「U-31」画 吉原基貴 作 綱本将也 1巻 

主人公の河野は、日本代表がオリンピックでブラジルに勝ったときのエース。しかし27歳の今では日本代表にも選ばれず、元名門チームで平凡なプレーヤーに成り下がってしまった。戦力外通告を受けて、かつて見限った古巣に観客動員目当てで引き取られながらも、そこでかつての輝きを取り戻そうと奮闘するという話。
ここで思い浮かぶのは、城や前園といった選手。実際、プレースタイルやポジションは前薗、市原を捨てて人気クラブに移籍というのは城をモデルにしていると思う。
限界を感じて引退していく先輩、自分を追い越していく後輩。色々な出来事を通して語られていく主人公の人間ドラマが熱い。若い頃に努力を怠った過ちを悔いながら、そこから何としてでも這い上がろうとする姿が泣ける。
サッカー好きなら色々な元ネタが分ってより楽しめます。
ジェフをモデルとしたチームにいることから、これからオシムをモデルとした監督も出てくるんだろうか。早く第二部を開始してほしい。