No.22・23感想

「はじめの一歩」森川ジョージ

　相手の同じ低い体制で戦うと。最初からそうすれば良かったんじゃないかなんて思っちまうわけだが。一歩が本来の自分を取り戻してきたので挑戦者はもう厳しいかな。一歩の強打を浴びて限界との戦いをどこまで魅力的に描けるか。あまり引っ張らないで欲しい。

「餓狼伝ＢＯＹ」夢枕獏+板垣恵介

　見せ掛けだけの強さはシンイチにもばれていたと。なんか実際の喧嘩は見た事ないんだけど、強いと思われている小学生時代の番町的存在を思い出した。田舎だったんでそういう存在が中学生の頃までいたんですよ。丹下少年はここからどう盛り返すか。いつも通りの単純な格闘技漫画でなくても良いかもしれない。

「トッキュー！！」久保ミツロウ+小森陽一

　いいねえ。最近は『根性でどんな状況でも救助を成功できる』という典型的な救助モノ漫画の展開になって少し退屈だったんだけど、トッキューのリーダーをここで出してきて主人公の良い点と悪い点を読者に明示したのは正解。『海猿』とは違った少年漫画的な主人公の成長に期待できる。ここからどう脱出するか。