1月号

「ぼくらの」鬼頭莫宏
なるたる」の鬼頭莫宏の新連載。臨海学校のようなものに参加している15人の少年少女が、ココペリという謎の男に巨大ロボットを操って敵を倒すゲームに誘われて・・・という話。冒頭にあるように、今までの日常にはない本当の悲しみや喜びや怒りを知っていく厳しい展開になる雰囲気がある。作者のコメントに「ロボット物として期待される展開にはならない」とあるんで、今までにないロボット物を期待したい。
のらみみ原一雄
ドラえもんのような居候キャラが当たり前になった世界の話。居候キャラからすれば、ノビタのようなドジでメガネのひとりっ子が憧れだったりする。今月は、口車に簡単に騙されるのらみみ君の単純さがおもしろかった。最後までツイテないし。
「ナンバーファイブ」松本大洋
徐々にビクトルに迫りくる王が神々しく、恐ろしい。ビクトルの闇を取り込んでしまって、王の照らす世界も闇に包まれてしまうんだろうか。最後の花が舞っているシーンが、散り際の最後の輝きのように思えた。
ドロヘドロ林田球
いよいよ謎が明かされてきた。カイマンの魔法使いの世界での活躍を期待。
「フリージア」松本次郎
今回のように執行される側の人生も描くことで、次の話にさらに深みがでてくる。
「幻影の記録」
存在しないもの同士が触れ合う描写が素晴らしい。
「竜宮殿」松永豊和
博士のマッドな感じがとてもでてていいね。