グループB第一戦

イングランド
http://d.hatena.ne.jp/souno418/20040518#1084869404
http://d.hatena.ne.jp/souno418/20040601#1086038145
イングランドはCBのテリーが怪我で欠場予定。控えのキングは経験不足。ギャラガーもどうだろう。キャンベルに過度の負担がかかってしまう事は容易に想像できる。GKにも不安があるため守備は絶対でない。
中盤の陣容も不透明。ベッカムの右は確定として、スコールズランパード、ジェラードというタレントをどう使うのか。この3人を最大限機能させるのがいまだに課題となっているのが問題。
日本戦で露呈したように、ランパードをダイヤの底に置くと、攻撃的な彼の持ち味が生きないし、バイタルエリアでの守備も不安定に。アイスランド戦でのフラットは機能したけど、相手がザル過ぎて参考にならない。ジダン対策としてバットを底においてくる噂もあるけど、そうするとランパードが控えになってしまう。1トップが妥当だと思うけど。ルーニースーパーサブの方が怖い。

フランス
http://d.hatena.ne.jp/souno418/20040518#1084885876
フランスは守備に一抹の不安が。GKは心許ないし、DF陣はスピード不足。しかも守備の要デサイーが怪我らしく、欠場したらラインコントロールにかなりの不安がある。シルベストルやガラも優秀(スピードならデサイーを上回る)だけど、ラインを統率できるかは疑問。こういう時のためにメクセスが必要だったんじゃないかな。でもイングランドほど致命的ではない。
前線の控えの駒は粒揃い。ジュリーが離脱したけど代わりのゴブも好選手だし、ヴィルトールやサハをスーパーサブで使えるのは強み。
特に左のジダンが好調だと誰も手がつけられない。ただしジダンが中に入りたがるため中盤左サイドの守備には不安があって(マドリーでは空いた左サイドをロベカルが圧倒的な活動範囲でカバーしてしまう)、衰えの兆しのあるリザラズは大変な仕事になりそう(これも圧倒的な運動量を誇るボランチマケレレとビエイラがカバーしてしまいそうだけど)。
ピレスも得意とはいえない右サイドでアーセナルでの様に機能するのかどうか。彼は右利きだけど、左から中に切れ込んでのプレーを得意としているだけに(左に流れるアンリの空けたスペースへの侵入が抜群にうまい)、右からどういったプレーを見せられるのか。それでもアンリとトレゼゲの決定力は桁外れなんで、攻撃に関する不安は少ないと言える。

イングランドvsフランス

フランスはDFが不安定だからイングランドにもつけ込む隙はある。とはいえフランスの圧倒的な破壊力を誇る攻撃を、中盤の守備力の不安がありけして堅固ともいえないイングランドのDF陣が防げるかは疑問も。フランス有利でしょう。
イングランドは守ってオーウェンを生かしたカウンター、ベッカムのFKやクロス、中盤の選手の強烈なミドルシュートに光明を見出したい。若いルーニーが確変を起こしてくれれば面白くなる。
負けた方はグループリーグ敗退の危機になってしまうだけに熱戦になりそう。

クロアチアvsスイス

勝敗がつけば、勝った方はグループリーグ突破してしまうかも。逆に引き分けると厳しい。そういう意味で重要な試合。
4-4-2。堅固な守備力を誇るクロアチアだけど、攻撃の組み立てに難があり、停滞した展開になるとラパイッチの個人技頼みになってしまう。ペルージャで中田とチーム名とだったラパイッチのドリブル突破と正確なプレスキックは魅力。ただしプレーにムラがありすぎるんでスーパーサブ起用かな。今シーズン、ASモナコで好調だったFWプルソの爆発に期待したい。CLでデポられた印象は強烈。
スイスは4-3-1-2。トップ下の司令塔H・ヤキンが中心になって攻撃を組み立てる。視野が広くてパスセンスがあり、得点力も兼ね備えている。4人の中盤の内の下がり目の3人は運動量があって、H・ヤキンをうまく支える。あまり知らないけど、予選で5ゴール、レンヌで19ゴールと絶好調の若手FWフレイが楽しみ。歴戦の勇者シャプイサが懐かしすぎるんで彼にも期待したい。


試合には関係ないけど、クロアチアに関してクラニツァールが選ばれなかったのへの批判的反応が大すぎる。今の代表にない攻撃に変化をつけるタイプの彼がいないからといってクロアチアが即ダメだとは思わないし、彼を使うならシステム変更をしないといけなくなる。U-21欧州選手権を見た限りでは、現時点でたった一人で代表のサッカーを劇的に変えられるような選手ではなかった(もちろん可能性は感じられたが)。一度も試合で使っていないこともあって外れたのは妥当かと。雑誌メディアの評判に過剰に踊らされているだけ。バビッチの方が凄かったよ。