in SAITAMA 雑感

ベルナルドは終わった。今までK-1を盛り上げた功労者。谷川Pはいい花道を用意するように。
ボタvsアジス・カトゥー。 ボタは弱すぎる。ボクシングの元世界チャンピオンなのに、K-1戦士にパンチでダウンを奪われるとは。間合いがキックとボクシングでは違うとはいえ、もうキック4戦目。それなのに明らかにキックの間合いを恐れている。本質はアウトボクサーなんだろうな。アウトボクシングのテクニックはあっても、相手を3R以内で倒すことが求められるK-1には向いていない。何のために谷川は大金を使ったんだろう。ボクサーはもう連れてこなくていいよ。

シャノン・ブリッグス vs トム・エリクソン。立ち技素人のトムエリをKOした位で何が「今度は本物ー」だよ。ボクサーを派手に勝たせるためだけのマッチメイク。アメリカのPPV繁盛のために、噛ませ犬相手に勝たせるのはしょうがないんですけどね。まあ、ボタよりはK-1向けだろうし、しっかりしたK技術を持ったK-1戦士との試合を組みましょう。トムエリは知名度は低いけど、総合格闘技の実力者なんですよ。テイクダウンしたら地味に殴って逃がさない。グラウンドでブレイクなし・肘ありのルールだったら未だに最強説があるくらい。そんな選手をK-1ルールで使うことが間違っている。K-1MMA参戦とのバーターだからしょうがないのかな。

サップvs セス・ペトルゼリ。サップ弱すぎる。何で総合格闘家にパンチでダウンを奪われるんだよ。パンチで相手の腕を破壊したのは相変らず規格外だけどね。もう総合でもキックルールでも、噛ませ犬相手にマッチメイクするしかないだろうな。

カーターvsイグナショフ。これまでの試合とはレベルが違う。イグナショフはかなり強くなってる。総合経験をして体幹が強くなったおかげで、首相撲の引き付けも強くなっているのかな。パンチのうまいカーターを、後ろ足に重心を置くパンチの出し難いムエタイスタイルにも拘らず、パンチの攻防でも圧倒していた。カーターもいい選手だったし、それをKOしたイグナショフも見事。

曙vs武蔵。ほら、やっぱ曙は惨敗して自分の価値を落とさないために反則攻撃に出たよ。どうしょもないな、最近のK-1は。横綱が反則攻撃かよ。しかも勢いで出たわけではなく、明らかに故意。武蔵も消極的過ぎて駄目。もっとロー蹴らなきゃ。この試合を観たのは時間の無駄だった。あそこまで悪質なことをやって減点だけですむなら反則が認められている様なもん。あんな悪質な反則、即追放だろ。つまんね。反則負けになった方が曙にとってはよかっったかもね。3Rにバテバテという醜態を晒してしまった。シナリオだとしてももう少しうまく作って欲しい。
曙を庇っているコメンテーター達はなんなんだろう。「反則してまで勝ちたかった気持ちは立派」なんて誉めることじゃない。こんなのでも視聴率はいいんだろうな。
あのおもしろかったK-1はどこにいったんだろう。

id:kasatoreさんが言うように、正に『与えられた価値観』ですね。売り出したい選手を過剰に持ち上げることしか出来ない。最近は、格闘技好きな僕でさえも「何か、ようわからん」です。


自分の周囲では若い人と年配の人の相撲取りに対する強さ評価の隔離が物凄い

やっぱりご年配の方は『相撲取りは強い』という幻想があるんですかね。格闘技好きのなかでは、相撲取りに対する幻想はあまりないです。元横綱双羽黒こと北尾光司は、けして一流ではない相手に総合格闘技で惨敗しましたし。スタミナがなく、打撃に免疫がないのが致命的です。打撃を凌いで投げ飛ばしても、ガードポジションの概念がある現代の総合格闘技では、グラウンドで効果的な攻撃は簡単には出来ません。そうこうするうちにバテてしまうんですよね。
朝昇竜は最後の幻想ですね。身体能力が凄まじいですから。ただ僕の個人的意見では、総合の練習にしっかり取り組まずに出てきたら、ある程度のレベルの総合格闘家には勝てないでしょう。総合格闘技の技術を何も練習せずに、持っているバックボーンだけで勝てる時代は終わりましたから。逆に、しっかり練習をすればかなり強くなる素質は秘めていると思います。あの身体能力を総合で生かす姿が観てみたいです。