リーガ・エスパニョーラ

ミッドウィークはカバーしきれない*1。放置していたリーガだけでもやっとくか。早くも混沌。このリーグは降格争いしそうなクラブでも強豪に果敢に勝ちに行くところや、金持ちビッグクラブが勝利至上主義でなく攻撃重視のところが面白い。ここが他の欧州主要リーグとは違った特徴。

バルセロナ 2-2 バレンシア

GKのミスが目立った微妙な試合。どちらもらしくなかった。

アトレチコ戦同様、バルサは相変わらずDFが不安定。なぜエジミウソンをCBで継続起用するのか分からない。リヨン時代からそうだけど、ミスが多くCBとしては安定感に欠ける嫌いがある。中盤の底の方が良いと思うので、使うならマルケスとポジションを交換してみるのも良いのでは*2。それかオレゲール。使うならSBよりCBの方がマシという理由で。やはりCBは補強ポジションだったと思う。

そして選手のコンディションがまだ不十分。これはオフに日本に2回も出稼ぎにきているのが影響している、かどうかは分からないが。特にコンフェデや南米予選で休む間もなかったロナウジーニョは輝きを失っているのが痛い。これは時間が解決すると思うけど。こういう時にメッシが使えればというところ。デコの安定感は素晴らしい。


今シーズンのバルサは昨シーズンよりラインが下がり目で*3、SBには攻撃的なベレッチではなく本来CBのオレゲールを起用する事が多い。チェルシー戦などで裏を突かれまくった反省としての修正案だと思うんだけど、それが今のところうまくいっていない。全体がコンパクトに出来ていない事と、全体の運動量が足りない事もあって、得意のプレスも効果的に掛かっていない。

デリケートなラインの問題はともかく、SBの選手起用は「攻撃は最大の防御なり」を地でいった方がバルサらしい。オレゲールだとサイド攻撃は機能しづらいし、それだけでなく期待されているはずの守備でも物足りない。それなら本来SBのベレッチを使って、攻撃力で押し込んでサイドで主導権を握った方が良いと思う。サイドでの守備もうまいギャラスのような選手がいれば別だけど。

バレンシアは新戦力のFWビジャが調子が良い。でも1トップが基本線のチームなのに、FWにはビジャ、ミスタ、クライファートディバイオと、他クラブならレギュラークラスになれる好選手がズラリ。選手層的には全く問題なしだけど、欧州カップ戦もないのにこれは明らかに余剰戦力だと思う。不要な火種になるのでは。このままいくとクライファートが何かやらかすと見た。

レアル・マドリード 3-1 アスレティック・ビルバオ

マドリーは何とか勝利。ルシェの首は何とかつながった。ジョレンテ不在に助けられましたなあ。

ウッドゲートさん、一年越しのデビュー戦でオウンゴールして退場するとは只者ではないな。ただ問題のシーン以外はそんなに悪くないというか、フィットすれば本職外の選手やパボンより使えそうな気配はある。ただし与える印象は最悪だった。

ラウールは2得点。今シーズンは出足好調。2点目のシーンのように、パートナーのロナウドが昨シーズンまでならシュートを打つ場面でパスをくれるようになった。前も似たようなシーンが。ようやく信頼関係が築けてきたという事なのかな。こういうプレーがお互いに増えてくると、この2トップはかなり機能しそう。ラウールはやはりトップ下よりFWの方が良い。

グティも久しぶりにいい活躍。後半途中投入されて、非凡なパスセンスを活かして見事に流れを変える働きをした。ジダン不在でパサーがいないんだから、グティをもう少し重用した方が良いと思う。

ビルバオは長身FWのジョレンテ*4が不在で、本来サイドアタッカーエチェベリアを1トップに使わなければならなず、前線でタメをつくれなかった事が痛かった。主力放出の影響は大きそうだし、サン・マメスじゃないと普通のチームですな。

*1:ユーベがブラージの前方にエメルソンとヴィエラの2人を並べるというリアリズムな3センターをやってたらしいけど。これ機能したら中盤守備がやばそう

*2:でも彼もイマイチ不安定

*3:それでも他クラブに比べると高い

*4:WYで活躍して既にチームの中心になっている若手有望株。ウルサイスの正当後継者。