セリエA

インテルは格下相手にまたも勝ちきれず。コパから連戦続きのアドリアーノに、そろそろ休息を与えた方がいいと思う。酷使して怪我でもしたら大打撃。
神童ボジノフが2得点と大活躍。一点目は凄いな。昨シーズンからかなり活躍し始めていたけど、開幕早々ここまでブレイクしてしまうとはな。前エースのチェバントン放出の穴を感じさせない活躍をしている。他の若手も良い。アタランタ、ローマと並ぶ優秀な下部組織の賜物ですな。。これでレッチェは3位。失点は多いけど、得点数はリーグ1位と実にゼーマンらしい。セリエAの舞台で久々にゼーマン旋風が吹き荒れています。カルチョの世界では珍しい攻撃的3トップ。この人が率いたクラブは躍進か降格のどちらかしかない印象。中庸というものがないんです。ASローマ時代のデルベッキオパウロセルジオトッティの3トップの再来か。ミラクル・フォッジャ時代のシニョーリ、バイアーノ、ランバウディの3トップはよく知らない。因縁のユーベ戦が楽しみなり。ゼーマンからしたら打倒ドーピング軍団というところですか。

中村俊輔中田英寿の日本人対決。
早朝のスポーツニュースを見ていたら、「中田が交代した直後に流れが変わってフィオレンティーナが逆転」「中田は相変わらず駄目」みたいなニュアンスで報道されていた。試合を観ないで、交代時間と試合経過だけで判断しているような。まだ大活躍とはいい難いけど、今シーズンのアウェーの試合では1番良かったと思いますがね(前節は酷すぎ)。でも交代直後にチームが逆転してしまうのは、中田にとって運が悪いな。
今日はボールを受けてパスを繋げていたし、絶妙なヒールパスで決定機も生み出していた。ポジション的にはいまだ最適とは思えないけど、コンディションは上向いてきた様子。フリーの俊輔への決定的なクロスのコースを変えた自陣ゴール付近での守備を見ても、1トップ下の動きではない。ボランチマレスカの代わりも十分できそう。
チームメイトとの連携も取れてきたようで、ヨルゲンセンとは相性が良さそう。両者とも人を活かすことが巧い選手で、成熟すれば好コンビになりそう。ヨルゲンセンがサイドの中田にパスをして、中田のリターンを受けて足を伸ばしたシーンは決定的だった。エースのミッコリとはまだ微妙なんだけど。今後ミッコリと良い関係を築ければチームにとっても好材料
個人技に走りがちなミッコリは、チームのリズムを乱す存在にされてもおかしくないんだけど、結果を出してしまうんだから何も文句は言えない。終盤の2対1のシーンはパスをすれば一点なのに、自らシュート(ループ狙い?)にいってシュートミス。ただしその後に決勝点を上げてしまったからそのミスも帳消し。ミッコリの飛び出しに巧く合わせたヨルゲンセンのパスも素晴らしかった。
中田もそろそろ目に見えるような結果が必要なのかも。そうしないと彼を中心としたチームは作ってもらえず、結果的にトップ下では活きない。特にミッコリの1トップ下で持ち味を発揮するのは難しい。理由は前節書いたとおり。でもコンディションが上がって、チームメイトとも息が合ってくれば、このチームで十分活躍できる。それが中盤なら尚更。現ボランチの二人が不動なら、イマイチなアリアッティよりは中田を中盤で使った方が良いと思う。今後は監督次第ですな。中田は監督の戦術・フォーメーションによって出場機会が大きく左右されてしまう選手だから。
レッジーナはモザルト不在が痛かった。彼がいないと俊輔以外にゲームを創る存在が皆無。俊輔はそこそこ良かったですな。相変わらず怖さはないけど、ボールテクニックは高いし、チームにも中田と比べてフィットしている。ただ現監督が解任されたらどうなるか分からない。彼も監督の戦術・フォーメーションにパフォーマンスが大きく左右されてしまう。俊輔に自由を与えてくれる今の監督は相性が良いんだけど、最近のレッジーナの成績はイマイチだから解任の可能性も無きにしも非ず。そしてこのポジションをやるならゴールは必須。それが今後の課題か。これは永遠の課題なんだけど。
柳沢はまたも出場なしか。日本人選手の皆さん、頑張ってください。