ホイスvsヒューズ

ネットで動画みたよ。まあ大方の予想通りでしょう。

距離をとって打撃での牽制から、ヒューズがパンチで飛び込んでから、組み付いてホイスを金網に押し付ける。差し合いからホイスが肘打ちした隙を突いてヒューズがテイクダウン、そのままグラウンドでサイドポジションを奪取。ホイスは反転して何とかハーフガードに戻すも、ヒューズはその体勢からアームバーを極めかける。ホイスは何とか耐えるも、またサイドを取られてしまう。ホシスは身体を反転させて逃れようとするも、ヒューズがバックに巧く回って完璧なバックマウントの体勢に。そこからヒューズがパウンド連打でレフェリーストップ。

ホイスは何も出来ず。自分の土俵のグラウンドでも圧倒された。ヒューズはホイス得意のクローズドガードを一度も許さなかった。全局面でヒューズの完勝。ヒューズはテイクダウン&パウンドだけでなく、グランド技術も巧いですなあ。バックマウントでの体の制し方は完璧だった。


13年前の初期UFCで、旧来の技術にしがみついていた武道家達が、ホイスによって完膚なきまでにグレイシーの洗礼を浴びせられたように、今度は13年後の同じUFCで、旧来の技術体系に固執したホイスが、最新鋭の総合格闘技の洗礼を浴びて惨敗してしまった。時代の流れは残酷だ*1

これでグレイシー幻想が崩れ去ったという意見もあるだろうけど、そんなものはとっくの昔になくなっていたと思う。未だ最強説の根強いヒクソンが同階級の世界トップと当たったとしても、似たような結果になるのは間違いない。もう当時世界を席巻した技術は、今のMMA界では時代遅れに過ぎない。ただし、グレイシー総合格闘技界に残した功績が偉大である事に変わりはない。

これでホイスが強豪認定されている日本では、ホイスに完勝したヒューズの評価が上がって、ホイスに圧倒された吉田の評価が下がるのかな。まあヒューズは元から75〜80㎏世界最強クラスで、ホイスに勝ったからといって今さら評価が上がるわけではないですが。

そのヒューズから階級アップ初戦で一本勝ちした柔術BJペンはどれだけ強いんだっていう話ですが。BJvsヒューズをもう一回見てみたいなあ。サンピエールも交えて。お茶の間格闘技界では未知のこの3人が、現在の軽中量級の世界トップでしょう。マッハのように73㎏まで落とせたら、PRIDEトップの五味やアウレリオも吹っ飛ばされそうだ。

ところで谷川は桜庭を輝かす為にHERO’SでBJとやらせたいと言ってるけど、それは大きな間違いだと思う。桜庭がBJ相手に勝つのは難しい。それに盛り上がりそうにもないし。谷川がBJとやらせる為に桜庭を引き抜いたとしたらがっかりだ。

*1:まあ単純な身体能力の差や、5分3Rルールとの相性もあったと思うけど。