遅咲きだったから、今後に期待ですな。

*1:一応、WCメンバーのアザモアとオドンコールより点を獲っている選手を選んだけどね。

*2:来季のレバークーゼン移籍が決まった84年生まれの若手。

*3:ドイツの天才児はあまり信用できない。サヒンより凄かったら謝るよ。

*4:でもこういうタイプはドイツ代表で活躍するのは難しいでしょうね。歴史が証明している。

*5:今シーズンのブンデスではオドンコールより活躍してたと思うけど。彼より5点多く取ってるし。

*6:レバークゼンでの急成長は当時のバラックを彷彿とさせる。WC後には代表入りしてくるでしょうね。

*7:ラメロウは代表引退。バウマンは怪我してなきゃ代表主力クラスの実力差。

*8:ブンデスリーガのレギュラー格のCBで、最上位チームに在籍しているドイツ人に敬意を表した。