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Jリーグ1部(J1)の名古屋は19日、2部(J2)に降格した柏から日本代表FW玉田圭司(25)を完全移籍で獲得したと発表した。22日に加入会見を行う。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20060119-00000106-jij-spo.html

有力とされていた名古屋に完全移籍で決定。移籍金は3億近いらしく、名古屋の資金力には恐れ入る。これで玉田はトヨタのCMに堂々と出演できますな。
J1リーグ通算109試合で30得点とそこまで傑出した数字は残していないけど*1、FWとしてゴールを狙うだけでなく、スピードを活かしたドリブル突破や左足でのチャンスメイクにも優れ、日本人では多様な能力を有する選手。名古屋は柱となるFWがいないので、それなりに効果的な補強ではないしょうか。費用対効果を考えるとまだ未知数だが。
柏では攻撃の組み立てやチャンスメイクからゴールまで多くを求められていて、肝心なゴール前にいないシーンが目立った。名古屋が玉田に良い状態でボールを渡せるような組み立てが出来るなら、得点を量産する事も十分考えられる。藤田や同じレフティーの本田とはプレーの波長も合いそう。中村直志と合うかは分からん。

J1横浜MのFWグラウ(28)の退団が19日、決まった。
横浜Mは現在、元名古屋のFWマルケス(32=アトレチコ・ミネイロ)ら数人のブラジル人FWに獲得の打診をしており、クラブは今月中にも合意に達するとの見通しを示した。
グラウはチーム始動の18日に来日せず、チーム関係者は「明日は来る」としていたが、19日になって一転、退団が明らかになった。
グラウは昨年8月に途中加入し5得点を挙げた。横浜Mとの契約は2007年1月末まで残っているが、メンバー登録はせず、チームは今後移籍先を探すこととなる。
http://www.kanaloco.jp/sports/soccer/0601/jw06012001.html

マリノスにグラウの代わりに新外国人が来るのか。グラウは最近になって移籍を言い渡されたってことなのかな。それなら、もう各クラブは既に編成を終えている時期なので、今から日本で移籍先を探すのは非常に難しいと思われる。
新外国人がマルケスだったら脅威。久保とマルケスは恐ろしい。

横浜FMのMF熊林新吾(24歳)が、仙台へ完全移籍することになった。熊林は秋田商業卒業後、磐田を経て、J2の湘南で実績を残し、昨季横浜FMに加入。J1で8試合に出場した。今回の移籍について、「短い間でしたが、自分のサッカー人生においてとても重要な1年でした。いろいろな挑戦をしようと思っていましたが、今年は仙台で挑戦をして、来年、違った形でF・マリノスに挑戦したいと思います」とコメントした。
http://www.so-net.ne.jp/FW/fw_news/tools/cgi-bin/view_text.cgi?topic_id=1137570417

ジュビロの熊林がマリノスから移籍。
熊林は05シーズンはそれなりに試合に出場して、正確なパス能力でA3勝利などに貢献していた。たがレギュラー獲得にまでは至らず、次第に出番もなくなっていた。今年もマグロンとか上野を押し退けて出場機会を得るのは難しそうだし、マリノスより競争の激しくない仙台の方が試合に出る機会は多いはず。本人にとっては悪くない移籍と思う。元ジュビロ勢には頑張ってもらいたい。
マリノスにとってはどうだろう。ボランチは上野が高齢だし、マグロンはいついなくなるかわからない*2。熊林は年齢的にもまだ伸び代があるし、高年俸というわけでもない。キープしておく事に越した事はない人材だったと思うが。
これで大橋、山崎、熊林と、J1下位・J2のチームでは即戦力になるような若手選手を完全移籍で放出している*3。神戸に移籍した北野にしても、ユース生え抜きの将来有望な選手。なんだか勿体無い様な気もするけど、あくまで即戦力路線でいくつもりかしら。A契約枠を空けて、WC後に誰か大物を狙っているとしたら不気味だ。

北朝鮮代表の名古屋MF安英学アン・ヨンハッ=27)の韓国Kリーグ釜山移籍が決定的となった。17日、名古屋側との契約交渉で移籍希望を訴え、認められた。昨年12月16日の交渉後は残留を示唆していたが「韓国からオファーがあり、今しかないと思った。1度は韓国でやりたかった。交渉は今日が最後です」と吹っ切れた表情で話した。すでに釜山とは合意に達している。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-060118-0014.html

05シーズンの名古屋を見る限り、中盤のアンカー役がこなせる彼の離脱は痛いと思う。ただ新たに韓国代表のボランチを獲得したし、ヨンハ離脱の穴は埋められるのかな。移籍に際してけっこう揉めたらしいけど、契約期間とか移籍金はどうなっていたのかしら。

柏は17日、清水のFW北嶋秀朗(27歳)を完全移籍で獲得したと発表した。北嶋は97年から02年まで柏でプレー。00シーズンには30試合に出場して18得点を挙げ、日本代表にまで上りつめた。清水移籍後は目立った活躍はできず、昨シーズンはわずか3試合の出場にとどまっていた。
 http://www.so-net.ne.jp/FW/fw_news/tools/cgi-bin/view_text.cgi?topic_id=1137482921

これで清水のFWは、韓国代表で抜けることの多いチョ・ジェジン、怪我に弱いマルキーニョス、そして若手有望株だけ。フルシーズン戦うにはあまりに未知数。西澤の獲得にも失敗したし、玉田獲得も資金なんで微妙。若手有望株がかなり多い将来性にあるチームだけど、今年も選手層の薄さに苦しまされそうだ。

