No.6感想

「ORANGE」能田達規
 連載終了。
 目標である1部リーグ昇格を果たして迎えた最終回。漫画のパターン的に最終回の内容として予想されるのは、「1部リーグでの試合が始まったところで終了」といった希望に満ちた終わり方。ただこの漫画は違った。
 1部昇格の立役者の主人公が怪我で長期欠場。2部で旋風を起こしたチームも、1部では厳しい戦いが続き降格圏内で低迷。昇格のため奮闘した素人オーナーも、1部に昇格したチームではただの素人でしかない。
 このように物語を「弱小サッカーチームの1部リーグ昇格」というただの夢物語で終わらせることなく、最後までしっかり現実というものを描ききった。
 そして「全ては夢物語でしかなかったのか」と作中のキャラが振り返る中、最後に「夢」の続きを期待させる結末。苦難の果てに夢が叶っても、そこからは更なる苦難が待っている。ただ間違いなく夢の続きは存在する。素晴らしい終わり方だった。
 2部リーグの弱小クラブの戦いを、ピッチ上のサッカーだけでなく、地域・企業・サポーターとの関わりまで描いた傑作サッカー漫画。全てのサッカーファンにオススメしたい。

 余談。色々な所回ってみて、「打ち切り漫画の典型でツマンネ」みたいな感想が多くて驚いた。これって打ち切りなのかな。でもいい結末だと思います。
ドカベン スーパースターズ編」水島新司
 ドカベン世代を中心として、パ・リーグに新球団が2チーム誕生。そこに入団するために高校時代の懐かしい面子が次々登場。子供の頃に図書館で読んだきりなんで、全然記憶にないキャラもいた。明訓側は覚えてるけど、ライバルチームの方はほとんど記憶にないなあ。あの女性キャラは新キャラなんだろうか。まさかプロで投げるわけないよな。投げそうだけど・・・・。

 キャプテン翼もこんな展開にしたらどうだろう。翼オールスターズと日向オールスターズ。そしてハチャメチャサッカーを展開する。もちろん陽一先生は真面目に描いてることが前提で。想像するだけでつまらなかった。