日本4−0カザフスタン

GK:川口能活
DF:田中誠(→坪井慶介)、松田直樹中澤佑二
MF:加地亮遠藤保仁(→藤田俊哉)、福西崇史(→阿部勇樹)、三都主アレサンドロ小笠原満男
FW:鈴木隆行(→大黒将志)、玉田圭司(→本山雅志

今日は最終予選に向けての試合勘やコンディションの調整なんかが主目的で、今さら何か特別な事が出来るわけはないし、スコア的にも良いスタートを切れたんじゃないでしょうか。相手は弱すぎだったけど、これまで弱い相手に煮え切らないスコアの試合は沢山あったわけだし。

前線からプレッシングを意識だってやっていたけど、今日のカザフスタンくらいのレベルなら有効だっただけで、最終予選本番でどうなるかは分からない。無理に行って交わされるんだったら、アジアカップのときのように引いて守った方が得策。でもそういうことを意図的にやる事は良いと思う。

良かった選手は加地と玉田。良くなかった選手はまあいいや。

加地は合宿の持久力テストでトップを取ったようにコンディションが凄く良さそう。上下間の運動をしっかりやっていて、サイドで受け手として良く機能していた。ボール持ってもバックパスばかりだった以前とは違って、前のスペースに積極的に持ち出していた。それもただ前に行くだけでなく、相手の力量を見越してか、クロスのフェイントでタイミングをずらしたり、DFに身体を当ててから抜け出したりだとか、クロスを上げるために今までにない工夫が目立った。あとはライン際でも切らさずにクロスを上げていたとことか。これ位の相手なら、自信を持ってやれば十分やれる事を証明。あとは相手次第ということと継続性ですな。

玉田は何より2得点という結果。抜け出すスピードを見ても、コンディションは良さそう。小笠原のスルーパスに反応したゴールはなかなか。小笠原も後方からのパスを1タッチで振り向いてすぐさまスルーパスを出したのは見事。ただもう少し積極性を持ってやってもらいたかった。シュートを打てるところでは打たないと。玉田がこの調子なら、海外組みが来てもスタメンは確定でしょう。というか無理にゴールのない海外組みのFWを使う必要はないと思う。

無失点に押さえたDFラインも及第点。別に無理して宮本を使わなくても、この3人で問題ないと思った。田中マコと松田の位置を逆にしても面白いと思うが。別に真ん中での松田とマコの優劣というわけではなく、ストッパーとしてなら松田の方が良いと思うから。川口と松田とマコというとアトランタ五輪を思い出す。アトランタ組み大好きっ子としては嬉しいメンツ。後は秀人か。ストッパーとしてならマコより秀人の方が良いと思うんだけどね。去年のクラブでの出来も。まあしょうがない。

代表デビューの阿部と大黒は無難な出来。阿部はパスをリズムよく繋いで4点目の起点になっていたし、プレスキックの精度も流石。大黒はもう少し長く見てみたい。召集した選手をジーコが親善試合でしっかり試したというのは良い傾向。本来なら当たり前のことなんだけどね。2人とも場慣れしてチームに溶け込んでくればさらに期待出来る。特に国際経験が不足している大黒にとっては良い経験になるでしょう。

北朝鮮戦に向けての調整試合ということで、けして悪くない試合だったと思う。何より怪我なしで終われたのは良かった。相手は予想以上に歯ごたえがなかったけど、シーズンオフ明けの初戦だし、この時期にガチンコで強国とやって傷を負ってもしょうがない。次のシリア戦も良い内容で終えて、本番に向けてきっちり調整して欲しい。今さら世界と対等に渡り合えるような内容なんて求めていないから。それはドイツ戦でよく分かったよ。