ファンタジスタとは?

総合の明るい未来を考えたときに必須なのはファンタジスタだ。
サッカーで言えば、ジネディーヌ・ジダン。古いけどロベルト・バッジォ
新しいところでは、カカだろうか。
ブームはやがて去り、総合格闘技という競技自体の面白さが問われる日が必ずやってくる。
そんなときにファンタジスタがジャンルを救うのだ。

じゃあ、一体ファンタジスタとは何ぞや?
http://hyper4.amuser-net.ne.jp/~auto/b13/usr/vtbanzai/brd1/comdsp.cgi?7794&&&14

これはサッカーでよく語られるテーマの一つなんだけど、有名格闘技掲示板の鷹板でファンタジスタ論が発生。かなり盛り上がっています。格闘技だけでも問題ないけど、サッカーと格闘技の両方に興味ある人ならよりおもしろいんじゃないですか。

ファンタジスタ』っていうのは言葉自体が一人歩きしていて、もはや明確な定義って言うのはないんじゃないですかね。そもそもサッカー用語とは言えないくらい普及しているし。大まかに言えば「ファンタジー(各自の定義で)を感じさせる者」でいいんじゃないでしょうか。サッカーで言えば「観ていて楽しい選手」というか。ちなみに『ファンタジスタ>それ以外の選手』という図式は存在しません。

イタリア語の名詞(fantasista)。語源はイタリア語で空想、霊感を意味するファンタジーア(fantasia)。
元々は、ウィットに富みアドリブの効いた即興芸が得意な舞台役者や大道芸人を指す言葉。あるいはファンタジーアを感じさせる者。
転じて、創造性豊かなインスピレーションと並外れたテクニックを持ち、世界のトップレベルにおいても、フィジカルに頼ることなく1つのプレーで局面を変えてしまう優れたサッカー選手を意味する。
戦術主義のアンチテーゼとしての側面も持っている。
世界共通の概念ではなく、国や人によって様々な解釈がある。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%d5%a5%a1%a5%f3%a5%bf%a5%b8%a5%b9%a5%bf

鷹番でも引用されているけど、はてなのキーワードにはこう書いてある。異論反論はあると思うんですけど、一般的にはこんなイメージではないでしょうか。書いた人はけっこう苦労したらしいですよ。引用されて少し嬉しかったらしい。
よく日本では単に『テクニシャン』が『ファンタジスタ』とされていますね。中田も中村も小野も松井も皆ファンタジスタ。これには少し違和感があるけど、『ファンタジスタ』に共通の概念などなくて、人それぞれによって解釈があって良いように思う。「観ていて楽しめる選手」という敬愛を込めた名称と言うのが共通認識でしょうか。信じられないようなミスをする選手なんかが敬愛とは違った意味で『ファンタジスタ』と呼ばれたりもするけど。最近ではジェームズとか。
自分が思う『ファンタジスタ』を象徴する選手はロベルト・バッジョ。後はドラガン・ストイコビッチ。この2人が双璧。想像も出来ないプレーをしてくれるテクニシャンというイメージがピッタシ。あとは昔のデル・ピエロルイ・コスタ、ジャウマにもそういったイメージがある。これらは自分がサッカーを見始めた時期にも大いに関係すると思うんですけどね。日本人でいるかは微妙。世界トップレベルでの結果が欠けている。ジャンニ・リベラというイタリア人選手がファンタジスタの元祖らしいけど、自分はプレーを観た事がない。ミス路線としてはイバン・カンポが外せない(笑)。
自分の『ファンタジスタ』の定義としてポイントは、目に見えるフィジカル面に多く頼っていない事と、世界のトップレベルでも活躍したこと。そして創造性豊かというか、誰もが考え付かなかなかったり、見惚れる様な華麗なプレーを魅せられる事。多少なりとも戦術主義の犠牲になっていたりするとさらにポイントが高い。現代サッカーに完璧に対応した選手なんかは、純粋なファンタジスタとは呼べないのかも。献身性や、高い守備力なんかを兼ね備えているのもポイントダウン。高いテクニックとかは大前提でしょう。
そしてどこか悲壮感というか、悲劇的なイメージを持っているとさらにポイントアップ。ファンタジスタってどこか浮かばれないイメージがあるんですよね。近代サッカーの荒波の中でどこか儚げなイメージ。そうなるとやっぱりバッジョとピクシーだわ(これは自分が最初にファンタジスタと認識した選手がバッジョとピクシーだったという面が大きい)。そういう意味で底抜けに明るいロナウジーニョは少しポイントダウン。別に選手としての価値がダウンという事ではなしに。彼の場合は献身性なんかにも優れているしね。まあ、あくまで定義は人それぞれです。

皆さんのファンタジスタって誰でしょうか? おそらくバッジョが一番人気でしょう。中村俊輔も人気は高そう。昔から言われているのがピクシー、ハジ、ゾラ、デル・ピエロ、オコチャ、リバウドジダンルイ・コスタレコバなど。最近ではロナウジーニョアイマールか。


凄くおもしろい反応を頂いたんで紹介。

http://d.hatena.ne.jp/spurs/20040909#p4 (hotular)
http://d.hatena.ne.jp/kerotaka/20040909#p2(ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾと私)
http://d.hatena.ne.jp/chai_consa/20040910#p3(ちゃいの何日坊主?(笑)日記)
http://jef.oops.jp/jefblog/archives/000227.html(飼い犬とボク)
http://d.hatena.ne.jp/shigepon/20040910#1094799933(日々精進)
http://d.hatena.ne.jp/sinisa/20040910 (One day,One kick)

やはりバッジョが一番人気。ロナウジーニョも人気高し。
ベルカンプという意見も。「想像もつかないプレーで楽しませてくれる」という点ではベルカンプは自分にとって最高峰の存在。新城戦でのスーパーゴールは1番衝撃を受けたゴール。他にも数年前のプレミアで、ロングボールをそのままトラップしてリフティングしながらゴールしたシュートとか、鬼キープからのリュンベリへの予想もつかないアシストとか、他沢山。トラップだけでお金を取れるという唯一無二の存在。でもファンタジスタというイメージとは少し違うんですよね。その辺は理屈じゃないんですが。
マラドーナという意見も。マラドーナの場合、自分は全盛期をリアルタイムで観ていなかったんで選考外になりました。プラティニジーコなんかも同じ理由。でもハイライトシーンだけ観るとファンタジスタの匂いは感じます。