決勝戦

ジュリの途中退場は試合楽しむ意味でを残念だった。彼の鋭い飛び出しでポルトのDF陣に脅威を与えていただけに、モナコにとっては痛すぎるアクシデント。モナコが先発をいつもと違う3ボランチにしてきたのも、ジュリをトップにおいてポルトから主導権を握りたかったからなんだろう。それが出来なくなっていつもの形に戻したら、右サイドはイバラの個人技頼みになり、お家芸のSBと連動したサイド攻撃は左サイドからしか出来なくなってしまった。その左からの攻撃も守備的なメンデスを右に置くというポルトの対策で機能せず。ポルトの中央のDFラインも完璧ではなかったけど、反射的に旗を上げる線審に助けられた。
勝戦に相応しい試合内容で、勝ったポルトは文句なしに強かった。追加点を上げたカウンターは鋭すぎる。ただアクシデントのない両者万全の試合見たかったかな。それも勝負の内か。
これでトヨタカップ来日チームはポルトか。主力選手はステップアップするだろうし、知名度的にもチケットは取りやすそう。モウリーニョはプレミア行き(チェルシー濃厚、リバプールの線も)で、来シーズンはデルネーリが率いるのかな。これはこれで興味深い。キエーボで見せた組織サッカーをポルトでどう実践するのか楽しみ。キエーボのようにDFラインを高く保って積極的にオフサイドトラップを仕掛ける攻撃的な守備から、突破力のあるサイドハーフと展開力のあるセンターハーフからの手数をかけず素早く長身FWに展開するサッカーをやるんだろうか。そうなると新たに補強点と不必要な人材も出てくる。まあ毎年あれだけ限られた人材でセリエA残留を果たしてきただけに、現有戦力でも十分帳尻を合わせることは十分可能だと思うけど。トヨタカップも楽しみだ。