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フランスワールドカップ前の98年3月26日号。この雑誌、今でも手元に残ってます。ふと思い出して探してみた。昔は良く雑誌も買ってたなあ。
中田と前園の対談は、今見るとホント調子に乗ってる(笑) 中田の前園待望論は凄まじく、前園もまんざらではない。2人の岡田監督や一部の代表メンバーへの批判もあからさま。特に中田はかなり辛辣。この頃はマスコミ上で一選手の日本代表への批判がまかり通る時代だったんだな。
他にもジーコが日本代表にメッセージを送っていたり、作家の村上龍や馳大先生(不夜城1はおもしろかった・・・)は相変わらず的外れな事を書いていたり、4-2-3-1以前の杉山先生も相も変わらず日本代表に不満を抱いている。今と何も変わりはない。
デビュー前の小野、本山、中田コ、南の特集もある。みな初々しい。小野の凄さは高校時代から目の当たりにしてきたけど、前園を差し置いてまさかフランスWCにまで出場するとは思ってもみなかった。南はいまやネタにされることも多いけど、このときは2002年に向けて期待されてたんだよなあ。小野のインタビュアーは金子達仁大先生で、有望な若手にいち早く唾をつけるところは流石だと思った。今のターゲットは名古屋の本田ですかね。名古屋は気を付けてください。
最近のお仕事では中田ヒデと俊輔の比較記事を書いていて、俊輔に相撲部屋で振られた話がなんかおもしろかった。ここで誘いを断らず、一緒にちゃんこを食べていればお友達になったかもしれない。比較記事の結論は中田と俊輔はライバルではなく、中田のライバルは日本代表でいうと宮本ということだった。中田は世界でいうとマテウスのような選手であり、キャリアの晩年にはリベロやるそうですよ。

最後にこの雑誌でのジーコの発言を抜粋。

―代表メンバーはいつ頃までに固めるべきなのでしょうか。

「あまり早い段階で固定する必要はない。もちろんベースは持たなければならないし、試合を通じて選手がまとまっていくのが望ましい。しかし一方で代表というのは新しいメンバーとの競争意識を持たせることで常に選手にとって刺激のあるところでなければいけない。実際、いつ素晴らしい選手が現れて代表を助ける事が出来るか分からないからだ。そのため監督は全てのチームの選手に目を光らせていなければならない。若い選手に対しても十分注意を払い、次のW杯のために育てていかなければならない。時にはその大会が4年後の大会のために役立つ事もある。

それを実行してくださいね。