J1甲府は15日、J2東京VからDF林健太郎(33)を獲得したと発表した。元日本代表の林はJリーグ通算257試合に出場している。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20060115-00000036-kyodo_sp-spo.html

戦力外通告を受けていたらしい林の移籍先は、新たに昇格した甲府に決定。林はJリーグでも屈指のショートパス精度、DFラインから丹念に細かくつないでいく姿勢、運動量に頼らないプレースタイル、散見されるプレーの軽さと、ここ数年のヴェルディを最も体現していた選手だと思う。
甲府のスタイルには似つかわしくない選手だけど、逆に言えば似たタイプがいないという事にもなる。フィットすれば面白そうだけど、彼の特異なスタイルは諸刃の剣でもある。さて、どうなるか。

東京Vの日本代表MF山田卓也(31歳)が、C大阪へ移籍することになった。駒澤大卒業後ヴェルディ一筋で戦ってきた山田だが、自身のブログの中で、フロントへの不信感が拭えなかったことを吐露。悩んだ末の決断だった。
http://www.so-net.ne.jp/FW/fw_news/tools/cgi-bin/view_text.cgi?topic_id=1137482921

山田「残って闘おうと僕に話していた先輩、前シーズン怪我、不運な病で思うようにチームに貢献できず、それを悔やみもちろん残ると言っていた後輩、クラブの功労者でもある二人をバッサリ理不尽に解雇」 
http://ameblo.jp/takuya-yamada/entry-10008024872.html

どうやら功労者の林と米山が真っ先に切られた事に不信感を持ったらしい。理由が若返りのためだったのに、彼らより高齢の永井の獲得が内定してたという矛盾。そういう補強方針に我慢できなかったようだ。
高年俸だからといってチームの功労者を真っ先に切ってしまうと、よからぬ事がおきるというモデルケースにヴェルディはなったのかも。柏の多量離脱も、これまた功労者の薩川が切られたことが影響していそうだし。
セレッソボランチファビーニョや布部、右サイドもレギュラー格の工藤を放出してしまった。どちらも高レベルでこなせる山田の獲得は理に叶っている。高齢のため移籍金も格安だったろうし、かなり的確な補強策だと思う。
さて、これでジュビロから移籍した河村はかなり厳しい状況に追い込まれた。ボランチと右サイドの層が薄いセレッソに出場機会を求めてレンタル希望したのに、そこには新たに新外国人と山田がきてしまった。果たして試合出場できるんだろうか。

J1大分のFW吉田孝行(28)がJ1横浜Mに完全移籍することが16日、両チームから発表された。2008年1月31日までの2年契約という。 
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20060116-00000075-jij-spo.html

松田が復帰を熱望したという報道にもあったように、大分のシンボル的な選手が数年ぶりにマリノスに復帰。
マリノスにしたら彼のユーティリティは頼りになるし、大橋の穴埋めという事になる。ただ将来性と移籍にかかる費用対効果を考えたら、大橋の方が旨みがあるように思うが。
大分にとっては致命的。高松が残留したとはいえ、中心選手だったマグノや吉田が移籍してしまい、もともとの選手層はJ1最下位レベル。いくらシャムスカとはいえ、これはかなり苦労するんでなかろうか。この戦力で結果を出したらシャムスカは凄すぎる。

横浜岡田監督が、椎間板(ついかんばん)ヘルニアによる腰痛に悩むMF山瀬功に、手術という選択肢もあることを明かした。「最初に聞いた先生は、手術した方が早いと言っていた。オレとしては、何とか回避したいけど」。山瀬功の古巣、浦和の仁賀チームドクターにも意見を求めるなど、解決法を広く模索している。本人も「今年はケガとの付き合い方を考える1年になる」と覚悟を決めていた。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-060117-0015.html

山瀬は怪我に呪われてしまったかのようだ。こうなると大橋の離脱が響く事になる。吉田獲得には、大橋の移籍や山瀬の状態も影響したのかもしれない。



Jリーグの移籍マーケットも大分終焉に近づいてきたようだ。ジュビロのように早々に補強終了してしまったチームもある。後の日本人の大物は玉田争奪戦くらい*4


日本人の海外移籍では、今野のレッチェ移籍、福西と平野のクロアチア移籍*5、長谷部がフェイエから夏にオファーといった噂がある。
一番有力なのは鈴木のレッドスター行き。どうやらネタではなかったようだ。鹿島はミネイロ、本山、野沢を起用した、テクニックがあって中盤から前線まで流動的に動ける2トップの方が遥かに機能していた。鈴木は控えにするには年俸も高いし、移籍金を残してて完全移籍してくれるなら鹿島にとって戦力的にはあまり痛くない。その移籍金で優秀な右SBとか獲られた方が遥かに怖い。
ピクシーも本気そうだし、実現しそうですね。レッドスターには優秀なFKもいるのかしら。

*1:名古屋にいたウェズレイJ1リーグ戦117試合81得点。これは驚異的すぎるが。

*2:彼は欧州でも注目されているブラジル屈指のボランチ。マリではOMFでも起用されているけど。

*3:特に大橋は勿体無いね。トップ下は、山瀬はヘルニアが長引くし、奥はもうベテランだし、マグロンもいつ移籍するか分からない。高校年代では傑出していた後藤や狩野が育てば面白そうだけど。あと吉田も出来るのか。

*4:名古屋が有力で、京都、大宮、 清水という噂もあった。個人的には今オフは大人しいマリノスが不気味なんだが。

*5:どうやら福西の方はガセだったらしいけど