アテネ五輪準々決勝

  • イタリア 1-0 マリ

イタリアはマリに好きなようにパス回しされて主導権を握れない。特に前半。ピルロの縦パスは素晴らしすぎるんだけど、イタリアにはそれしか有効な攻め手がない。後はセットプレー。そのセットプレーでもぎ取った一点を守って辛勝。どちらも決定力不足。
頼みのジラルディーノ今日は不発。ピルロのお膳立てによる決定的チャンスを生かせなかった。GKとの一対一とフリーのヘッドは決めなきゃ。パスを受けた瞬間にシュート体勢に入れるような絶妙なトラップから、素早く反転してのシュートは素晴らしかったかったけど。攻め手がジラルディーノピルロ頼みでは厳しい。このままだとアルゼンチンに圧殺されるでしょう。延長による疲れもあるし。でもこのチームはしぶといからなあ。アルゼンチンは肝心な所で勝負弱いし。

試合の感想は特になし。相手のシステムに合わせて、3バック4バックと見事に対応。システムに柔軟に対応できるチームは強いね。順当な圧勝劇でしょう。コスタリカポルトガルの退場劇による自滅に助けられただけだし。
アルゼンチンが完全優勝し、サビオラの大会と言わしめたワールドユース2001。アテネでもサビオラを中心としたチームで優勝候補筆頭になるだろうと言われていた。そのサビオラが、年下のテベスに控えに追いやられるとは、当時は想像もつかなかった。そのテベスハットトリックでエースの地位は磐石。彼の貪欲なまでに前へ進む姿勢はサビオラよりこのチームに必要なものなのかも。テベスが文句なしの結果を残してくれたので、サビオラ控えを無作為に批判する輩が減りそうなのは嬉しい限り。好みは人それぞれなんですけど、テベスを知らない人まで『サビオラが控え』という事象のみで批判してたからね。サビオラはもはやアンタッチャブルな存在ではない。そうした背景を踏まえたうえで、サビオラの復活に期待したい。ワールドユース2001年組みには思い入れがあるのよ。

これはなかなかの好試合。パラグアイの老獪な試合運び。韓国は子供扱いされて、決定力の差で3-0。そこから一点差に詰め寄った韓国の執念はしぶとかった。でもそれが精一杯ですね。パラグアイは攻守の切り替えが早い。次は順当に勝って、アルゼンチンとワールドユース準決勝のリベンジを狙いたい所でしょう。
韓国黄金世代は特に強いとは思わず。パクチソンがいればまた違ったかもしれないけど、組織的にもイマイチだったんで関係ないか。この試合のミドルは凄かったイ・チョンスだけど、大会通して見てもラ・レアルでプレーするようなレベルの選手ではないですな。何で彼に大金払ったんだろう。韓国マネーは儲かるんですかね。

試合は観ていない。イラクは凄いな。オーストラリアに主力の累積があったとはいえ、アルゼンチン相手にも健闘していただけに意外な結果。決定力が一番の弱点だったんでそれが影響したのかしら。