日本vs韓国

アジアの強豪韓国相手にスコアレスドロー。けして悪い結果ではない。でもアテネでメダルなんて夢のまた夢だな。何か期待しすぎていたのかもしれない。選手選考・競争に時間を掛けすぎて、大会1ヶ月前になってようやうやくチーム作りを始めたような。しかも中心になるであろう選手の合流は今だに叶わない。
平山相太にロングボールを当てて、田中達也大久保嘉人がそのこぼれを拾う。このチームにはそれしか有効な攻撃パターンはないんですかね(後はセットプレー)。平山が押さえ込まれればたちまち攻撃は機能しなくなる。果たして大学生に攻撃の大部分を依存するような戦術でいいものなのか。
山本監督は現代サッカーの潮流であるサイド攻撃をする意思さえないようだ。ウインガーのいない3-4-3とはこれまた斬新なことで。サイドが押し込まれて5-2-3。間延びした中盤ではボールの収まり所がなく、攻撃時にサイドが上がる時間も作れない。そうなったら孤立している前線3人の個人技頼み。個人頼みのチームがEUROでどうなったかは明白でしょう。相手はアジア予選とはレベルが違うんだから(レベルの違う相手に、守って中盤省略ロングボールというのは間違いではないかもしれないけど)。
守備は無失点で切り抜けたし、選手は戦う気持ちを見せてくれた。小野伸二の加入で劇的に変わっていくことを願いたい。小野が1人で全てを変えられるマラドーナのような選手ではないと分かっていても。