ユーロ2008予選

UEFA EURO 2008(TM)予選の組み合わせが27日、スイス・モントルーで行われた抽選会で決まった。
http://jp.uefa.com/competitions/EURO/news/Kind=1/newsId=389520.html

予選は各組でホーム・アンド・アウエー方式の総当たり戦を行い、上位2カ国が本大会へ出場する。試合は2006年9月と2007年11月の間に指定された国際試合日に行う。

  • グループA

ポルトガル
ポーランド
セルビア・モンテネグロ
ベルギー
フィンランド
アルメニア
アゼルバイジャン
カザフスタン

ポルトガルが本命。ポルトガルは世代間のバランスがいいので、WC後も安定した力が期待できる。ユース年代にも逸材が多く、そこからロナウドのような新戦力が現れればおもしろい、
2位争いはポーランドプラーヴィ、ベルギー、フィンランド。激戦必至。

  • グループB

フランス
イタリア
ウクライナ
スコットランド
リトアニア
グルジア
フェロー諸島

フランスとイタリアが同居する厳しいグループ。ウクライナスコットランドも侮れない。
フランスはジダンマケレレテュラムといった主力が軒並み引退してしまう。年齢的に昨年のような電撃的な代表復帰はありえない。ユース年代には逸材が多い*1が、彼らもまだまだ若すぎる。チームを新たに作り直す必要があり、WC予選と同様に苦戦する可能性はある。
それに比べると、イタリアの方が若手が台頭してきている。トーニ、トッティピルロザンブロッタといった主力も年齢的にまだ持つだろうし、ジラルディーノカッサーノデロッシ辺りがチームの中心になっていればおもしろそう。ただし、自慢の守備陣にネスタカンナバーロの後継者候補が現れていない。その点に不安が残る。
ただやはりこの2チームが本命。

  • グループC

ギリシャ
トルコ
ノルウェー
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ハンガリー
モルドバ
マルタ

前回王者のギリシャは組み合わせに恵まれた。とはいえ主力の高齢化は顕著の上、守備的なリアクション・サッカーは、攻めてくる格上相手でないと効果をなさない。前回王者とはいえ絶対的な実力はなく、トルコ、ノルウェーと三つ巴の争いになるだろう。天才ヌリ・サヒンに代表されるように、若手の台頭はトルコが目立ち、WC後のチーム力の上積みでは1番期待出来る。

  • グループD

チェコ
ドイツ
スロバキア
アイルランド
ウェールズ
キプロス
サンマリノ

チェコとドイツが本命。グループリーグで同居したEURO04ではかなりの差があった2チームだが、その差はかなり縮まって来た。
ようやくチェコは予選でオランダと別グループ。恐らくWC後にネドベドポボルスキーなどのベテラン選手が代表引退してしまうので、チーム力の上積みには期待できない。ロシツキーがどこまで引っ張れるか。
ドイツはクリンスマン就任以降に若手が台頭してきており、WC後はチーム力の上積みに期待出来る。ただしバラック以外に傑出した選手が見当たらない。シュバインシュタイガーポドルスキーらの成長に期待がかかる。

  • グループE

イングランド
クロアチア
ロシア
イスラエル
エストニア
マケドニア
アンドラ

本命はイングランド。現主力の年齢層がまだ若く、ベテラン選手の後継者候補も順当に台頭してきている。チームとしてピークを迎えつつあり、新たな改革も必要もないので、不安要素はあまりないだろう。WC後に退任が噂されるエリクソンの後釜に、攻撃的なサッカーを志向する名監督が来ればさらにおもしろそう。
2位はクロアチアとロシアの争いか。

  • グループF

スウェーデン
スペイン
デンマーク
ラトビア
アイスランド
北アイルランド
リヒテンシュタイン

サッカー大国スペインに、スウェーデンデンマークという北欧の雄が挑む図式。スペインであっても全く油断できない厳しいグループ。
スペインは現主力の平均年齢も若く、若手の台頭も相変わらず著しいので、WC後のチーム力の上積みはかなり期待出来る。ただしチームとしての勝負弱さは否めない。アラゴネスの代わりに優秀な監督が来れば期待出来るのだが。個人的にはイルレタを希望する。
スウェーデンデンマークは必ず組織的に優れたチームを構成してくる。WC後、スウェーデンラーションデンマークはエッベ・サンという長年チームを支えてきたFWの穴を埋められるかが鍵。ズラタントマソンのパートナー探しが重要。

  • グループG

オランダ
ルーマニア
ブルガリア
スロベニア
アルバニア
ベラルーシ
ルクセンブルク

ようやく難敵チェコから解放されたオランダ。ファンバステン就任以降、抜擢された若手の成長が著しく、WC後のチーム力の上積みは期待出来る。特にロッベン、ラフィー、ファン・ペルシという優秀なレフティ3選手はさらなる成長が見込める。誰をどう使うか迷うくらいだろう。ネガティブな要素としては、守護神ファンデル・サールの後継者が不在。結局WC後もゴールマウスを守っていそうだ。
2位はルーマニアブルガリアの争いか。両国ともWC出場を逃したとはいえ、中々の好選手を揃え若手の台頭もある。スロベニアベラルーシも侮れない。

*1:ベンアルファ、ナスリ、メネズといった87年生まれの選手が凄い