桜庭vs美濃輪が決定

みそか12月31日に開催される「PRIDE 男祭り 2005 頂−ITADAKI−」(さいたまスーパーアリーナ)で、桜庭和志vs美濃輪育久の対戦カードが決定したことが21日、都内のホテルで発表された。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/headlines/20051221-00000031-spnavi-spo.html

田村戦が流れた桜庭の対戦相手は美濃輪。桜庭は日本人との戦いを嫌っていたはずだし、どちらも大晦日らしいイージーな相手との対戦が濃厚視されていたので、このカードは驚き。

この試合は桜庭にとってかつてないリスクがある。最近は戦績が振るわない桜庭だけど、対格的に合わないミドル級から1階級落とせば、まだまだ強いはずという幻想があるのも確か。もし負けるようなことがあれば、1階級下のPRIDEウェルター級でも強豪とは言えない美濃輪の下という序列が付いてしまい、桜庭の幻想は全くなくなってしまう。

逆に美濃輪が勝てば、日本人次期エース一番手というパブリックイメージを得ることが出来る*1かなり美味しい試合。

こういう方向性は歓迎。vs金魚路線よりよっぽど良い。どちらも同階級の強豪外国人相手では厳しいし、勝たせる狙いミエミエの金魚相手もつまらないので、現状では悪くないカード。今後もPRIDEには選手にとってリスクの大きい日本人対決をどんどん組んで欲しい。勝者と近藤との試合も見てみたい。中村は絡んでこなくて良いから。

勝者予想は桜庭。美濃輪はグラウンドが苦手な相手には極めの強さを活かせるけど、桜庭には通じないと思う。KOする打撃も体格的なハンディもない美濃輪は、桜庭がこれまで戦ってきた強豪に比べればかなり組し易い。ただ美濃輪の粘りは凄まじいものがあるので、一本を獲るのは無理だと思う。なのでグラウンド技術で優る桜庭の判定勝ち。試合はけっこう噛み合いそう。

また、桜庭vs美濃輪のほか、エミリヤーエンコ・アレキサンダーvsパウエル・ナツラ、ジャイアント・シルバvsジェームス・トンプソンの2カードも併せて発表。これで12試合が出揃ったが、DSE関係者によればこれで全カードではなく後日新たなカード発表も行う予定だという。

ナツラはデビュー戦の相手がノゲイラ兄で、その次がヒョードル弟では厳しすぎ。金メダリストという肩書きがあるんだから、もう少しイージーな相手とぶつけてあげてもいい気がする。日本人とか。
シルバvsトンプソンには興味がそそられないけど、こういう大味なビッグガイ対決が一つあってもいいとは思う。トンプソンが圧勝すると思うが。
有力選手ではノゲイラ兄弟、フア兄弟、ハリトーノフファブリシオなどが未発表。ホドリゴ・ノゲイラvsファブリシオの寝技頂上対決の噂もあったが、どうやらファブリシオの怪我で流れたらしい。

*1:実力的にはそんなことないんだが、PRIDEファンの大部分はそう判断するでしょう