第29節

中位力を発揮しているクラブもあれば、首位争いも降格争いも激しい。

◇F東京 2−1 G大阪
[得点]01分:シジクレイ(G)、44分:馬場憂太、71分:今野泰幸

ガンバの強力3トップのマークをきっちり遂行し、そこへのパスも分断した東京の守備は素晴らしかった。全体的に引いてしっかり守り、前掛かりになって手薄になったガンバのWBの裏に、サイドに張り出したSHを走らせ、見事に試合の主導権を握った。3トップと中盤を分断され、サイドの裏を狙われ続けたガンバは思うように試合を進められず。東京の作戦勝ち。
東京は当初ケリーの穴が目立ちまくっていたけど、今は馬場や梶山と言った若きテクニシャンたちが成長してきた。この2人はテクニックは凄い反面、球際の執念やスタミナにかけている印象があったけど、この試合ではかなり走って粘り強く戦っていた。今野の献身的姿勢に影響されたのかな。そして相変わらず走りまくる今野。今すぐにでも守備最強のセリエAに行って飛躍して欲しい。サイドの鈴木も成長株。
東京は元々守備は固いし、中盤に有望な若手が育ちつつあるので、点が常時取れるようになればかなり怖い存在になりいう。

C大阪 0−0 鹿 島

一進一退の好勝負。小笠原は怪我で本調子でないのに、流石の貫禄。
最後のカウンター場面で、ファビーニョが落ち着いて横パスを出していればセレッソの勝利だった。10人の中あれだけ走って疲れていたので、あそこでの判断は責められないけど、ここぞという時の決定力がワールドクラスとの差か。

横浜FM 1−0 東京V
[得点]82分:中澤佑二

久保が久々の復帰。病み明けで本調子ではない中、それでも高さでは他を圧倒するものがあった。やはりモノが違う。これでマリノスは残留がほぼ決定。
対するヴェルディはかなり厳しくなった。ヴェルディは選手の質は高いので、降格したら相当離脱者が出るでしょうな。水面下では既にワシントン争奪戦が起こっていそう。

◇ 柏  1−2 大宮
[得点]09分:土屋征夫(柏)、17分:トゥット、23分:藤本主税

藤本久々の阿波踊り、2点目のループは素晴らしい。彼の公式サイトの試合解説はなかなか充実している。サッカー選手の本人メッセージの質では、中田英と戸田と藤本が抜けていると思う。必見。
残留争いは熾烈ですね。

◇磐田 1−3 広島
[得点]37分:大木勉、54分:ガウボン、58分:佐藤寿人、87分:中山雅史(磐)

あれだけ補強に金を使ってこの順位で、監督の進退問題は出てこないのかね。今すぐ解任しろとは思わないけど、何もないなら危機感がなさすぎると思う。費用対効果を考えれば、最低一つでもタイトルを獲得する事は至上命題でしょう。

◇名古屋 1−2 清水
[得点]08分:青山直晃、36分:マルキーニョス、66分:角田誠(名)

前節のドローで清水は調子に乗らせてしまったようだ。村枝のアシストから青山のゴールと、新人選手の活きが良いね。青山はうちも狙ってたのになあ。
名古屋はまさかの降格争いに巻き込まれそうな気配。ネルシーニョ解任して今の監督を連れて来たのが未だに謎だ。一人で必死に走っている藤田が可哀想。戻ってこないかなあ。

◇大分 0−1 千葉
[得点]81分:佐藤勇人

名将対決はオシムに軍配。両チームとも攻守の切り替えの速さと運動量が素晴らしい。大分は短期間でよくここまできたなあ。やはり監督の質でチームの強さはいくらでも左右される。見習って欲しいものです。

◇浦和 3−2 川崎
[得点]08,34分:三都主、37分:ジュニーニョ(川)、44分:マルクス(川)、76分:闘莉王

家本政明クオリティー炸裂。浦和のPK、川崎の幻の3点目は明らかに誤審。佐原になんか恨みでもあるのだろうか。都倉の退場場面もイエローが妥当で、報復に出た都築の方が退場に値するプレーだと思う。選手は不甲斐無いプレーを続けると戦力外にされるリスクを背負っているんだから、審判にも同じような事があっても良いと思うが。家本は酷すぎ。
トゥーリオが高さで箕輪に競り勝ってのゴールは素晴らしかったけど、その他の不用意なプレーを観ると、これはまだまだ代表には呼べないと思った。もう少し冷静にプレーする術を覚えないと、海外アウェーでは退場しそう。ポテンシャルは凄いと思うけど。

◇神戸 1−1 新潟
[得点]72分:ファビーニョ、89分:栗原圭介(神)

新潟は残留に向けて貴重な勝ち点1。神戸は降格ほぼ決定。