27時間テレビ感想 暫定版

サッカーなどで未試聴分をビデオで消化。なんかネットでは祭りになってたみたいですね。カマ騒ぎについて少し書いただけなのに、いつもとは比べ物にならない反響があった。やっぱTV関係が広く話題になりやすいんですかね。アクセスも物凄かったし、全く共通点のないようなblogからリファがあった。そいういえば何でこのblogはサッカーと格闘技メインになったんだろう。最初はそんなつもりはなくて(意図的に)、その日読んだ漫画のメモと、単に自分の思ったことを書いていくだけのつもりだったのに。まあいいや。

番組は凄く面白かった。日テレの猿真似感動路線から今回はお笑い路線に回帰したことで、バラエティ好きの自分にとっては馴染みやすかった。主だった出演タレント(ナインティナイン中居正広 )は特に好みでないんだけど、めちゃイケという番組自体は結構好きなんで、それが基調になっているのが楽しめた一因かな。
自分が気になったことを適当に。全肯定ではないんで不快になる可能性のある人は見ないように。後、何事にも終わったことにああだこうだ書くのは蛇足という意見があるけど、自分はああだこうだ書いてあるのを読むのが好きです。
クイズマジオネア』。芸人の暴露ネタをミリオネア形式で笑いにする御馴染みの企画。人選が見事だった。普段いじられ役のロンブーの田村淳、そして天然キャラでテレビでは素を見せないネプチューンホリケン。この2人をマジネタで弄る事によって普段とは違う一面を引き出した。ただ最後のナイナイ岡村がイマイチ。オカモンタが対象になったときのインパクトと、今田によるイマモンタはおもしろかった。でも肝心の岡村の暴露ネタがしょぼすぎて面白くないし、岡村のトーク・リアクションもあまり笑えるものではなかった。
『今夜は眠れない』
真夜中の大かま騒ぎ』。以前書いたとおり。さんまがウザすぎ・若手だけでやらせろ派と、さんま最高派に分かれていたようです(よく知らない)。さんまは抜群に面白かったけど、駄目出しが少々空気を読めてなかったと思う。若手が不甲斐無さすぎというのもあったけど、不甲斐無いのは分かってるんだから、本番中にマジ駄目出しはもう少し控えるべきだったと思う。例えば矢部へ「突っ込みに愛がない」と靴で殴るマジ駄目だし。確かに矢部の稚拙なツッコミへの駄目出しは理に叶っているし、2人のガチで張り詰めた空気は興味深かったけど、はっきりいって笑えなかった。あそこの流れが悪いと感じたなら、絶妙なボケやツッコミで流れを変えて欲しかった。駄目出しはCM中でも良かったのでは。昔の芸人潰しはもっと凄かったとかはよく知らない。でもさんまと今田は抜群に面白く、生が故の混沌とした企画自体も爆笑モノだった。あとは坂下千里子に尽きる
『テスト』。
『極楽トンボ加藤の100kmマラソン』。ここで「加藤浩二が喘息や膝の古傷をものともせず、家族と番組のために完走して感動のフィナーレ」という企画を予想した人はいないでしょう。今回の番組の趣旨はお笑い。日テレ24時間テレビの感動マラソンに対するアンチテーゼなわけだ。必死に走っている加藤を応援という構図ではなく、応援と称したコントや様々な演出で笑いを取り入れる。到着後のめちゃイケでおなじみ相方山本との喧嘩コントや、まじめにやっていたのに忘れ去られて激怒というは予想できた。そのためには加藤の存在が一時忘れられることが重要(見掛けだけでも)。
そこでナイナイ岡村のボクシング。これが笑いなしのマジボクシングだった。笑いもオチもなし。「不眠不休で体調は最悪にも拘らず、ボクシングを必死に戦い抜くこと」で視聴者に感動を与える。岡村は明らかに実力不足で、具志堅も当然手を抜いていたけど、それはあまり関係ない。視聴者をだませればOK。これにはマジで感動した人もいただろうし、お笑い番組の企画なのに笑いもオチもなかったことに苦言を呈す人もいるでしょう。でもこれは加藤のマラソンを視聴者に一時的に忘れさせるために壮大なネタフリ(+日本人大好き感動路線で視聴率対策)。岡村は番組通していい出来とは言えなかった。フリートークで爆笑を取ることは出来ず、さんまにはいつもの如く本番中に駄目だしを喰らう始末。でも芸人でありながら真剣に何かに取り組むことを許され、それを演じきることに凄く長けている。その役目を見事にこなした。フィナーレ直前のボクシングで真面目に感動を持ってきたことで、加藤のマラソンに笑いというオチがつけられる。
加藤はフィナーレまでに完走も出来ない、完走していないのに嫁による感動の手紙。日テレ感動マラソンに対するアンチテーゼ。でも大オチにしては少し不満だった。時間の関係もあっただろうけど、加藤と山本のコンビにはもう少し笑わせてもらいたかった所(勿論おもしろかったが)。さらに欲を言えば、嫁や子供の存在を袖にしてでも、ここで更なる笑いを追及してもらいたかった。まあ、最後の歌合唱で、めちゃイケで御馴染みの深野さん登場には笑わされましたが。ありえないリズムのズレや、あの締めのコメントは素人にしか出来ない。粗末に扱われたにも拘らず(企画上)、なぜか笑みを浮かべる加藤の表情が全てを象徴していた。
全てが綿密に計算され、一見偶然を装った予定調和な27時間テレビ。粗はあったけれど、お笑い番組として秀逸だったと思う。来年もお笑い路線で行ってもらいたい限り。希望としてはダウンタウンに絡んできて欲しいな。せめて1コーナーだけでも。