ブラジル代表
GK:
ジーダ(ミラン)、ジュリオ・セザール(インテル)、ロジェリオ・セーニ(サンパウロ)
DF:
カフー(ミラン)、シシーニョ(レアル・マドリード)、ロベルト・カルロス(レアル・マドリード)、ジウベウト、ファン(レヴァークーゼン)、ルシオ(バイエルン・ミュンヘン)、ルイゾン(ベンフィカ)、クリス(リオン)、
MF:
エメルソン(ユヴェントス)、エジミウソン(バルセロナ)、ゼ・ロベルト(バイエルン・ミュンヘン)、ジウベウト・シルヴァ(アーセナル)、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(リオン)、リカルジーニョ(コリンチャンス)、カカ(ミラン)、ロナウジーニョ(バルセロナ)、
FW:
ロナウド(レアル・マドリード)、ロビーニョ(レアル・マドリード)、アドリアーノ(インテル)、フレッジ(リオン)
人類最激戦区ブラジル代表。リーグアン最終節でハットトリックをした代表キャプ3のフレッジが抜擢*1。それ以外は御馴染みメンバーか。常連ではバプティスタ、ロッキ・ジュニオールが外れた。この3シーズンリーガで得点を量産してるバティスタでさえ外れるとはね。
見ての通りの豪華メンバー。欧州各クラブの中心選手が多く外れているけど、選出メンバーの顔触れを見る限りそれも仕方ない所。外れた有力選手を挙げようとするとキリがない*2。選出メンバーが強力すぎるので、ブラジルの選考に不満は湧かない。至極順当。ライバル・アルゼンチンのおかしさとは対照的。
ロナウジーニョ カカー
ゼ・ロベルト エメルソン
数少ない不安要素だったDFの人選問題が解決されてしまった。予選ではCBにロッキ・ジュニオール&ファンを重用して「笑い」があったけれど、CLでの活躍が記憶に新しいルイゾンとクリスの召集で隙がなくなった。ルッシオと2人のどちらかが組めば守備さえも大会屈指。GKも3人とも実力者。
選手層は世界№1。ロナウジーニョ、カカ、ロナウド、アドリアーノを擁す「魔法のカルテット」は歴代屈指の破壊力を誇る。前線ではドリブラーのロビーニョ、中盤では世界№1プレスキッカーであるジュニーニョが控えに回る贅沢振り。誰か一人が不調でも、残りの3人でどうにかしてしまう。怪我や累積警告による不安も少ない。
グループリーグの組み分けにも恵まれたため、消耗度が少ないままトーナメントを迎えられる。優勝候補である事は間違いない。
ただ、過剰な前ががりの姿勢が、カウンターの餌食になりやすいという構造的欠陥を抱える。具体的な弱点を探せば、攻撃的な両SBがオーバーラップした後の裏のスペース。ロベカルとカフーの自慢の両翼は、全盛期と比べると加齢による衰えは否めない。他国が勝機を見出すとしたら、守ってカウンター狙いか。ただ中途半端な守りでは通用しないはず。
不安は数多くあれど、それを吹き飛ばすほどの破壊力も秘めている。個人能力依存という問題はあるにしろ、生半可な組織力では太刀打ちできないでしょう。ネックはヨーロッパで開かれるWCとの相性。