イタリアvsスウェーデン

グループリーグ最注目の一戦。

イタリア:
GK:ブッフォン
DF:パヌッチ、F・カンナバーロネスタザンブロッタ
MF:ガットゥーゾ(76分ファヴァッリ)、ピルロペッロッタ
FW:デル・ピエロ(82分カモラネージ)、カッサーノ(70分フィオーレ);ヴィエリ

スウェーデン
GK:イサクソン
DF:ニルソン、エドマン(77分アルベック)、メルベリヤコブソン
MF:ヴィルヘルムソン(67分ヨンソン)、リンデロート、A・スヴェンソン(55分シェルストレーム)、リュングベリ
FW:イブラヒモビッチラーション

先発でピルロとペロッタの併用で、カッサーノ先発とは。トラップは勝負をかけてきた。なかなか魅力的な布陣。ピルロがいるならイタリアも応援したくなる。
イタリア立ち上がりから決定機。イタリアの細かいパス回しがこぼれたところを拾ったペロッタが強烈ミドル。GKが何とか弾くも、こぼれ球につめたビエリがGKと一対一でシュート。またもGKが弾く。両チーム切り替えが早くて好ゲームの予感。ピルロのパスが正確でイタリアはデンマーク戦よりいい感じ。
スウェーデンは攻守の切り替えが早い。カウンター時に早めに前に当てて、ズラタンが驚異的な精度を誇るファーストタッチラーションを裏に走らせている。そこから抜け出したラーションペナルティエリアに突進してライン際で意表を突くヒールパス。それを受けたフリーのズラタンが決定的なシュート。レベル高すぎ。
なんかいつもの守備的なイタリアじゃない。中盤でしっかり繋いでいる間に他の選手がフリーランニング、サイドの上がりをうまく利用してからのクロスで決定機が何度も生まれている。クロスからのビエリのヘッドは惜しくもバーの上に外れる。ザンブロッタがサイドを独力で抉ってデルピエロに決定的な折り返し。惜しくもシュートは左に外れる。SBがガンガン上がるなんていつものイタリアじゃない。イタリアに得点の予感。
今大会で一番レベルが高いわ。凄い試合。スウェーデンはカウンター時にラーションズラタンの2人だけで崩していける。ネスタカンナバーロとのマッチアップは迫力満点。世界最高レベルの凌ぎ合い。ズラタンが落として、ラーションがゴール前でDF2人の間を突進、交わしかけたところで惜しくもカバーが。
デルピエロも切れている。バイタルで受けて反転しながらミドルシュートがGK急襲。スウェーデンのGKの好セーブがなかったらもう2点くらい入っている。
ピルロが素早く正確に展開するから、スウェーデンはなかなかボールを奪えない。デル・ピエロも抜群の技術を生かして前線で起点になっている。パスを回されている間にサイドの選手に上がられて何度もサイドからピンチを作られている。
イタリア先制。右サイドのパヌッチからのクロスをカッサーノがヘディングシュート。スウェーデンオフサイドトラップをし損ねて、カッサーノを含めた3人がフリーだった。DF組織に定評のあるスウェーデンらしくないミス。全体的にはスウェーデンも悪くないんだけど、今日のイタリアが凄すぎる。

前半終了。(上のやつは適当すぎるんで記憶とダイジェストを頼りにして書き加えていきます)
イタリアは4-3-2-1気味。3ボランチにしたおかげで中盤のプレスが効きまくってる。左右のボランチがサイドのカバーしやすく、レジスタピルロが攻撃の起点になってキープできる時間も増えるから、両SBが積極的に上がってくる。中盤の底のピルロを中心にした長短のパス回しで素早くサイドを崩してくるんで、スウェーデンはゴール前にマークを付ける前に早いタイミングでクロスを上げられて何度も決定機を作られている。
ピルロが後方から組み立ててくれるから、前線の3人も自由に攻撃を謳歌している。明確なトップ下を置かず、ビエリの1トップの下をデルピエロカッサーノが流動的に動き回る形がうまくはまっている。初先発のカッサーノもキレキレ。ドリブル突破で俊敏とはいえないスウェーデンDFを翻弄。波に乗ってしまったのかも。イタリアがポゼションでも圧倒的。トラップが下手に守りに入らなければこのままいきそう。
初戦の不甲斐ないイタリアが、システムと人を変更しただけでここまで変わるもんなのか。ピルロを使った3ボランチがイタリアにとって正解だった。スウェーデン応援だけど、前半のイタリアは認めざるを得ない。このグループはレベル高すぎだわ。死のグループはやっぱここですよ。

後半開始。時折見せるスウェーデンの後方から人がどんどん上がってくるカウンターも鋭いんだけど、イタリアの戻りがそれ以上に速くて遅らされてしまう。ブルガリア戦であれだけ前線の起点になれたズラタンがイタリアのDF陣の前では中々キープさせてもらえない。
ルーパスから抜け出したデルピエロがDF2人を手玉にとってループシュート。見上げるGKを尻目に無人のゴールに転がりかけるも、戻ったDFが必死に掻き出す。決まっていたらスーパーゴールだったけど、少し上に上げすぎですかね。
調子のいいカッサーノ下げてフィオーレ投入。システム変更ですかね。これがどう出るか。
スウェーデン電光石火のカウンター。ラーションが1人で持ち込んで右にパス、サイドを駆け抜けてきたフリーのヨンソンがシュート。ブッフォンが体が左に流れながらも右手一本で神業級のスーパーセーブ。どっちも凄すぎ。イタリアが消極的な采配で引き気味になったおかげで、スウェーデンが押せ押せになってきた。
きたーーーーーーーーーーーーーーーーーー。後半終了間際スウェーデン同点。ズラタン得意のアクロバテッィクシュート。ゴールに背を向けてジャンプしながら高く弾んでいるボールを右足のヒールあたりでループシュート。これはズラタンにしか出来ないスーパーゴール。アヤックスではもっと凄い体勢から決めてます。凄すぎる試合だ。これは決勝ですか。
決定的なビエリのヘッドはことごとくバーの上に消えていく。スウェーデンの監督が目を背けて見ることが出来ない最後のイタリアCK。パヌッチのヘッドはゴール右に逸れる。
同点のまま試合終了。両者死力を尽くした名勝負。今のところ一番高レベルで面白い試合だった。というかこんな試合そう観れませんよ。