ベストイレブン+ジョーカー
システムやバランスなどは考慮せず、印象に残った11人を抽出しただけ。一応4-3-3。実際に組んだら中盤のバランスが悪いかな。フィーゴをカツラニス(ギリシャ)に代えればかなりの好チームになると思います。
他にも良かった選手は多くてかなり迷った。もっと書こうかと思ったけど、キリがないんで11人まで。選ばなかったけど、北欧2チームも好選手が多かったです。チェコも皆良かった。3試合以上活躍した選手から選んだんで、ルーニーは残念ながら選考外(クロアチア戦とスイス戦以外はベストとは言えない)。ジョーカーではハインツェ(チェコ)、ルイ・コスタ(ポルトガル)も良かった。
頑張って全試合観たんで、これから少しづつEUROを振り返っていきますよ。
決勝戦まで終始安定していた。それがGKにとって一番重要でしょう。
経験の浅いパートナーを上手くカバーし、自身も最高峰のDFに恥じない出来だった。とりわけ空中戦では無敵を誇った。
- CB トラヤノス・デラス(ギリシャ)
強靭なフィジカルを生かして制空権を渡さなかった。絶妙なカバーリングでチームの危機を何度も救い、彼の判断で行うオフサイドトラップのタイミングも見事。
- SB ゲオルギオス・セイタリディス(ギリシャ)
アンリ、バロシュ、ビセンテといった対戦チームの中心選手をマンマークで封じ、機を見ての攻撃参加も際立っていた。個人的には今大会最大の発見。
守備での貢献が素晴らしかった。ポルトガル戦ではC・ロナウドを完封。このマッチアップは見応えがあった。
チームの精神的支柱としてチームを引っ張った。周りとの連動性はイマイチながら、プレスを無効化するドリブル切れ味は抜群で、その“個”は際立っていた。準決勝のオランダ戦では獅子奮迅の動きでチームを決勝に導く活躍。
- MF フランク・ランパード(イングランド)
チームの戦術的理由から守備に忙殺される時間が多い中、持ち前の得点力の高さを十分に発揮。献身的姿勢も素晴らしく、任された役割を全うした。
ポルトガルの心臓。懸念だったトップ下とボランチの繋ぎ役を直前になって任され、その期待に見事に応えた。献身的姿勢で攻守においてチームを支え続け、その上2得点と文句なし。
監督のスタメン抜擢に応えゴールを量産。絶妙な飛び出しからスピード溢れる突破で相手DFに脅威を与え、落ち着き払ったゴール前での決定力も申し分なかった。5得点の単独得点王は見事。
- FW アンゲロス・ハリステアス(ギリシャ)
FWとして攻撃参加するだけではなく、右に張り出してサイドを広範囲にカバーし、時にはDFラインにまで加わって守備を助けていた。攻撃時には高さを生かして攻撃の出発点に。3得点と結果も文句なし。チームの戦術的に欠かせない存在。
- FW アリエン・ロッベン(オランダ)
タッチ数の細かいドリブルで相対するDFを翻弄し続けた。彼自身厳しいマークに苦しんだ試合もあったけれど、その分複数の相手選手を引き付け、味方選手はフリーになれるという利点も。オランダのサイド攻撃は彼のドリブル突破に頼るところが大きく、今後10年は左サイドに君臨し続けるでしょう(そうはいかないのがサッカーだけれど)。
彼が投入されると、良くも悪くも単調なギリシャの攻撃が一変する。敵陣を切り裂くパスは絶品で、セットプレーの正確性は驚異的だった。魔法の左足はいまだ健在。