日本F組突破へ強化策

日本代表のW杯1次リーグ必勝スケジュールが14日、分かった。来年2月18日に仮想・豪州として、高さを誇る北欧のフィンランドとの強化試合が決定。3月30日にはブラジル対策に、南米のエクアドルとの対戦が濃厚になった。5月のキリン杯でクロアチアと同じ欧州勢との対戦も予定。これでF組に同居した3カ国との決戦に備えた準備は完ぺきだ。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200512/st2005121503.html

どこが完璧なのか分からない。
欧州2級戦のフィンランドでは仮想オーストラリアにはなりえないし、平地でエクアドルとやってブラジル対策になるわけがない。WCイヤーの過密日程での希少な代表マッチを、この程度の相手とやっていていいのだろうか。
それに日本でやるなら相手はいつもの2軍でしょ。ベストメンバーで来ると確約したはずのアンゴラでさえ、蓋を開ければそうじゃなかった。せめてアウェーでベストメンバー相手にやれば得るものもありそうだが。
せっかくピクシーとの関係があるんだから、仮想クロアチアとしては同じ堅守の
プラーヴィとやれば良いと思うんだが。プラーヴィは欧州での強化マッチに苦労していて、今年も主力数人を連れて韓国に来ていたくらいだから、しっかり日程を組めばやれない事もないと思う。
なぜか楽観論が溢れているが、選手の質を見比べるとクロアチアより明らかに劣っている*1んだから、強化対策で上回らなければグループリーグ突破は困難。協会は本当に何やってんだか。ピクシーに頼もうよ。セルビア・モンテネグロ*2戦。

川淵キャプテンフィンランドについて「プレミアリーグ所属の選手は(クラブ優先で)出られないと思うが、北欧の強いチーム。仮想豪州としてちょうどいい相手なんじゃないか」と話した。フィンランドは欧州予選でオランダ、チェコなどと同組。4位で本大会出場を逃したが、3月のチェコ戦では3―4と善戦。体格に恵まれ、欧州チームでもクロアチアより豪州戦に向けた対策になりそうだ。
http://sports.livedoor.com/football/national/detail?id=2431069

プレミアリーグ所属の選手が出られなくて、なぜプレミアリーグ所属選手中心のオーストラリア対策になるんだろう。どうせ2軍の北欧勢とやるのなら、せめてスウェーデンデンマークとやりましょう。自信喪失する可能性もあるが……

*1:マスコミの報道するクロアチアの脅威はトップ下のクラニツァール・ジュニアらしい。ただ監督の息子だから取り立てて報道されているだけのような。日本の中盤には欧州組数人がいるし、相対的に見てクロアチアのOMFと比らべてもそこまで大差はない。が、逆に言うとそれ以外は全てクロアチアの方が上位。実際のクロアチアの長所はクラニチャル親子ではなく、欧州予選を1位突破を可能とした堅守、そして日本とはレベルが違いすぎるサイドの人材と思うが、メディアではほぼスルーだ。加地とサントス、バビッチとスルナ、まともにぶつかったら勝ち目がない。DFやサイドだけでなく、FWにも差がある。クロアチア人にはマリッチというJリーグで活躍しているFWがいるが、彼でさえ代表に入るレベルにない。プルショクラスニッチマリッチを優に凌駕すると見て間違いない。日本人FWではなにやら復調中の久保が神格化されているけど、得意の空中戦でも190cm以上あるシムニッチやトゥドゥルに競り勝てるとは思えない。というか決定機を作れるかどうか。再度から久保に正確なクロスが放たれる絵が浮かばない。そしてジーコジャパンには個を差を補う組織力は存在しない。ブラジルやヒディンクのいるオーストラリアばかり警戒されていて、なぜクロアチアが勝てる相手と思われているか謎だ。どちらかというとオーストラリアより格上でしょ。

*2:セルモンという略称は嫌い