ビエリがミランに移籍

ACミランが、イタリア代表ストライカー、クリスティアン・ビエリと契約を交わした。ビエリは先週、ミランの地元の宿敵FCインテル・ミラノから放出されていた。
http://jp.uefa.com/competitions/UCL/news/Kind=1/newsId=314636.html

ビエリは衰えたといってもセリエAで二桁ゴール決めるだけの能力はまだあるわけだし、ミランにとって全く意味のない補強ではない。単純にビエリとシェフチェンコの2トップは、噛み合いさえすれば強力なコンビになりそう。それにインテルが放出したということは、それなりに活躍しそうな予感*1

ただこの補強によってジラルディーノの獲得だったり、クレスポの完全移籍が消滅するとなると話は別。ビエリはそんなに長くは持たない。ミランは全体的に主力選手が高齢化しているので、そろそろ若い血を注入した方が良いと思う。

ビエリもよりによってインテルから同都市のライバルであるミランに移籍するとは。まあ彼は昔から傭兵タイプの選手ですからね。フィーゴのような。これでミラノダービーの大ブーイングは必至。

Jリーグ1部(J1)磐田に、イタリア1部リーグ(セリエAカリャリが日本代表MF福西崇史(28)の獲得を申し入れたことが6日、分かった。磐田側は必要な戦力であり放出できないとしているが、福西にオファーを伝えた。近日中に本人と話し合い、正式に回答する。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20050706-00000020-kyodo_sp-spo.html

オファーが本格的に来ても、福西をこのタイミングで出すことはないでしょう。ジュビロと福西の契約期間はどうなっているのかな。まあ、福西はジュビロと揉めてまで移籍してしまうような海外志向はなさそうだし、大事なワールドカップイヤーを前に出場機会が少なくなるリスクある移籍を選択しないでしょう。

リヴァプールのキャプテン、スティーヴン・ジェラードがクラブを離れることがほぼ確実になった。
リヴァプールは5日に、チェルシーが提示した3200万ポンド(62億7000万円)のオファーを断ったが、ジェラード本人が同日、英国のテレビのインタビューに答えて、退団希望を語った。リヴァプールは前日にジェラードに対し、週給10万ポンド(約1956万円)を提示したものの、ジェラードはこれを受け入れなかった。
http://www.so-net.ne.jp/FW/fw_news/tools/cgi-bin/view_text.cgi?topic_id=1120605609

あらら。公式サイトでも出てたし、これは残留絶望なのかも。
育ててくれた恩のあるクラブに最後まで忠誠を誓うようなバンディエラはもう絶滅種なのかもね。もしこれだけの好待遇を断ったらかなり好感度下がるわ。そう考えると、マルディーニとかフランは偉大すぎる。トッティもか。まだ油断できないけど。

ジェラードが契約更新しなかったら、欧州ビッグクラブのほとんどが欲しがるだろうけど、現実的に考えるとチェルシーしか破格の移籍金を出せるクラブはないでしょうね。マケレレランパード、ジェラードか。やりすぎ。

レアル・マドリーという線もあるのか。リバプールとしてはできれば同じプレミアのクラブには出したくないだろうし。マドリーにとっては、ジェラードよりマケレレタイプの補強の方が先決だと思うけどね。右インサイドハーフベッカムがいるじゃん。ジェラードは1ボランチだと攻撃力が勿体無い。

逆にリバプールはかなりヤバイ。戦力的に代役になれる選手は皆無。これだけ攻守に貢献できる選手はいない。強いていえばランパードとかデコだけど、獲得するのはまず無理。多少スケールが小さくなっても即戦力の選手で穴を埋めるか、将来的に大物になりそうな選手を青田買いして育てていくのか。破格のマネーが入るのが唯一の救いか。


追記

5日には移籍希望を口にしたスティーヴン・ジェラードが一夜明けた6日朝、残留を決めた。前夜から未明にかけて、リック・パリーと電話で何度も話し合い、残留の意志を固めたもの。
パリーはリヴァプールのHPで、「スティーヴン・ジェラードがクラブに残ることになった。こんなに嬉しいことはない。クラブがどれほど大切かということに、彼は気づいてくれたのだ。この数日間、彼は非常に辛い思いをした。私は、彼の気持ちを読み違えたことを謝った。そして、彼は熟考し、クラブに残ることを決めてくれた」と語った。
http://www.so-net.ne.jp/FW/fw_news/tools/cgi-bin/view_text.cgi?topic_id=1120645425

ところが一転残留を明言したとのこと。一度は契約更新を拒否したのに、どういう心境の変化があったんだろう。こりゃいずれまた移籍騒動が再燃するな。それは来年になるのか再来年なのか。一生バンディエラになるような選手ではないと思う。

俊輔、移籍交渉長期戦!?Aマドリードは補強完了
マドリードはアルゼンチン代表MFマキシ・ロドリゲスエスパニョールから獲得。500万ユーロ(約7億円)の移籍金でトップ下を本職とする大物が加わった。これでトップ下の選手は昨季の指令塔MFイバガサと2人に。プレミアリーグチェルシーセルビア・モンテネグロ代表FWケズマンも獲得。スペイン代表FWのF・トーレスを加えた攻撃陣に入り込む余地はない。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200507/st2005070603.html

これめちゃくちゃですな。マキシはトップ下ではないよ。まあ俊輔のアトレチコ行きがなくなったのには同意だけど。
デポルもないだろうから、報道で出た残りのリーガのクラブはエスパニョールかオスサナか。どっちも微妙。スタイル的にはトップ下を置くエスパニョールの方が合っているけど、同ポジションにデラ・ペーニャがいる。バレロンよりは勝ち目があるね。運動量、守備意識、波の激しさは俊輔以上だから。

ジェラードと並んで移籍マーケット最大の目玉選手。海外紙によるとミラン、ユーベ、インテルのイタリアビッグ3と、金満チェルシーが有力。
以前は本命視されていたミランだけど、既にFWはビエリを獲得してしまったし、マネー勝負になると厳しい。首相のポケットマネー次第か。若返りを促すためにも、それなりに必要な選手。でもDFの方が先かも。

ユーベは本命カッサーノがローマの補強禁止問題で暗礁に乗り上げたので、モッジが暗躍してきそう。トレゼゲが怪我が多すぎなので、代わりに決定力のあるジラルディーノが来ればかなり効果的な補強になる。トレゼゲチェルシーが破格の値段で欲しがるのなら、補強資金抽出のために売ってしまった方が良いと思う。ジラルディーノの方がシーズン通して計算できるし、将来性も上。ズラタンデル・ピエロとも相性良さそう。

インテルはビエリの放出でFWを一人補強する必要が出てきた。それには怪我がちなアドリアーノの穴をフォローできるレベルの選手で問題ないんだけど、ビッグネーム好きのモラッティジラルディーノを欲しがっている。モラッティの石油マネーと、交換要員としてモルフェオやクルスを有しているのが強み。DFのサムエルの方を優先させた方が良いと思うけど、やはりインテルクオリティー発動か。

チェルシーは資金力ならトップ。ケジュマンが抜けたのでFWの補強が一人必要。ただし、どうやらトレゼゲに触手を伸ばしている模様。なぜトレゼゲなのか少し謎だが。世界最高峰の決定力を持つFWだけど、怪我でシーズン通しては計算できない。ジラルディーノセリエA志向なのも影響しているのかも。

一体どこに移籍するんでしょう。

*1:インテルミランに放出したピルロセードルフは大活躍。つーかなんで彼らを放出したんだろう。しかも交換要員がココという悲劇。謎だ。