契約更新

年俸0円を提示された契約満了に関してはネガティブな印象だけをもたれがちだが、逆に考えればフリー移籍が可能な選手ということになる。契約切れであっても移籍係数という特殊な移籍規約を持つJリーグにあって、フリー選手は獲得に障害の少ない格好の補強対象でもある。資金が有限であるクラブ経営に置いて、フリー移籍の有効活用は勝利への効率的な手段の一つ。豊富な資金に胡座をかいているクラブが勝てないのは必然。既にシーズン終盤、賢明なクラブは来シーズンを睨んで適切な選手補強を探っている時期であろう。


さて、ジュビロの情報は中々入ってこない。大量にいるレンタル選手が帰ってくるかが不安だ。

現状でレンタル中のDF陣は優秀。レンタル扱いが謎な菊地は当然として、上本もシャムスカ就任以降の大分で及第点の活躍を見せているし*1、加賀も札幌で貴重な戦力になっているらしい*2。安易な完全移籍による放出は論外、呼び戻さないとしてもレンタル延長を期待したい。これまでの傾向からいくと非常に不安だが。
最も不安なのは、マーケットでの立ち回りが下手な現監督がフロントに入閣して人事権を握ってしまってる事。彼に補強を一任させると費用対効果がありえない位おかしくなる。10億円補強*3の成果って何だったのだろう。

*1:福元がユースの試合で抜けている間はレギュラー

*2:他にも大井や森下も育てなければならない。果たして生え抜きの現有戦力の出場機会を奪ってまで、高額な移籍金を使ってDFを複数補強する必要はあったのだろうか。それでも成績が良ければ文句はなかったんだが。補強傾向だけを鑑みても、将来を見据えた世代交代を狙うのか、あくまでタイトル獲得を目指すのか、本当に中途半端なシーズンだった。これに関しては総括で詳しくやるかも

*3:こんな恵まれた資金を使ってもらった監督は今シーズンのJリーグに存在しない。ジュビロより上位のジェフやフロンターレの予算なんてもの凄く低いよ。2年前に柳下監督に10億与えていればどうなっていたのだろう…