欧州予選
http://members.jcom.home.ne.jp/wcup/2006uefa050330.htm
随時追記。
二強磐石。
アジア枠4.5が申し訳なく思うほどの激戦区。ウクライナに敗れたデンマークは1位突破が絶望的。
アウェーのデンマークが主導権を握って攻める展開だったけど、決定機を逸してウクライナから得点を奪えず。そうこうする内にカウンター狙いのウクライナに一瞬の隙を突かれ、ボロニンに決められてリードを許す。攻められながらもワンチャンスモノにしたウクライナが貴重な勝ち点3を手にした。
近年の実績から当初は本命視されていたデンマークだけど、絶対的なストライカー不在が響いている印象。サンドはけして絶対的な存在ではなかったけど、堅実なポストプレーで貢献度は高かった。とりわけエースのトマソンを引き立たせる動きは秀逸。不在のEURO準々決勝チェコ戦でも感じたけど、代表引退してしまって改めて感じるありがたみ。デンマークの組織化されたパスサッカーは魅力的なだけに、何とか持ち直して欲しいところ。
ウクライナはこの勝利で1位突破に近づいた。堅守速攻に徹しているのは正解。絶対的なエースであるシェフチェンコ抜きでデンマークに勝ったのは大きい。シェヴァ復帰後は更なる期待が出来る。ただ欧州王者のギリシャ、WC3位のトルコが復調の兆しを見せており、まだまだ油断は禁物。
またも勝ちきれないフランス。フランス、イスラエル、スイス、アイルランドが横並び。当初は評価の低かったイスラエルも、予選の戦い振りを見る限りWC出場を狙える好チーム。暫定首位とはいえ、アウェーでのスイス戦とアイルランド戦を残すフランスは油断できない。ドメネクの星占いは吉と出るのか凶と出るのか。
2位争い熾烈。
●グループ6
・オーストリア 1−0 ウェールズ
・イングランド 2−0 アゼルバイジャン
・ポーランド 1−0 北アイルランド
●グループ7
・ボスニア・ヘルツェゴビナ 1−1 リトアニア
・サンマリノ 1−2 ベルギー
・セルビア・モンテネグロ 0−0 スペイン
プラーヴィとスペインの首位決戦はドロー。ラウールを控えにして4-1-2-3で戦ったようだ。天才デラペーニャがこの時期になって代表定着するとは思いもしなかった。ポジション関係なしにイメージ的に日本で例えると、小倉や前園がこの時期になって代表定着するようなものか。プジョルは怪我でクラシコ出場が微妙。とりあえず試合を見たい。
試合見た。スペインは悪いサッカーはしていないんだけど、相変わらず突き抜けることはない。選手のタレントは揃ってるし、綺麗にパスも繋いで攻めていくんだけど、どこか詰めが甘いというか。
ラウールを差し置いて先発に抜擢された天才デラペーニャは不発。いつもの一撃必殺のキラーパスは見られないばかりか、繋ぎのミスも目立った。運動量や守備では期待されていないだけに、攻撃の組み立てで貢献できなければ途中交代も仕方ない。
バルサを参考にしたと思われる4-1-2-3。自国リーグの好調なクラブの特徴を一部流用するという考えは悪くない。むしろどんどんトライしていくべき。ただトップモードとなりつつあるシステムを採用したからといって、それが機能してチームがいきなり強くなるわけはない。
バルサは高いライン設定で持ってコンパクトに保って、前線からのプレッシングに象徴されるように選手の運動量も豊富でプレス組織も構築されている。だから3人の中盤のスペースを相手に使われることもないわけだけど、スペインにはまだそこまでの機能性はない。全体の押し上げが足りないからどうしても前線の選手が孤立してしまう。特に中盤の前線へのフォローが足りなすぎた。シャビのパートナーとしてデコとペーニャでは活動量が違いすぎる。トーレス一人ではどうしようもない。
でもまあアウェーで引き分けた結果は悪くはない。トーレスかファニートは決定機を決めておきたかったところ。。それはケジュマンも同じだけど。ホームのプラーヴィはけっこうチャンスをつくれていたんで勝ちたかったところか。このグループの首位争いは最後まで縺れるでしょうな。
●グループ8
・クロアチア 3−0 マルタ