アンゴラ戦

日本:松井89

GK:23川口能活
DF:2田中誠(66分32松井大輔)、5宮本恒靖、22中沢佑二
MF:31駒野友一、29稲本潤一(80分30阿部勇樹)、7中田英寿、14三都主アレサンドロ、10中村俊輔
FW:13柳沢敦、9高原直泰(79分16大黒将志

同時刻に行われたオーストラリアvsウルグアイの死闘を見ていたので、偶にザッピングした以外は、プレーオフPK戦が終了した後半途中からしか見てません。真剣勝負のプレーオフと比べれば当たり前なんだけど、同じ大会に出るとは思えない試合内容でしたな。

とはいえ松井の代表初ゴールでの勝利は嬉しかった。フランスで揉まれた松井は本当に成長した。本大会出場国相手に完封勝利は一応評価できる。日本はそれ以前に決定機を外しまくっていたらしいが。

主力不在のアンゴラは予想以上に弱く感じた。ゴール前でサイドに揺さぶるだけで守備がザルになる。ベストメンバーで来日するという理由でアンゴラにしたという協会関係者の話は何だったんだろう。数限りない貴重な強化マッチ、誰が責任取るんでしょうか。

全部見れたら何か書きます。

前半はアンゴラが駄目すぎるのもあるけど、割と良い内容だった。ただ各所で言われているように決定力不足。高原と柳沢のコンビは、動き出しも豊富でチャンスも多く引き出していたので、それほど悪いとは思わない。現状ではこの組合わせがファーストチョイス。ただあれだけ決定機をはずしてしまうとやはり物足りない。久保待望論。

後半はアンゴラが日本のパスワークに慣れてきて、中盤でのチェックをしかっりやって守備を建て直し、狙いをつけて攻めてきた。日本は攻守に中途半端で、あまり良くない時間帯。

その流れを変えたのは松井の投入。4バックにして、中盤はダイヤではなく、ダブルボランチの前に松井と俊輔を置く形。松井が守備時でチェイスを精力的にやり、ボール奪取後の果敢な仕掛けで流れを呼び戻した。

俊輔の大きな展開から、柳沢がヘッドで折り返し、中にいた松井がヘッドで決めたゴールは見事。ルマンではサイドだけでなく、積極的にペナ内に入ってもプレーしているので、あの場面であの位置にいたのはその成果が出たと思う。

この試合の最大の収穫は、松井に目処が立ったということ。戦術を深く浸透させた組織的なチームではなく、あくまで個の集積であるジーコジャパンにとっては、最も機能する選手の組み合わせ、試合で使える選手を見つけるのが本大会までの最重要課題。松井は確実の戦力になる。

中盤では似た様なタイプ*1が多い中で、スペースでボールを貰うプレーがフランスで成長し、ラン・ウィズ・ザ・ボールにも優れ、ドリブルで局面を打開できる松井の存在は貴重。当落線上だった本大会メンバー入りに向けて、大きな前進を果たしたと思う。

*1:ボールをスペースで貰うより足下で貰う方が好きで、シュートやドリブルよりもパスを得意としている選手が多い