欧州リーグ

チャールトン 0-2 チェルシー
リバプール 0-0 マンチェスター・ユナイデット

ロンドン首位決戦はチェルシーに軍配。
4連勝と絶好調のチャールトンは噂通り良質なサッカーを展開。素早いチェックと、前線の選手の機動力を生かしてチェルシーと互角に渡り合う。現在得点王の21歳ダレン・ベントはなかなか良い動きをするし、昨シーズンいまいちだったロメダールもチームにフィットしきたようだ。流石にカービッシュリーは良いチームを作り上げてきた模様。そろそろビッグクラブに引き抜かれてもおかしくない優秀な指揮官だと思う。
後半になるとようやくチェルシーが本領発揮。前半からハイペースで飛ばしてきたチャールトンは一気にペースダウンしてしまったのに対して、チェルシーは貫禄の横綱相撲。クレスポロッベンの2ゴールの後はきっちりペースダウンして完勝。チャールトンは自分達のペースの内に先取点が欲しかったはず。名手マーフィーのセットプレーを活かしたかった所。
チェルシーはこれで開幕から6試合連続完封勝利。負ける要素が見当たらない。ライバルクラブが勝ち点を取りこぼす内に、一気に独走してしまうかもしれない。

注目のリバプールvsマンUは、両チームにとって痛み分けともいえるドロー。攻守が目まぐるしく変わるプレミアらしいハイスピードな試合展開。中盤での潰し合いと速攻の連続で、両チームとも負けだけは避けたいのか、最後まで均衡が崩れる事はなかった。キーンが全治2か月の負傷ということで、マンUにとってもアイルランド代表にとっても痛い。
ボールホルダーへのチェックの激しさや、攻守の切り替えの速さなど、同日に見ていたJリーグとはまるで別世界のサッカーだった。果たしてこの圧力の中で日本人はプレーできるのだろうか。

インテル 3-0 レッチェ
ユベントス 2-1 アスコリ
サンプドリア 2-1 ミラン
フィオレンティーナ 4-2 ウディネーゼ

3強はミランが取りこぼし。欧州カップ戦の過密日程ではUEFAカップを戦ったサンプの方が苦しいはずなのに、ミランにはどうも覇気がなかった。ジラルディーノが初ゴールしたものの、前線での連係はまだイマイチ。同じ新加入のビエリもそうだけど、昨シーズンのクレスポも噛み合うまでは時間を要したので、これは致し方ないところか。カフーを下げたアンチェロティの采配も少し気になった。中央の守備は固められているのだから、サイド攻撃の出来るカフーは必要だったと思うんだが。こういう状況で、ヤンクロフスキーが復帰すれば重要視されるかもしれない。

サンプドリアは人数を掛けた守備、チェックの速さ激しさが素晴らしかった。得意のサイドからのカウンターも効果的に決まる。ミランは昨シーズンからクロスボールに対してボールウォッチャーになることが多く、失点の場面以外でもサイドから何度も危ない場面を作られていた。シーズンはまだ始まったばかりとはいえ、序盤から取りこぼしをすると厳しいことになる。

ユーベはデル・ピエロが2得点で勝利した模様。控えでもあからさまに不満を爆発させず、出場時にきっちりと結果を出すのは流石ですな。

そしてヴィオラが開幕から好調。昨シーズン4位のウディネーゼに快勝。これがプランデッリ効果か。昨シーズン最終節まで残留争いしたチームを、いきなりここまで立て直すとはねえ。選手の入れ替えが激しかったので、序盤戦ははかなり低迷すると思ってたけど、結果もついてきているし、サッカーの質そのものが好変している。やはりプランデッリは優秀な監督だ。なぜか日本では評判最悪なんだけど。

今シーズンのセリエは、パレルモ、サンプ、ヴィオラと、中堅クラブがかなり手強そう*1。3強はここで取りこぼさないかどうかが、スクデット獲得への鍵になってくると思われる。ローマの復活マダー?

