ルシェンブルゴが解任

レアル・マドリーCFがバンデルレイルシェンブルゴ監督を解任し、Bチームを指揮するファン・ラモン・ロペス・カロ氏を監督代行に任命した。
http://jp.uefa.com/competitions/UCL/news/Kind=1/newsId=375162.html

今節のヘタフェ戦に負けたら解任という噂があったので、勝って辞任するとは驚き。やはりクラシコでの大敗が響いたか。

確かにルシェの采配も微妙。結局はロナウドの決定力頼みのサッカー。でもマドリーは監督だけが悪いわけでなく、クラブそのものに問題がありすぎる。

昨シーズンはオーウェンを走らせるカウンターサッカーで復活の兆しを見せていたのに、今年はロビーニョやバプティスタを獲得してまた一から路線変更。サムエルを放出したのに代役を獲得せず本職CBが一人もいない。会長のペレス、TDのサッキ、監督のルシェの誰が誰を希望したか不明なので何ともいえないけど、補強にバランス感や一貫性というものがなさすぎ。

これでブラジル路線も頓挫か。ルシェ路線で冬の加入が内定していたブラジル代表RSBのシシーニョもどうなるんだろう。そもそも右SBにはサルガドがいて、若手のセルヒオ・ラモスがいて、ユーティリティーのあるディオゴがいるのに、さらにRSBの選手を加入させる意図が不明。ロベカルの代役や、まともな本職CBは一人もいないのに。こういうバランスの悪さがマドリーの問題点。

また同副会長は「後任の座には一時的にレアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)から、ファン・ラモン・ロペス・カロが昇格する」と発表し、「火曜にはチャンピオンズリーグの試合(オリンピアコス戦)が控えているため、暫定的な人事になった。だが、ここ数週間のうちに正式に監督を発表する」と新監督就任の可能性を示唆した。
このことからスペイン国内では、早くも新監督の予想が始まっている。その中にはホルへ・バルダーノ(レアル・マドリー元GM、元監督)やアリーゴ・サッキ(現スポーツディレクター)、そして前デポルティーボ・ラ・コルーニャ監督のハビエル・イルレタの名も挙がっている。
http://sports.livedoor.com/football/world/topics/detail?id=2306487

イルレタは優秀だけど、マドリーのような会長が横槍を入れてくるクラブで結果を出せるとは思えない。決まって欲しくないな。イルレタはデポルより金がある中堅クラブが良いと思う。バレンシアアトレチコニューカッスル、スパーズなど。
他の現在フリーの一流監督は、ル・グエンヒッツフェルトデシャン。誰が監督でも商業主義のペレス体制で本領発揮するのは難しそう。たとえ黄金期を築いたデル・ボスケでも今の状態では無理でしょう。

ペレス会長がマーケティング最優先の補強政策を改善して、監督の要望に沿って攻守にバランスを取れた陣容を築き上げる事が最低限の課題。まああの会長の元で利益は上がっているわけだし、変わるのは無理と思いますが。