ゾフの中田への評価

中田はイタリアで6年間やってきたのでいい選手。中盤から前へ飛び出していくタイプだ」。サイドやトップ下での起用には触れず、基本的にはボランチの一角を想定した。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-050126-0007.html

会見のコメントではボランチ起用を匂わしている模様。ダブルボランチとなるとマレスカとの争いだけど、オボド、マレスカ、中田の3人を中盤センターで共存させるシステムの方が魅力的。
ゾフによるパルマ時代の中田の分析コメント。

ナカタはどんなタイプのプレーヤーだと思っていますか?

Z ―― ヒデがグッドプレーヤーであることは確かだ。どこにでもいるといったプレーヤーではないよ。MFとして必要な資質をすべて持っているプレーヤーと言えるだろうね。ピッチ全体をカバーできるスタミナを持ち、パスをつなぐことができ、中に切り込んでシュートも打てる。良いMFだよ。

ナカタはこれまでに様々なポジションを経験しています。
ペルージャやローマ時代のトレクアルティスタ(トップ下)、ウリヴィエリが試したような攻撃的な左サイド、そしてローマに入ったばかりの頃の中盤のセンター……どのポジションがナカタに最適だと思っていますか?

Z ―― 彼のように広い視野を持った選手をウイングに据えるというのは納得できないね。視野の広さを最大限に活用するならセンター軸で使うべきだよ。昔のサッカーで言うところの、インナーのポジションかな。中盤でボールをつなぎ、攻撃の組み立てをすると同時に、機に応じて自らも攻撃に参加するタイプのMFということさ。俗に言う10番の選手ではないと思っている。シュートも打てるし、ラストパスも出せるから、8番、もしくは、8.5番というところだろう。

もし、“ゾフ監督”なら、ナカタにどんな役割を託しますか?

Z ―― ダブルボランチの前に据えるだろうな。背後からナカタをしっかりガードしてやって自由に動かせたらいいね。彼にはスピードもあるし、スタミナもある。だが、背後からの支持が絶対必要なんだよ。3−5−2のシステムだったら、中央に据えて2トップへのパスフィードを期待するだろうね。

ナカタのプレーの特徴を最も引き出せるチームは?

Z ―― 机上の計算だけで具体的なチームを挙げることは好まない。ただ、3−5−2を敷いているチームだったら、ナカタの持ち味を引き出せると思っている。大事なことは、背後にダイナミックな動きをしてくれる守備的MFがいること。背後からナカタをしっかり支えることが必要なんだ。そのうえ、ナカタが戦術的呪縛から解き放たれて自由に動けるというのが理想的だね。彼を戦術で縛ってはいけないと思うよ。
http://www.calcio2002.com/mag/special/0201_nakata/05.html

数年前のコメントなので鵜呑みには出来ないけれど、ゾフは中盤のセンターの位置で中田を起用する思う。サイドやセカンドアタッカーとしての起用はないでしょう。4-4-2ならセンターハーフの一角、3-5-2だったらトップ下なのかな。ただトレクアルティスタ(俗に言うトップ下の10番タイプ)としては評価していない事から(これには同感)、3-5-2でも明確なトップ下を置かない3センターの一角として考えているのかもしれない。これまでゾフが使用したシステムから考えると、4-3-3の可能性は低そう。それが1番見てみたいんだが。とにもかくにも、ゾフの中田に対する評価が高い事に間違いはないと思う。