ボルドー 1-1 リヨン

この試合だけでなく、今シーズンのリヨンはリーグ戦で昨シーズンのような圧倒的な強さが見えない。この試合は何とかヴィルトールのゴールで追い付いたけど、試合そのものはボルドーが勝ってもおかしくなかった。リヨンはマドリーには完勝して評判を呼んだけど、あれは単にマドリーが弱かったのかな。
ベティスのカウンターサッカー転向によって、速攻よりボールを持ちすぎてしまうデニウソンは活躍の機会を失っていたのだけど、新天地ボルドーに来ても相変わらず生粋のドリブラーっぷりは健在だった。中盤でボールを持って、SBがオーバーラップしてきているのに無視して、痺れを切らしたMFがフォローに来ても無視して、なぜか相手のいる方に突っ込んでボールを奪われたり。と思ったら、ペナ付近の密集地にドリブルで突っ込んで、3〜4人をモノともせず変則ドリブルで振り切って決定的なクロスを上げたりだとか。こういうのを見るとコネコネとかいわれるC・ロナウドもまだまだ青い。こうなってしまったら逆に大成はしないと思うけどね。

スミチェルも得意のミドルで見事先取点。オフに司令塔メリエムなど主力が数人放出されて苦戦が予想されたボルドーだけど、安値で仕入れたベテランのスミチェルとデニウソンがいる、なかなか魅力的なメンバー構成。

マブバやフォーベルなど有望な若手もけっこういる。FWのシャマクは近いうちにブレイクしそうと思わせてなかなかしない。空中戦に強くて足下巧みという、近年のニーズに合う大型CFなんだけど。ヘディングが強くてドリブラーというのはけっこう珍しいタイプ。でも判断力が駄目。

  • 日本人

中田英寿が後半途中出場でプレミアデビュー。久しぶりに見たボルトンは相変わらずの放り込みクオリティーを発揮していた。当初から予想されていたように、中田がボールをもらえる位置にいるのに、ボルトンの選手は中盤を省力して前線にロングボールを繰り返す。元レアル・マドリーのネタキャラ、カンポちゃんがうまく見えるとはね。

とはいえ、このチームの場合ロングボールを使うのは悪癖ではなく、それが監督の志向するチーム戦術。面白味は全くないわけだけど、その徹底したサッカーでチェルシーを苦しめたりと、戦力的に優るチームから勝ち点を獲得してUEFAカップ圏内に入ったので、中田一人が加入したからといって繋ぐサッカーになるとは思えない。ただ、中田ならどんなサッカーでもそれなりに適応できると思うけど。

あんまりの内容に途中で寝てしまったのだけど、あの展開でボルトンが勝つとは思わなかった。ゴールポストとバーが大活躍でしたな。

あとはハイライトとザッピングのみ。俊輔はスルーパスでアシスト。ハイライトで見る限り、スコットランドリーグのぬるさ満載といった感じだったけど、彼にとって王様としてプレーできるのは悪い事じゃないかもしれない。伸び伸びとプレーしている印象。フィジカルサッカーへの適応が疑問視されていたけど、世界一守備が厳しいイタリアでの経験があれば大丈夫そうだ。セリエは中堅クラブも守備組織が凄まじいですから。
代表当落線上の松井と大久保もアシストと頑張ってるね。アランゴの3点目の振り向き様ボレーは凄かった。昨シーズンも顔面骨折にもめげずにかなり活躍していたし、来シーズンはもうマジョルカにはいないな。ル・マンも2位とは凄いな。

バレンシア 2-2 デポルティボ
エスパニョール 1-0 レアル・マドリード
アトレティコ・マドリード 2-1 バルセロナ

これは詳しくは明日かな。
まだバルサvsアトレチコしか見てないし。この試合はおもしろかった。
ちょっと書くと、バルサプジョル以外のSBに不安大あり。ハイラインを保つにはマルケスエジミウソンはスピードないので中盤の底で使った方が良さそうだし、オレゲールはスピードはけっこうあるけど対人能力に不安がありすぎ。これはCLレベルの快速アタッカーにはかなり苦労するんじゃないだろうか。アトレチコの世界最速CBのペレア取っておけば。アトレチコは新戦力が良い感じ。ペトロフはキレキレで、オレゲールで止めるのは厳しかった。
マドリーは3連敗。昨シーズンはこのタイミングでカマーチョ解任したんだっけ。どの程度の崩壊してるのかまだ分からんけど、ここでルシェを解任させても良化しないと思うけどね。

つーか、バレンシアvsデポルが放送なしとは驚きだわ。今シーズンはアイマールバレロンが見れないのか・・・。

*1:恐らくウディネはCLの過密日程にやられる