エメルソンが移籍など

Jリーグ1部(J1)浦和は11日、昨季得点王のブラジル人FWエメルソン(23)がカタールのアルサドに移籍すると発表した。
アルサドとは先週末、クラブ間で移籍条件に合意。この日、エメルソンが移籍を受諾した。エメルソンはJ1中断期間中の6月上旬、一時帰国したが、家庭の事情を理由に再来日が遅れ、再開後のリーグ戦は欠場が続いていた。クラブ側は厳罰の方針を示す一方で、移籍金が確保された場合、放出も示唆していた。
カタールのクラブは海外の選手を高額で獲得することで知られており、浦和の森ゼネラルマネジャーは、「アルサドは昨年から興味を示しており、6、7回交渉していた。最終的に浦和での働きに見合う移籍金が出て、後は本人の意思だった」と話した。エメルソンは10日にカタール入りした。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20050711-00000092-jij-spo.html

海外移籍しそうな雰囲気はあったけど、まさか行き先が“年金リーグ”カタールとはね。しかもレッズサポへの報告もなしに。

何で日本よりカタールを選択したのか理解しがたい。エメルソンは給料がまず第一で、レベルの高いリーグで活躍してセレソン選出なんていう夢はないのかな。Jリーグと比べて給料以外のアドバンテージはないと思うが。一度カタールの甘い水に浸かっちゃうと、欧州でプレーするのは相当厳しいでしょ。条件が違いすぎる。

レッズは単純に一番高値をつけたクラブに売ったんでしょうね。以前は10億くらいのオファーが来ていたんで、それ以上貰えていたらまあ御の字ではないでしょうか。欧州でエメに10億付けるクラブなんてまずないだろうし、やる気のない選手を高値で放出できたのはプラスにも考えられる。資金をうまく活用できればダメージは最小限で済むはず。

トップ下はポンテ*1の獲得が濃厚。外人FWを新たに獲得するなら、周りを活かせて空中戦に強くて決定力もある長身ポストプレーという路線が良いかも。快速ドリブラータイプは既にもういるんだし。あとはJリーグの判定基準に適応できるなクリーンな世界レベルのDF。豊潤なマネーを活かしてJリーグのクラブからの引き抜きもあるかもね。

個人で局面を打開する志向の強いエメルソンの不在は、レッズのサッカーが進化するチャンスでもある。独力で強引にゴールしてくれる半面、チームとしての連動性を損なうこともある諸刃の剣を失ったレッズが、今後どういう道程を進んでいくのか注視したい。

これでいずれはACLでレッズと戦う可能性もあるわけだ。その時はブーイングが凄そう。レッズは山瀬離脱といい、藤田獲得失敗といい、最近ついてないですなあ。

一サッカーファンとしては、TV放映のある欧州で元Jリーガーの活躍する姿を見たかったので、少し残念でもある。

これは推測の域を出ないが、浦和は今回の遅刻騒動をきっかけにエメルソン放出の腹を固めていたのでは。森GMは「この機会を逃したらいつ売れるのか。ベストとは言えないが、うちにとってはベターな選択だった」と述べている。
これは、破格の移籍金を得られるビジネスだ。浦和が好条件の商談を成功させたと考えればいい。外国人選手が移籍するのは世界の常識。まさに最高のタイミングだった。
http://www.saitama-np.co.jp/news07/12/06r.htm

そうやって前向きに考えた方が良いでしょうな。

東京Vは12日、新外国人選手として、コリンチャンス(ブラジル)から元ブラジル代表FWジウ(24)を獲得したと発表した。ジウは03年コンフェデレーションズ杯メンバー。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/f-sc-tp0-050712-0014.html

ヴェルディの優先補強ポイントは、FWより守備力があってパスも散せるボランチではないかな。林や小林のワンボランチでは守備が軽すぎるし、戸田はヴェルディのパスサッカーで起点になれるようなタイプではない。
まあワシントンとの元セレソン2トップは強力そうですね。噛み合えば。生え抜きで若手の平本や森本もいるし、レンタル中の飯尾とかも良い選手なのになあ。

*1:バストゥルクを移籍に追いやったレバークーゼンのレギュラートップ下。