初ゴール

前半終了間際の43分に、ペナルティエリア外からゴール右上への技ありシュートでリーグ・アン初ゴール。ついでに開始直後に左サイドからのクロスで先制点をアシストも。これまでの活躍からすると時間の問題だと思っていたけど、いざ形として実ると嬉しいものですね。今までも実はゴールを決めているんだけど、PKの方を優先するミスジャッジにあったり、ゴールに入る直前で味方に触られたりする不運があった。この調子でお願いします。

クロスの折り返しからボレーシュートを叩き込むも、ジャンナコプーロスにブロックされてノーゴール。その後に低い弾道でコースを狙った直接FKを決めてプレミア初ゴール。攻守に活動量豊富だったし、パスも良い感じで捌けていた。

サッカーのイングランド・プレミアリーグボルトンアラダイス監督は23日、イタリア1部リーグ(セリエAフィオレンティナから1年間の期限付きで加入しているMF中田英寿を、来年1月に完全移籍させたい意向を示した。 同監督は「中田のプレーはここへ来てどんどん良くなっている。今のような状態が続けば、われわれには大きな戦力となる」と高く評価した。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20051024-00000013-kyodo_sp-spo.html

ヴィオラも中田も好調だし、お互いにとって幸せな移籍になるのでは。一体いくら位の値がつくんだろう。昨日のプレーを常時出来るのなら、他のプレミアのクラブからもオファーが来そう。できればもう少しパスを繋ぐチームに移籍してもらいたいところ。早くもプレミアの展開が速くて激しいサッカーの適応しているところは凄い。
対するWBAの稲本はベンチ外。WCのことも考えると冬には移籍した方が良いのでは。数年やっていてまだ適応できてなのだから、プレミアにそこまで拘らない方が良いと思う。フラム時代はマスコミの言うほどコールマンに信頼されていないわけではなく、それなりの戦力になっていたので、あそこで骨折せずに完全移籍していればというところ。

それにしてもトーニやフィオーレが加入したとはいえ、ミッコリ、中田、マレスカ、オボド、キエッリーニを失ってチーム一新したヴィオラを、早くもビッグ3に次ぐ位置に導いているプランデッリは凄いよ。今の得点量産中のトーニもそうだし、絶対的な存在を勝利のため最大限活かすサッカーが凄くうまい。
パルマ時代のアドリアーノ、ムトゥ、ジラルディーノといった癖のある若手選手を活躍させ、ビッグクラブから引く手数多の存在まで育て上げて、若手育成のチーム戦略を見事遂行。チーム自体の規律もしっかりしているので上位躍進と、ただのワンマンチームとは呼べない強さがある。チームに絶対的な存在がいても勝利に結びつくとは限らないのは、プランデッリが去ったパルマ*1やローマ、日本でいえばワシントンのいるヴェルディなどが証明している。そう簡単な事ではない。
ただしそういうサッカーをやるためには、どうしても戦術的犠牲にしなければならない存在が出てきてしまい、そこで犠牲にするとしたら、攻撃面で試合を決める能力に劣る半面、攻守のバランス感覚に優れた中田になってしまう*2。そういうところが自由にプレーしたい中田とは合わず、日本のマスゴミにも不当な批判を受けてしまった*3
それに当時パルマに所属していたブラージ*4などを差し置いてサイドでは重用したわけだから、戦術理解度の高い中田のことはかなり評価していたと思われる。今はかつてはアズーリのレギュラーにもなったフィオーレがサイドで文句も言わずに頑張ってるよ。本人はウディネ時代のようにCHをやりたいらしいけどね。

  • 関連

http://d.hatena.ne.jp/toronei/20051025
http://d.hatena.ne.jp/sander/20051025

*1:ジラルディーノモルフェオも残ったのに、昨シーズンUEFAカップ圏内までいったチームは一転して降格争いに

*2:別に中田の攻撃力が低いわけではないけど、アドリアーノやムトゥなどに比べたら劣るだけの話。そして彼らには守備やバランス取りは無理。

*3:その最たるものはテクニシャンをトップ下で重用しないトルシエ型の監督といったもの。それなら守備や安定性に難があるイタリア有数のファンタジスタモルフェオを、トップ下でレギュラー固定したりはしない。たぶん日本でいえば俊輔みたいな選手をトップ下で重用するタイプの監督だと思う。

*4:現役イタリア代表MF。昨シーズンはユーベのレギュラー格としてスクデットに貢献、ヴィエラ加入でレギュラー落ちした今シーズンもユーティリティ性を発揮し、ボランチや右SBで貴重な戦力になっている