サッキ、マドリーの新TDへ

サッキ氏の役目は、マリアーノ・ガルシア・レモン監督を補佐することとなる。同時に、マドリーの現有戦力を評価し、次の夏へ向けて移籍戦略を練り上げることも担当する。また、今年9月に就任したガルシア・レモン監督が来夏までの短期契約で指揮を執っているため、サッキ氏は、後継候補者を選別する上でも、チームに協力しなければならない。
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サッキのテクニカルディレクターとしての手腕は、財政難で崩壊寸前のパルマプランデッリと共に若手主体に切り替え、2年連続UEFAカップ圏内を維持したチームに好転させた事からも疑う余地はない。サッキが獲得した俊英の多くが、その能力を評価されビッグクラブへと巣立っている。サッキが辞めてからのパルマの惨状は記憶に新しい。
でもサッキの手腕云々以前に、サッキが能力を発揮できる環境が今のマドリーにあるのかね。彼が新戦力獲得を希望したとしても、ペレスがすんなりその選手を獲るとは限らない。マドリーの経営方針上、経営者としてマーケティング効果のない選手の獲得は渋るでしょ。サッカーのことだけを考えていたら、今オフあれだけFWがいるのにオーウェンを獲得するはずがない。
成功するか否かは、どれだけサッキが働きやすい環境を作れるかでしょう。これまでのままだったら誰が来てもチームは好転しないと思う。サッキの望むとおりにやらせれば、今の惨状よりは成績的な結果は出ると思います。ただしサッキの目指すチームが、サンチャゴ・ベルナベウを始めとした全世界のマドリーファンを魅了し、莫大の収益をもたらすものとなるかは別問題ですが。サッキはギャラクティコ中心の豪華絢爛なチームなんて理想としていないでしょうから。