エル・クラシコ

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いよいよ明日の早朝にバルセロナレアル・マドリーの宿命の一戦。首位決戦というのも久しぶりか。バルサは今シーズン絶好調、現在世界で最もスペクタクル溢れるチーム。マドリーも一時期の低迷からようやく好転の兆しが見えてきた。まあクラシコは現時点での調子なぞ超越した試合になるもんなんだけど。とにかく熱くおもしろい試合になって欲しい。
お互いに選手のコンディションはイマイチ。できればミッドウィークに代表戦がある時期にクラシコをやるのは止めて欲しかった。特に遠く離れた南米の地で南米予選を戦った選手達は厳しいでしょうな。3000m近い高地キトで戦ったブラジル人選手は酸素補給をしながら戦ったらしいし。飛行機での移動時間も凄く長い。選手にとって厳しい試合になりそう。バルサはジュリが代表戦での負傷で出場が微妙。マドリーはエルゲラが欠場濃厚。どちらかというと痛いのはマドリーの方かな。ベッカム復帰も好材料となるか微妙だし。
展開でいけばバルサが主導権を握る事になると思う。現時点での力量に加えて舞台はカンプノウ。個々の高いテクニックと的確なフリーランニングでもって、人もボールも良く動くパスワークはマドリーにも止められない。ACミランでさえポゼッション争いでは勝てなかった。試合の大部分はバルサがボールを保持して攻める展開になるでしょう。
そして今シーズンのバルサの好調の要因は、華麗な攻撃だけでなく守備にもある。高いラインを保っての積極的なオフサイドトラップ、全体がコンパクトな布陣から繰り出される激しいプレッシング。バルサの前線からの積極的な追い込みで、マドリーのピボーテは常にプレッシャーに晒されるはず。確実につなぎが出来るピボーテがマドリーにはいないし、DFにイエロのような足元とフィードにすぐれた選手はいない。マドリーはボールを保持して攻めるのにかなり苦労すると思う。
ただしジダンフィーゴが絶好調だと、人並み外れたキープ力でプレスが無効化されてしまうことがよくある。鍵を握るのはやはり突出した個人技か。ラウール、ロナウドオーウェンといった豪華なFWも決定力を取り戻しつつあるし、ベッカムロベカルのセットプレーは強力無比。バルサのDFも完璧とはいえないだけに付け込む隙は十分ある。
しかしバルサにも突出した個が存在する。抜群のスピードを誇るマドリー・キラーのエトークラシコでよく活躍する今シーズン絶好調の司令塔シャビ、高い技術を誇る攻撃面だけでなく献身的な守備まで厭わない新加入のデコ、ドリブル突破とスペースへの進入に優れるジュリ、そして圧倒的個人技で試合を決めてしまうロナウジーニョロナウジーニョが前線に突っ込んでワンツーリターンという図式が何度も見られるはず。個人を見るだけでも楽しみですな。