アイスランド戦

GK:1 楢崎正剛
DF:3 坪井慶介→8 小笠原満男(後半0分)、22 中澤佑二、5 宮本恒靖(Cap)
MF:6 稲本潤一→15 福西崇史(後半0分)、10 中村俊輔→19 本山雅志(後半0分)、18 小野伸二→4 遠藤保仁(後半15分)、14 三都主アレサンドロ、21 加地亮
FW:9 久保竜彦→11 鈴木隆行(後半0分)、20 玉田圭司→13 柳沢敦(後半0分)

なんと言っても小野でしょう。早いタイミングでパスをつないでチームにリズムをもたらし、機を見るや積極的に前線のスペースに飛び出したり、今日の日本の攻撃の中心だった。特にラストパスの精度には目を見張るものがある。素晴らしい飛び出しをした久保に、最高のタイミングで出したバックスピンパスは小野にしか出来ないでしょう。
2得点の久保は完全に覚醒したのだろうか。一点目、味方選手に当たったこぼれ球を拾ってからアフリカンのような躍動感溢れるステップでDFを完全に振り切って、そこからGKを嘲笑うかのように目前で浮かせるシュート。素晴らしい。玉田もいい感じに飛び出して勝負を仕掛けていたし、この2トップは本番でも先発固定でいいでしょう。
前半の3-5-2は良かった。玉田と久保がうまくDFの裏のスペースに走りこんで、そこに早いタイミングでパスが出ていいリズムで試合進められた。俊輔はいつも通りだったけど、少しは早めにボールを散らそうとしていたのは評価できる。ケアレスミスはいただけないが。あれだ、バランス取るのもいいけどもっと走ろうぜ。バランサーの役割は俊輔に求められていないでしょう。トップ下を任されたなら多少無理してでもゴール前に顔を出すことが必要。アレックスはそこそこ。玉田に出したパスなどキック精度がいいモノを持ってるけど、DFと対面すると無駄にコネようとするのは気になる。でも以前よりは大分マシになっていた。SBは無理だって。
後半は4-4-2。前半とは打って変わってアイスランドペースに。相手が余程の3バック対策をとらない限り、もう3-5-2で固定したほうがいいんじゃないか。選手を酷使しないための交代は納得。三浦アツも使った方がいいとは思ったけど。鈴木は自分の仕事を見事にこなしていた。出来ればもう少しボールを大事にして貰いたいかな。本山と小笠原は終盤のカウンター時の崩しのコンビネーションがチームメイトらしく中々。もっと積極的にシュートを狙っても良かったとも思ったり。柳沢は決めようぜ。
2失点したDFラインは少し不安定。宮本はけして俊敏とはいえないアイルランドの選手に簡単に逆を取られる場面が気になった。イングランド戦は田中と宮本のどちらをチョイスするんだろうか。アジア予選でここまで高さがある相手は少ないとはいえ、セットプレー対策は急務だな。
グジョンセンは孤立気味で、絶妙のタイミングで周りを生かすという持ち味を発揮することなく、イライラしたのか終盤は個人突破を仕掛けていた。彼に簡単に突破されてシュートまで持っていかれるようだと強豪相手は厳しいかな。
アイスランドの試合はほとんど観た事がないんで普通がどんなもんだか知らない。本気では来てなかっただろうけど、2つのシステムと控えメンバーを試す強化にはなった。
ただ中盤でのプレスが厳しい強豪相手だと今日の前半のようなサッカーが果たして出来るだろうか。ジーコイングランド戦をどう戦うのか注目したくもなかったり。徐々にジーコの手を放れつつある選手達のプレーに注目したい。ついでにEURO直前のイングランド代表も。