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浦和は21日、今季東京VでプレーしたFWワシントン(30)を獲得したと発表した。ワシントンは来年1月に来日し、メディカルチェックを受けた後、正式契約する。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/f-sc-tp0-051221-0036.html

既報通り決定した模様。
今シーズンは同じ長身FWのマリッチがけっこう活躍していたけど、彼を放出してさらに実績のあるワシントンを獲得。これはかなり脅威。レッズのチームスタイルとフィットするかは未知数だけど、降格したヴェルディであれだけ点が取れんだから、レッズで通用しないという事はないはず。ポンテとのブラジル人コンビはかなり怖い。

来季からJ2の神戸は21日、J1横浜MのMF原信生(26)、広島のFW茂木弘人(21)、F東京のFW近藤祐介(21)の3人の獲得を発表した。原と茂木は完全移籍、近藤は1年間の期限付き移籍
また、8月に横浜Mから期限付きで神戸に加入したFW北野翔(21)の完全移籍も発表した。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20051221-00000042-kyodo_sp-spo.html

神戸は他クラブの戦力外の日本人選手を大量補強。楽天らしくない。傑出した外人FWを獲る方がJ1昇格への近道の様な気もするけど、クラブの未来を見据えて日本人育成路線を目指すというのも悪くない。何にしても一貫性があれば良いと思う。これまではそれがなさすぎた。


セリエAメッシーナの日本代表FW柳沢敦(28)が、古巣のJ1鹿島への復帰を直訴していたことが分かった。メッシーナのフランザ会長が、柳沢から来年1月の鹿島復帰を求められたことを明らかにした。クラブ側は残留を要請する方針だが、退団の条件は他の日本人選手とのトレード。柳沢にかわる獲得候補として鹿島の日本代表MF小笠原満男(26)が浮上した。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200512/st2005122101.html

柳沢の本心はわからないけど、メッシーナからは出て行った方が良い気がする。セリエAでなくても得るものはあると思う。古巣復帰したいなら鹿島にとっては心強い。

柳沢はセリエAで活躍できずに叩かれる事が多いけど、だいたい日本人FWでセリエAで得点を量産できるFW自体存在しない。日本人得点王の佐藤寿人や、神格化されている久保でも無理。FWに独力での得点が求められるセリエAは厳しすぎる。もう少しFWとして活躍しやすいリーグの方が合っている気がする。

話がずれるけど、海外トップリーグでノーゴールの日本人選手*1は、代表招集すべきでないとか叩かれる事が多いけど、そういう人の大半はスカパーなんかで実際のプレーを見てないと思う。そもそもリーグのレベル、DFのレベルがJリーグとは雲泥の差がある。Jリーグ最高レベルDFのストヤノフブルーノ・クアドロス、ジニーニョあたりでも、欧州トップリーグで常時試合出場できるかどうか分からない。日本代表レギュラーの宮本でもまず無理。

彼らがJリーグの古巣に復帰してフルシーズンを戦えば、今でも二桁ゴールを獲れると思う。例えば先日のブレーメンvsHSVとか見ても、高原くらいのプレーを出来るFWは国内には皆無*2。それでもFWとしてノーゴールでは評価できないけど、悲しいかなそれが日本のFWのレベル。ブンデスで確実に活躍できる日本人FWはいない。世界基準で見て海外でプレーする日本人FWを叩くのは構わないけど、日本人Jリーガーと比較して叩くのは的が外れていると思う。

ただ、同会長は「われわれは彼を重要な戦力として考えており、手放すつもりはない」と残留を説得する意向だ。さらに「彼がどうしても戻るというならば、かわりに来る日本人がいなければならない」と“日本人トレード案”を主張した。

この会長は信用できない。「代わりにサイドも出来るチャンスメイカー型のFWが欲しい」というなら分かるけど、無条件で日本人と限定するのはどう考えてもおかしい。明らかにジャパンマネー狙い。日本人はこういうクラブに移籍しない方が良さそう。少なからずジャパンマネーが期待されるのは仕方ないけど、ピッチ上での戦力としての評価が上回るクラブを選ぶべき。トレード希望されている小笠原も止めておいた方が良いのでは。


ブンデスリーガ・ハンブルガーSVの日本代表FW高原が、21日のドイツ杯3回戦・バイエルン戦(アウエー)を欠場することが20日、決まった。ひざの内側側副じん帯を痛め、症状は軽いがドル監督が「無理をする必要はない」とした。また、20日付の独紙ビルトは「代理が来るなら高原去ってもいい」との見出しで高原の移籍問題を報道。同監督が「かわる戦力がチームに来て、タカに競争する意思がないなら話し合いたい」と移籍を条件次第で容認する意思を示しているとしている。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200512/st2005122105.html

ブレーメン戦では好調だっただけに、その直後の怪我は勿体無い。
今シーズンのHSVはかなりレベルが高いので、そこで常時出場するのはかなり難しい。別にレンタル移籍しても恥ではないと思う。昨シーズンの後半戦や、先日のブレーメン戦のプレーができるなら、ブンデス下位クラブなら十分通用すると思う。
古巣ジュビロへの復帰も噂されているけど*3、それはまだ止めておいた方が良いのでは。DFのレベルが低いJリーグでなら活躍できるだろうけど、高原のためにはならないと思う。成長を目指すなら海外でやった方が良い。FWの層の薄さに苦しんでいるジュビロ*4にとっては復帰の方がありがたいですけど。

*1:柳沢だけでなく高原や大久保も含めて

*2:この上位陣対決は今季のブンデス屈指の好ゲームだった。その中でゴールは奪えなくとも、途中出場であれだけのプレーが出来てアシストまでするんだから、日本人が叩くようなプレーはしていない。叩く人は試合を見ていないか、高原を過剰期待しすぎているかのどちらか。

*3:山本監督が復帰を熱望してるらしい

*4:今週の天皇杯は中山と前田の怪我、カレンの出場停止で、ユース出身ルーキーの2トップでいくかもしれない